2020.02.17 UP
Labyrinth バラの迷宮 pickup78
『バリスタ』
■作出:オランダ ヤンスペック
■花色:濃い赤茶色
■花形:中輪/半八重咲き
■香質:ティーの淡香
■樹形:高さ1.0mの半直立性
■花期:四季咲き
エスプレッソコーヒー職人(バリスタBARISTA)ならぬ、バラ育種家の腕の妙。しっとりとした深みのある赤茶色の花色は、赤色に朱色や紫色も感じる。花弁の裏側は淡く、花芯は黄色をぼかし黄色のしべを見せる半八重咲き。数輪の房咲き。花弁に黄色の筋を出したり、中央の花弁を躍らせて咲くことも。繰り返してよく咲く。ティーの淡香。細い茎と小さめの濃い緑の照葉が花とのバランス良く、一層スタイリッシュに見せる。耐病性が高い。枝は細く樹はすらっとした半直立性で高さ1.0m。2019年日本発表。
ヤンスペック社は1890年創業。130年の歴史がある切花とガーデンローズの育種・生産会社。自社育種品種とオランダ国外の育種家の作出品種を取り扱う。日本ではフェアリーシリーズや‘イングリッシュ アイズ’、最近ではベルギーの育種家の紹介品種で‘プリンセス クレア ドゥ ベルジック’‘パトラッシュ’‘マリールイーズ ドゥ ラ ラメー’などがある。
ニュアンスある花色と赤みのある茎・濃緑の照葉の絶妙のバランス
ファッションでトレンドの「ベイクドカラー」。柿・柿紅葉と
樹はすらっとした半直立性でコンパクト
玉置一裕 Profile
バラの専門誌『New Roses』編集長。
『New Roses』の編集・執筆・アートディテクションを行うかたわら、ローズコーディネーターとしてバラ業界のコンサルティングやPRプランニング、関連イベントのコーディネート、バラの命名等に携わる。
また園芸・ガーデニング雑誌への執筆や講演を通じて、バラの「美」について語ると同時に、新しいバラの栽培法の研究も行っている。
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