2021.01.18 UP
Labyrinth バラの迷宮 pickup100
『フレーズ』
■作出:ロサ オリエンティス(バラの家)
■花色:濃ピンク
■花型:中輪/ロゼット咲き/四季咲き
■香質:ダマスク+パウダリーの中香
■樹形:高さ1.2mの木立性シュラブ
濃いピンク色のロゼット咲き中輪。細く短めの花枝の先に房咲きになって、少しうつむき加減に咲く。四季咲き。ダマスクとパウダリーの中香。やや横に広がるシュラブ樹形で高さは1.2m。葉はうどんこ病に特に強く、黒星病にも強い。月に一度の殺菌剤散布で葉をきれいに保つ。花名Fraisesは、フランス語で「イチゴ」の意味。2020年春発表。
バラは花一輪または房に咲く姿だけではなく、株姿全体でも観賞したい。‘フレーズ’はコンパクトで丸い株にまんべんなく咲く姿がきれい。シーズン中も枝が伸び過ぎて飛び出ることはなく、花が株元から上部までほどよい空気感で咲き、同じような樹形の‘マイローズ’や‘リュシオール’などとともに、「ラウンドシュラブ」と呼べる株姿。耐病性がとても高く、きれいな葉を保って初夏から冬まで保って繰り返して咲き、庭を彩る。
イチゴの花も咲くころ。房咲きになってうつむき加減に咲く春花
満開少し前。大苗の翌年の春の株で高さ約0.6m。このような株姿のバラには、丈の低い草花がよく似合う(手前:キャンディタフト、右中:ベンケイソウ、右下:ワイルドストロベリー)
同じ株の1月2日のようす。9月に枝先をさわるくらいの秋剪定を行い、その後11月に咲く。その間殺菌剤の散布は行っていないが、これだけの花付き&葉の保ち具合
冬花は深いカップ咲き。そろそろイチゴがおいしいシーズン
玉置一裕 Profile
バラの専門誌『New Roses』編集長。
『New Roses』の編集・執筆・アートディテクションを行うかたわら、ローズコーディネーターとしてバラ業界のコンサルティングやPRプランニング、関連イベントのコーディネート、バラの命名等に携わる。
また園芸・ガーデニング雑誌への執筆や講演を通じて、バラの「美」について語ると同時に、新しいバラの栽培法の研究も行っている。
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