2021.02.22 UP
Labyrinth バラの迷宮 pickup104
『マリーヌ』
■作出:河本バラ園 ローズ ドゥ メルスリー
■花色:白とクリームと淡いピンク
■花型:中輪/ロゼット咲き/四季咲き
■香質:ティーとフルーツの香り
■樹形:高さ0.7~0.8mのコンパクトシュラブ
白く小さな花びらにほんのりとピンクをさし、中央はクリーム色の中輪・ロゼット咲き。四季咲きで、花色は季節によって微妙に変わる。やわらかなティーとフルーツの香り。葉は小さく枝は軟らかくしなやかで、樹は高さ0.7~0.8mのまとまりの良いコンパクトシュラブ。耐病性も高い。花名は繊細な糸で編まれたボビンレースの一種「マリーヌレース」のような花容から。
身近に花を楽しむことを提案するローズ ドゥ メルスリーで、2018年秋発表。花に強烈な個性はないが、安定した開花と生育で、発表後2年以上経ってバラを熱心に栽培し観察・評価するプロたちの評価が高まっている品種。その理由には、安定した開花に加えて花保ちの良さや樹のまとまりの良さ、樹勢もあげられている。「庭で使いやすいバラ」との評価も。
淡いピンクが匂い立つ花(上)と、雨に打たれて少しうつむいて咲いた花(下)
花色は季節により微妙に変わる。クリームとピンク、黄色の春花(上)と、全体に淡く咲いた夏花(下)(写真:河本バラ園)
葉は小さく花とのバランス良く、10月でも株はコンパクト(写真:河本バラ園)
玉置一裕 Profile
バラの専門誌『New Roses』編集長。
『New Roses』の編集・執筆・アートディテクションを行うかたわら、ローズコーディネーターとしてバラ業界のコンサルティングやPRプランニング、関連イベントのコーディネート、バラの命名等に携わる。
また園芸・ガーデニング雑誌への執筆や講演を通じて、バラの「美」について語ると同時に、新しいバラの栽培法の研究も行っている。
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