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ガーデニングにおすすめの秋に咲く花10選
育て方や花の特徴を解説

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秋に咲く花には、コスモスやリンドウ、ヒガンバナなど、さまざまなものがあります。今回は、ガーデニングにおすすめの、秋に開花する花を10種類ご紹介します。ぜひお気に入りの花を見つけて、秋の開花へ向けて栽培にチャレンジしてみましょう。

秋に咲く花1:コスモス

秋に咲く花の定番といえば、コスモスの名前を挙げる方が多いのではないでしょうか。コスモスはピンクや赤、黄色、白色などの可憐な花を咲かせます。桜に似た花の形から、「秋桜」と表記されることもあります。

コスモスには夏に咲く早生品種と、秋に咲く晩生品種が存在します。秋に咲く花というイメージの強いコスモスですが、はやければ6月から花を楽しめるでしょう。

コスモスの草丈は品種によってさまざまです。人の背丈よりも大きくなる品種もあれば、50cmほどの高さになるコンパクトな品種もあります。草丈の高い品種を栽培する場合は、支柱を立ててあげなければ倒れてしまうことも。花の形や色はもちろん、大きさも考慮して、育てる品種を選びましょう。

コスモスの基本的な育て方

●種まき

コスモスは種からでも簡単に育てられる花のひとつです。種まきの適期は、お住まいの地域や品種などで前後します。夏に花を咲かせる品種の場合は4月~7月、秋に花を咲かせる品種は5月~8月が目安です。真夏に種まきすると育苗が難しいため、暑い日が続く時期は気温が下がるまで待ちましょう。

 

●土づくり

土は水はけが良いものを用意しましょう。鉢植えの場合は元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されているハイポネックス培養土 鉢・プランター用がおすすめです。地植えの場合は、排水性を高めるために川砂を加えます。

 

●肥料

コスモスは栄養の少ない土でも元気に育ちますが、株の様子を見て肥料を与えると、より力強く花を咲かせてくれるでしょう。元肥としてマグァンプK中粒を与えておき、株の様子を見ながらネクスコートいろいろな植物用を追肥するのが大切です。とくに鉢植えのコスモスは追肥が必要なケースが多くなります。花つきを良くするためには、ネクスコートいろいろな植物用がおすすめです。

 

●水やり

コスモスは過湿を嫌います。地植えの場合、降雨があれば水やりはほとんど必要ありません。鉢植えの場合は土の表面が乾いたら水をたくさんあげましょう。日当たりが良く、風通しの良い場所で管理するのも重要です。

 

●花がら摘み

コスモスの花は一株にいくつも咲きます。種をつける前に花がらを摘み取ることで、次々と花を咲かせてくれるでしょう。花がら摘みをするときは、花茎ごと切り取ってかまいません。コスモスの花を長く楽しみたいときはこまめに花がら摘みを行いましょう。

秋に咲く花2:リンドウ

リンドウの開花時期は9月~11月です。春にまいた種がゆっくりと芽吹き、秋に向けて少しずつ育ち、美しい花を咲かせます。花の色は紫や青、白などが有名です。紫のなかでも、赤みの強いものから青みの強いものまであり、品種によって色合いが異なります。

日本では昔からなじみ深い花で、平安時代に書かれた枕草子にもリンドウの名前が出てきます。秋の代表的な花のひとつといえるでしょう。

リンドウの基本的な育て方

 

●土づくり

リンドウは水はけと通気性の良い土を好みます。ハイポネックス培養土 鉢・プランター用がおすすめです。。ご自分で配合する場合は、小粒の赤玉土と鹿沼土を6:4で混ぜたものがおすすめです。地植えの場合は、腐葉土やピートモスなどを入れてあげましょう。

 

●植えつけ

リンドウの種まきは3月~4月の、穏やかな気候のタイミングで行います。育苗ポットを用意し、種を何粒かまきましょう。ただし、発芽するまでは1カ月ほど、花を咲かせるまでには2年ほどかかることもあります。根気よく育てていくのが大切です。

はやく花を楽しみたい場合は、苗を購入して植えつけましょう。根鉢を崩さないように気をつけながら、優しく鉢や花壇へ植えつけます。

 

●水やり

リンドウは水切れを起こすとすぐに傷んでしまいますが、水やりの量が多すぎても根腐れを起こしてしまいます。基本的には土の表面が乾いたら水やりし、適度な量を与えられるよう調整しましょう。

