2021.02.15 UP
Labyrinth バラの迷宮 pickup103
『ティップン トップ』
■作出:ドイツ コルデス
■花色:オレンジ味を含む黄色
■花型:8㎝/花弁数60~70枚の丸弁カップ咲き/四季咲き
■香質:中香(柑橘系)
■樹形:高さ0.8~1.2mの木立性・直立性
オレンジ味を含む黄色で咲き進んで少し淡くなって透明感ある黄色に。花径8cm・丸弁カップ咲き。四季咲き。柑橘系の中香。葉は独特の照葉で、樹は高さ0.8~1.2mの直立性。花名は、ウォッカとオレンジジュース、ハーブの「レディーキラー」とも言われるカクテルから。2015年作出、2019年日本発表。
大きめの花が、直立する枝先に房咲きになって上を向いて咲くHTスタイルのシュラブだが、花一輪だけではなく、むしろ樹姿全体を観賞したい。枝は細く感じ、葉をいつもきれいに保ちよく茂る姿をみせる。いま耐病性が最も高いバラの一つで、専門家たちの間で「最強クラス」と高評価。樹勢が強く枝がよく伸びるので、成木になったら冬剪定はビシッと決めて。庭でローメンテナンス育てたい。
花は大きめで上を向いて咲く。カクテルの花名通り、さわやかな香りがある
細長く葉脈が目立ち凹凸感のある硬質の照葉は、茎から少し下を向いてつく。花とのバランスが良く、とても耐病性が高い
遠目にみてもはっきりそれと分かる株姿。直立する茎はとてもよく茂り、その先端に大きめの花がたくさん咲く(京成バラ園)
玉置一裕 Profile
バラの専門誌『New Roses』編集長。
『New Roses』の編集・執筆・アートディテクションを行うかたわら、ローズコーディネーターとしてバラ業界のコンサルティングやPRプランニング、関連イベントのコーディネート、バラの命名等に携わる。
また園芸・ガーデニング雑誌への執筆や講演を通じて、バラの「美」について語ると同時に、新しいバラの栽培法の研究も行っている。
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