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東京花散歩
多摩森林科学園の4月
サクラと野草がいっぱい 来年を楽しみに

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東京も4月も下旬になると、まだサクラの話ですかと言われそうですが、サトザクラ系なら例年、4月後半まで花を楽しめます。これからご紹介する多摩森林科学園のサクラも、下旬まで楽しめるはずでしたが、今年は新型コロナウイルスの影響で臨時休園中ですから、残念なことになりました。

 

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オオシマザクラ ‘白妙’

 

今回は、来年への期待を込めて、平地よりも少し開花が遅いのですが、春後半、サクラと野草で彩られる私の好きなスポット多摩森林科学園の様子を、以前の訪問の際の写真でご紹介したいと思います。細かい部分はともかく、樹木が主ですので大きな変化はないと思われます。

 

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秩父紅枝垂れ(チチブベニシダレ)
種類=エドヒガン‘枝垂桜’

 

さて、多摩森林科学園ですか、東京都八王子市にある施設で、正式名称は「国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 多摩森林科学園」というように、大変長い名称ですが国の施設です。高尾駅から徒歩約10分にあり、日本でのサクラ研究の中心地、と私は理解しています。

 

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ツクシヤマザクラ
ヤマザクラの変種、九州西南部分布する野生種)

 

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相模原の山豆桜(さがみはらのやままめざくら)
マメザクラ×ヤマザクラ

 

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木の花桜(このはなざくら)
ヤマザクラ

 

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川崎の旗桜(かわさきのはたざくら)
オオシマザクラ

 

 

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石廊崎の潮風桜(いろうざきのしおかぜざくら)
オオシマザクラ

 

2018年には、在籍する研究者勝木俊雄さんが、日本固有のサクラとして、オオシマザクラ以来100年あまりを経て、11種目の野生種として、紀伊半島南部に自生するクマノザクラ(Cerasus kumanoensis)を確認し発表しました。近いうちに、ここでクマノザクラを見るのがとても楽しみです。

 

広い敷地と各種のサクラ

私も、何回もお邪魔していますが、サクラを含めた樹木類が500種約3500本、その中で約1400本が各種のサクラで、花時は、広大な敷地に巡らされた散策コースが多くの人で賑わいます。いろいろなサクラを楽しみながら、そして足元に咲くいろいろな野草にも目を向けながら散策すれば、あっという間に数時間経ってしまいます。

 

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敷地内から遠く東京の市街地も見える

 

4月の半ばでもさまざまな桜が見られます。ヤマザクラの系統やオオシマザクラ、ヒガンザクラの系統などの各地のクローンや、いわゆる園芸品種の桜=サトザクラ(里桜)です。特にサトザクラ系には、花つきもよく、華やかさを楽しませてくれます。

 

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衣通姫(そとおりひめ)
エドヒガン×オオシマザクラ

 

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茂庭桜(もにわざくら)
チョウジザクラ×エドヒガン×オオシマザクラ

 

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三島の薄墨(みしまのうすずみ)
種類=サトザクラ‘芝山’

 

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京都の御車返(手毬)(きょうとのみくるまがえし)
種類~サトザクラ‘御車返’

 

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京都の衣笠(きょうとのきぬがさ)
種類=サトザクラ‘嵐山’

 

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京都の駒繋(きょうとのこまつなぎ)
種類=サトザクラ‘太白’

 

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白山大手毬(はくさんおおでまり)
種類=サトザクラ‘江戸’

 

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三島の野々宮(みしまのののみや)
種類=サトザクラ‘御車返’

 

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安行の大提灯(あんぎょうのおおじょうちん)
種類=サトザクラ‘有明’

 

 

サクラばかりに目を奪われていると見逃してしまうのですが、足元や斜面など、目を少し下に向けると、春の野草がたくさん楽しめます。サクラと野草の共演は、さすが写真では大きさに差があって両方を収めることはできませんが、野草を見る楽しみも知って置いてください。

 

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ツボスミレ(ニョイスミレ)

 

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タチツボスミレ

 

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キランソウ

 

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ムラサキケマン

 

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ヤマルリソウ

 

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ヤブレガサ

 

 

さて、いまや海外でもBONSAI同様「SAKURA」という呼び名が通じるくらいに、日本文化としてのサクラが世界で知られはじめているといいます。

 

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三島の千原桜(みしまのちはらざくら)
ヤマザクラ

 

しかし、新型コロナウイルスは、日本人にとって大変重要な、春は桜を愛でる、という花文化にまで影響を及ぼしています。医療崩壊や経済破壊、さらに音楽文化や花文化など、文化の破壊までする新型感染症、やっかいな相手ですが、原始的、古典的対策「人と接しない」が収束に向けて、今できる唯一最善の策です。花文化は、それぞれの気持ちの中で持ち続けて、来年の楽しみとして繋いでいきましょう。

 

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ヤマツツジ。サクラ以外の樹木もいろいろ楽しめる

 

 

取材・構成・文・撮影 出澤清明
園芸雑誌の元編集長。植物自由人、園芸普及家。長年関わってきた園芸や花の業界、植物の世界を、より多くの人に知って楽しんでもらいたいと思い、さまざまなイベントや花のあるところを訪れて、WEBサイトやSNSで発信している。

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