 

●肥料

リンドウを育てる際は、植えつけ時に元肥としてマグァンプK中粒を混ぜ込みましょう。その後は発芽直前あたりから梅雨明けまでに、10日に1回の頻度でハイポネックス原液をあげましょう。盛夏は施肥を避け、涼しくなってから再び肥料を施します。肥料が切れると葉が傷み、黄色く変色してしまうため気をつけましょう。

 

●花がら摘み

リンドウの花は、咲き終わったものから摘み取っていきましょう。そのままにしておくと種をつくりはじめ、株が弱っていきます。種を採取したい場合は花がらを摘まずに放置しておきましょう。

 

●植え替え

リンドウは多年草で、何シーズンにもわたって花を咲かせてくれます。ただし、鉢植えの場合は定期的に植え替えするのが大切です。毎年1回は新しい土へ入れ替え、栄養不足にならないように気をつけましょう。植え替え適期は種まきと同じく3月~4月です。

秋に咲く花3:ヒガンバナ

細長い花びらが、花火のように開くヒガンバナ。日本では全国各地で見られる、なじみ深い秋の花です。現在は園芸品種も豊富で、赤色や白、黄色だけでなく、紫や青などの花をつけるものも存在します。

ヒガンバナの名前は、9月のお彼岸の時期に咲くことに由来するといわれています。日本では良くないイメージを持たれることもありますが、欧米では育てやすい初心者向けの植物として人気を集めています。花の色や形などはさまざまなものがあるため、ぜひお好みの品種を見つけて栽培してみましょう。

ヒガンバナの基本的な育て方

 

●土づくり

ヒガンバナは水はけと通気性の良い土を好みます。鉢植えの場合、ハイポネックス培養土 鉢・プランター用を使用します。

地植えの場合は腐葉土やマグァンプK中粒などを混ぜ込んでおきましょう。根が長く伸びるため、できるだけ深いところまで耕してあげるのがポイントです。水はけが悪い場合は川砂などを混ぜましょう。

 

●球根の植えつけ

ヒガンバナは球根から育てられます。植えつけ時期は6月~8月です。球根を入手したらすぐに植えつけを行いましょう。

複数株を植えつけする際は、球根同士の間隔をあけるのが大切です。ヒガンバナは土の中で自然と分球するため、近くに植えすぎると土の中が混みあってしまいます。最低でも球根2個分は間をあけましょう。

 

●水やり

ヒガンバナは球根性のため、水をあげすぎるとうまく育たないことがあります。とくに植えつけ後から芽が出るまでの夏の間は、水やりの頻度を抑えましょう。雨が降らず、土が極端に乾燥している場合は水を少しずつ与えます。

地植えの場合は降雨に任せ、ほとんど水やりしなくてもかまいません。鉢植えの場合、土が乾いてからたくさん水をあげましょう。

 

●肥料

ヒガンバナの植えつけ時には、土づくりとして、たい肥や腐葉土と一緒に元肥としてマグァンプK中粒を混ぜ込みましょう。開花が終わって地上部が枯れた後、お礼肥えとして微粉ハイポネックスをあげましょう。肥料はリンサンやカリが多めのものがおすすめです。

秋に咲く花4:ナデシコ

秋の七草としても知られるナデシコの花。開花期間は4月~10月と長く、品種によってはさらに長く咲くものも存在します。原産地はヨーロッパや北米、中国などの世界各国で、日本にも自生している品種があります。

ナデシコは園芸品種が豊富で、基本的には多年草として何年も育てられます。四季咲きの品種を選べば、季節を問わずに花を観賞することも可能です。

 

 

ナデシコの基本的な育て方

 

●土づくり

ナデシコを育てるときは、水はけが良い土を作ってあげましょう。鉢植えの場合、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されているハイポネックス培養土 鉢・プランター用がおすすめです。地植えの場合はも鉢植えの場合も、苦土石灰を入れて酸度を調整しましょう。

 

●種まき

ナデシコの種まき適期は品種や地域によって異なります。寒冷地の場合は春に、暖地の場合は秋に種まきできます。種まき用土を入れた育苗ポットやセルトレーなどを用意し、ばらまきしてあげましょう。土で薄く覆った後は水をたくさんあげて、発芽するまで半日陰で管理します。

 

