2020.01.20 UP
Labyrinth バラの迷宮 pickup75
『ピンク ビンテージ』
■作出:フランス ドリュ
■花色:明るいブラウンからピンク色のグラデーション
■花形:中大輪/カップ咲き~平咲き
■香質:さわやかなスパイス系の香り
■樹形:高さ1.0×幅0.8mの直立性
■花期:四季咲き
明るいブラウン~アプリコットとピンクのグラデーッション。中大輪で丸く抱えたカップ咲きから平咲きになって外側の花弁がピンク、内側には明るい茶色の花弁が現れる。春から初冬まで繰り返して開花。さわやかなスパイス系の香り。葉は丸く耐病性が高い。樹勢があり勢いの良いシュートがよく出るが伸びすぎることはなく、株姿高さ1.0×幅0.8mとコンパクトでよく茂ったまとまりの良い株になる。2019年フランスで発表、同名で秋に日本発表。
ファッションのトレンドカラー「ベイクドカラー」の花。フランスでは「いぶしたローズウッドとピンク色」と表現されている。中央の花弁がアプリコットと感じるときも。同種の花色では‘ディスタント ドラムス’(米バック)や‘ラ テラス’があるが、その中でも樹勢があり耐病性も備えていて、かつ株がコンパクトにまとまる。「ビンテージ」は、ワインの製造年代や上質のワインを示す言葉。ドリュ社のあるフランスのモンタニー村は、ワインの産地として知られるボジョレーに近い場所に位置する。
最初は花弁を丸く抱えたカップ咲き
外側がピンク、内側が明るい茶色の花に開花
咲いた花を花瓶に生けて(撮影地:フランス)
玉置一裕 Profile
バラの専門誌『New Roses』編集長。
『New Roses』の編集・執筆・アートディテクションを行うかたわら、ローズコーディネーターとしてバラ業界のコンサルティングやPRプランニング、関連イベントのコーディネート、バラの命名等に携わる。
また園芸・ガーデニング雑誌への執筆や講演を通じて、バラの「美」について語ると同時に、新しいバラの栽培法の研究も行っている。
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