●植えつけ

本葉が2枚ほどついたら植えつけが行えます。秋に植えつけする場合は、寒さが厳しくなる前に根を張れるよう、はやめに行いましょう。

植えつけ時には根を優しくほぐして広げてあげます。根が細いため、千切ってしまわないよう気をつけましょう。

 

●水やり

ナデシコの水やりは、土が乾いたタイミングで行います。過湿にならないよう、水やりの頻度は気をつけましょう。夏はとくに蒸れやすくなるため、気温が低い朝か夕方に水やりします。葉や花に水が当たらないよう注意し、株元の土へ直接水をかけるように配慮しましょう。

 

●肥料

植えつけ時には、元肥としてマグァンプK中粒を混ぜておきます。その後は生育期に1週間から10日に1回ほどの頻度でハイポネックス原液を施します。四季咲き品種を育てる場合は花が長くたくさん咲くため、肥料切れに注意しましょう。

  • 切り戻し

ナデシコは夏の高温多湿により、株が弱ってしまうことがあります。梅雨や夏の前に切り戻しをして、株が蒸れないようにしましょう。根や株が弱っている場合は植物用活力液リキダスで根に活力を与えましょう。

また、四季咲きの品種は、花後に切り戻しすることで再度花を咲かせます。春の開花が終わった後に切り戻しをして夏越しさせると、秋に再びきれいな花をつけてくれるでしょう。

秋に咲く花5:センニチコウ

センニチコウは5月~11月に開花する、熱帯原産の植物です。花に見えるのは「苞(ほう)」と呼ばれる部分にあたります。センニチコウの苞は鮮やかな色が長く続くため、ドライフラワーとしても人気です。育てたものを摘み取って、リースやスワッグなどをつくるのも楽しめます。赤やピンクのほか、白や黄色、紫など、さまざまな色のものがあるため、お好みの品種を探してみましょう。

また、センニチコウは基本的には一年草ですが、品種によっては多年草として育てられるものもあります。冬でも暖かい地域なら冬越しできるため、ぜひチャレンジしてみましょう。

 

 

センニチコウの基本的な育て方

●土づくり

センニチコウは水はけの良い土で元気良く育ちます。鉢植えの場合、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されているハイポネックス培養土 鉢・プランター用がおすすめです。地植えの場合は水はけを良くするため、土に腐葉土を混ぜてあげましょう。

 

●種まき

センニチコウは種から育てられます。種まき適期は4月~6月です。発芽適温は20℃~25℃のため、暖かくなってから種まきしましょう。苗を購入して植えつけするのも手軽でおすすめです。植えつけ時には根鉢を崩さないように注意し、優しく取り扱いましょう。

 

●水やり

センニチコウを栽培するときは、過湿に注意しましょう。地植えの場合は、降雨が極端にない場合を除いてほとんど水やりする必要はありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたくさん水をあげましょう。

 

●肥料

センニチコウは、それほど多くの肥料を必要としません。植えつけ時に元肥としてマグァンプK中粒を与えたら、その後は株の様子を見ながら1週間から10日に1回ほどの頻度でハイポネックス原液で追肥しましょう。

 

●切り戻し

センニチコウはひとつの株にたくさんの花を咲かせます。開花期間中、花の色が悪くなってきたと感じたら切り戻しを行いましょう。真夏に入る前の7月ごろに切り戻しをしておけば、秋にたくさんの花を楽しめるはずです。

ただし、あまり短く切ってしまうと再度開花せず、株が枯れてしまうことがあります。茎は短くカットしすぎず、脇芽を残すようにしましょう。

秋に咲く花6:キク

キクの花は、日本を代表する花のひとつです。原産地は中国ですが、日本には奈良時代には伝わっていたとされています。昔から日本各地で育てられてきた歴史があり、さまざまな品種があるのも魅力です。日本でつくられた「和菊」のほか、西洋で品種改良された「洋菊」などもあります。

キクの花は主に9月~11月に開花を迎えます。旧暦の9月9日(太陽暦の10月中旬ごろ)にある「重陽の節句」は「菊の節句」とも呼ばれており、キクの花が儀式に使われているのが特徴です。現在もこの時期になるとキクの鑑賞会が各地で行われています。ぜひ秋に咲くキクの花を育てて、季節を感じてみましょう。

 

 

キクの基本的な育て方

●土づくり

キクは、排水性と通気性を兼ね備えた土を好みます。鉢植えの場合、ハイポネックス培養土 鉢・プランター用がおすすめです。地植えの場合は、腐葉土や堆肥を混ぜて土を耕しておきましょう。

 

●植えつけ

キクは種から育てる場合、難易度が高いため、苗を購入して植えつけするのがおすすめです。がっしりとしており、色あせていない元気な苗を選びましょう。植えつけ適期は品種やお住まいの地域によって前後しますが、基本的には4月~6月です。暑さが厳しくなる前に植えつけを済ませましょう。

 

●水やり

キクは根腐れを起こさないよう、水やりをしすぎないのが大切です。鉢植えの場合は、土の表面が乾燥したタイミングで水を与えましょう。乾燥しやすい夏場は朝と夕方に1回ずつ水やりしてかまいません。地植えの場合は、雨が降っていれば水やりしなくても問題ありません。

開花が終わり、休眠期に入ったら水やりを控えましょう。週に1回、少しずつ水をあげるようにします。

 

●肥料

キクは肥料をたくさん必要とする植物です。定期的に肥料を与えましょう。もちろん与えすぎは良くないため、適量を守ることが大切です。

まずは植えつけ時に元肥としてマグァンプK中粒を与えます。リンサンが多いもの選ぶことで、花つきが良くなります。その後は2カ月に1回程度の頻度、プロミックいろいろな植物用で追肥を行いましょう。

秋の開花前になったら肥料を液体肥料のハイポネックス原液に切り替えます。9月上旬に差し掛かったら、週に1回程度の頻度でハイポネックス原液を与えましょう。

 

  • 植え替え

キクは多年草で、何年も育てられます。1年~2年に1回の頻度で植え替えましょう。鉢植えの場合、一回り大きな鉢を用意するか、株分けしてキクの大きさを調整します。地植えの場合も土を変えることで元気に育ちやすくなるため、同じように植え替えを行いましょう。

秋に咲く花7:サルビア

サルビアは、熱帯原産の植物です。とくに赤い花をつけるものが有名ですが、世界中に何百種類もの品種が存在しており、色や形などはさまざまです。一年草もあれば多年草として育てられるものもあります。

サルビアは耐暑性が強く真夏でも花を咲かせますが、品種によっては秋にかけても開花します。お手入れの手間がかからないため、初心者向けの花といえます。秋に咲く花の栽培に挑戦したいときは、サルビアから始めてみても良いかもしれません。

 

 

サルビアの基本的な育て方

●土づくり

サルビアは水はけの良い土を好みます。地植えの場合、腐葉土や堆肥と一緒に元肥としてマグァンプK中粒を土に混ぜて耕しておきましょう。鉢植えの場合、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されているハイポネックス培養土 鉢・プランター用がおすすめです。

 

●植えつけ

サルビアは種からでも簡単に育てられます。発芽適温は20℃~25℃です。霜が降りる心配がなくなってから種まきしましょう。はやい時期に種まきする場合は、保温のために土をビニールなどで覆っておくのがおすすめです。発芽したらたくさん日光を当てましょう。

苗を入手して植えつけすると、より手軽に栽培をスタートできます。4月の後半になると苗が流通し始めるため、元気の良いものを選んで植えつけしましょう。

 

●水やり

サルビアは乾燥を嫌います。水切れを起こすと下葉が枯れていき、株が弱ってしまうことも。土が乾いていたら、たくさん水をあげるようにしましょう。ただし水やりの頻度が多すぎると根腐れの原因になります。土がまだ湿っているときは、無理に水をあげないように気をつけましょう。

 

●肥料

サルビアは、肥料を定期的に与えることで長く咲き続けてくれます。植えつけの際は元肥としてマグァンプK中粒を与えましょう。その後は10日に1回の頻度でハイポネックス原液で追肥します。真夏には株が弱りやすくなっているため、追肥はいったんお休みしましょう。気温が下がってきたら、再び施肥を開始します。夏場の根や株が弱っている場合は植物用活力液リキダスで根に活力を与えましょう。

 

●花がら摘み

サルビアの花を長く楽しむためには、花がら摘みをこまめに行うのが大切です。咲き終わった花は切り取っていきましょう。

花がら摘みをするときは、花穂の根元をカットします。次の花を咲かせるため、脇芽は残しておきましょう。

 

●切り戻し

サルビアの花は、夏になると開花が少なくなります。秋に再びたくさんの花を咲かせるため、切り戻しをしておきましょう。草丈の半分程度の高さまでカットしてかまいません。

秋に咲く花8:ダリア

ダリアは開花期間が長く、初夏から秋にかけて花を咲かせます。品種にもよりますが、とくに花が咲きやすいのは9月~10月にかけてです。高温多湿の真夏は、花を咲かせないことがあります。

ダリアは世界各地で古くから栽培されてきた歴史があります。品種改良が進んでおり、現在は3万種類以上の品種が存在するともいわれています。そのため、花の形や大きさ、色、草丈などはさまざまです。

たとえば、皇帝ダリアに代表される大型のものは、花の直径が30cm以上になることがあります。反対に、小輪のものだと直径3cm以下の小さな花を咲かせるものも。お好みの品種を見つけて、ぜひご自宅で育ててみましょう。

 

 

ダリアの基本的な育て方

●土づくり

ダリアは排水性と保水性を兼ね備え、栄養のある土を好みます。地植えの場合は、腐葉土や堆肥と一緒に元肥としてマグァンプK中粒を土に混ぜて耕しておきましょう。水はけが悪い場合は、パーライトや川砂などを混ぜておきます。

鉢植えの場合、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されているハイポネックス培養土 鉢・プランター用がおすすめです。鉢底には軽石などを入れて、排水性を高めましょう。

 

●植えつけ

ダリアは球根を植えつけして育てます。植えつけ時に注意したいのが、球根についている芽です。球根が発芽していない場合、土に植えても育たないため気をつけましょう。発芽適温は20℃以上で、たいていは3月以降に植えつけします。遅くとも梅雨明け前までには植えつけを済ませましょう。

また、品種によっては種から育てられるものもあります。こちらも発芽適温は同じであるため、暖かくなってから種まきしましょう。

 

●水やり

ダリアは過湿を嫌います。地植えの場合、極端に乾燥しない限りは水やりする必要はありません。鉢植えの場合は土の表面が乾いてから水を与えます。水やりの時間帯は涼しい朝がおすすめです。

 

●肥料

ダリアの植えつけ時には、元肥としてマグァンプK中粒を与えておきます。地植えの場合は5月と9月にプロミックいろいろな植物用で追肥を行います。

鉢植えの場合は2カ月に1回程度の頻度、ロミックいろいろな植物用で追肥をするか10日に1回の頻度でハイポネックス原液を与えます。ただし、真夏に肥料を与えると株が弱るため、施肥は控えましょう。

 

●冬越し

ダリアは花が咲き終わったら地上部が枯れますが、球根を冬越しさせて、翌シーズンに再び開花させることができます。暖かい土地の場合、土に植えっぱなしでもそのまま冬越しさせられます。マルチングや敷き藁などで土が凍らないように対策してあげましょう。

土の中まで凍ってしまう土地の場合は、球根を掘り上げて移しておきます。霜が降りる前に、はやめに鉢へ移しましょう。鉢は凍結の心配がない屋内で管理します。春になったら再び植え替え、同じように育てていきましょう。

秋に咲く花9:シュウメイギク

シュウメイギクは、9月~11月に花を咲かせる多年草です。原産地は中国や台湾ですが、日本でも昔から育てられてきました。漢字では「秋明菊」と表記します。名前にふさわしく、秋の花として華道や茶道の世界でも親しまれてきた歴史があります。

シュウメイギクの花は主に白やピンクで、一株にいくつも咲きます。愛らしく可憐な花の姿が魅力ですが、見た目に反して丈夫で育てやすいのもポイントです。

 

シュウメイギクの基本的な育て方

●土づくり

シュウメイギクは、水はけと水もちを兼ね備えた土を好みます。鉢植えの場合は、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されているハイポネックス培養土 鉢・プランター用がおすすめです。地植えの場合は腐葉土を加えて耕しましょう。保水性を高めたい場合は、マルチングしておきます。根をしっかりと伸ばせるよう、深い位置まで土を掘り返して耕すのが大切です。

 

●植えつけ

シュウメイギクは、3月~4月に植えつけを行います。基本的には日なたでも日陰でも育ちますが、花をしっかり咲かせるためにはある程度日光に当てるのが大切です。地植えの場合は半日陰の場所に植えつけするのがおすすめです。植えつけ後はたくさん水をあげましょう。

 

●水やり

地植えの場合、水やりはほとんど必要ありません。とくに湿り気の強い保水性の高い場所へ植えつけているときは水をあげすぎないように注意しましょう。鉢植えの場合、土が乾いたら水を与えます。水切れすると葉が枯れてしまうため、土がカラカラに乾いてしまう前に水をあげましょう。夏は朝や夕方などの涼しい時間帯に水やりします。

 

●肥料

シュウメイギクは、肥料を与えすぎると根が傷んでしまいます。適量を施すように気をつけましょう。

鉢植えの場合は、肥料切れを起こしやすくなります。植えつけ時にマグァンプK中粒を与えたら、生育期にあたる3月~5月、10月~11月にプロミックいろいろな植物用で追肥をしましょう。

2か月に1回の頻度でプロミックいろいろな植物用を与えるか1週間から10日に1回の頻度でハイポネックス原液を施します。夏の気温が高い時期には施肥を避けましょう。

 

●冬越し

シュウメイギクは多年草です。秋に花が咲き終わったら、冬場は休眠期に入ります。冬越しのために地上部を刈り取りましょう。株元はマルチングしておくと安心です。

秋に咲く花10:プリムラ

プリムラは秋のはじめから春にかけて咲く、耐寒性の強い花です。多数の品種があり、花の色は赤やピンクのほか、黄色やオレンジ、白、青、紫など、さまざまなものが存在します。秋に咲く花として楽しむのはもちろん、冬の花壇をカラフルに彩りたい方にもおすすめです。

多年草のプリムラですが、夏の暑さに弱いため、管理に気をつけなければ枯れてしまうことがあります。また、耐寒性は強いものの、急に極端に寒い場所へ移すと株が弱ってしまいます。長く育てたい場合は、夏と冬の管理に気を配りましょう。

 

基本的な育て方

●土づくり

プリムラは保水性の良い土を好みます。鉢植えの場合、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されているハイポネックス培養土 鉢・プランター用がおすすめです。地植えの場合は腐葉土と一緒に元肥としてマグァンプK中粒を土に混ぜて耕しておきましょう。

 

●植えつけ

プリムラは種からでも苗からでも育てられます。種まきをする場合、適期は5月~6月です。暖地の場合は9月~10月に種まきしても育苗できます。プリムラの種は、吸水させておくと発芽しやすくなります。種をまく前に水につけておきましょう。
苗から育てる場合は、9月~10月に植えつけを行います。葉の色が濃く、葉が元気良く茂っているものを選んで購入しましょう。つぼみがたくさんついているのも重要なポイントです。
植えつけ時には日当たりの良い場所を選びます。風通しの良い場所も好みますが、強い寒風が当たる場所は避けましょう。

 

●水やり

プリムラは乾燥に弱いため、水切れを起こさないように注意しましょう。土の表面が乾いたら水を与えます。とくに開花している間は乾燥するスピードもはやくなるため気をつけましょう。また、水やり時は葉や花に直接水がかからないようにします。

 

●肥料

プリムラは開花期間が長い植物です。定期的に肥料を施すことで、より長く花を楽しめるでしょう。

植えつけ時には、元肥としてマグァンプK中粒を与えておきます。花つきが良くなるよう、リンサンが多いものがおすすめです。その後はプロミックいろいろな植物用を追肥するか、ハイポネックス原液を1週間から10日1回の頻度で施しましょう。肥料切れを起こすと葉が黄色くなり、花つきも悪くなってしまいます。

 

●花がら摘み

プリムラは次々と花を咲かせます。咲き終わったものは、順次摘み取っていきましょう。ハサミを使い、花茎ごとカットするのがおすすめです。葉の上や株元などに落ちているものがあれば取り除きましょう。

 

●植え替え

鉢植えのプリムラは、そのままにしておくと根詰まりを起こすことがあります。1年に1回は植え替えを行いましょう。適期は植えつけ同様、9月~10月です。一回り大きな鉢に植え替えてあげましょう。

おわりに

秋に咲く花はどれも魅力的で、それぞれ違った味わい深さがあります。今回ご紹介した花のほとんどは育てやすく、初心者でも栽培しやすいのが特徴です。興味のある花が見つかったら、ぜひ育ててみてください。秋ならではの花々で、お庭やベランダを彩りましょう。

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