2021.06.21 UP
Labyrinth バラの迷宮 pickup109
『シルフィ シルフィ』
■作出:日本 京阪園芸オリジナル
■花色:シルバーブルー
■花型:花径6~8㎝/平咲き/四季咲き
■香質:微香
■樹形:高さ1.2mの木立性・横張り性
藤色~灰色~薄紫色、それらのグラデーション。ライラックピンクで花芯をやわらかに渦を巻いて咲き始め、開いて花弁を波打って重ねる。
花色は次第に淡くなりシルバーブルーに。細い枝先に房咲きになってふんわりと咲く。
花径6~8㎝の中輪。秋遅くには大きめに咲くことも、四季咲き。微香。
樹は横張り性で高さ1.2m。草花ともよく馴染む。小山内健氏育種、2021年発表の京阪園芸オリジナル。
細い枝先に咲く花が風に揺らいで、ひらひらと妖精たちが舞い踊るような風情から、風の妖精「シルフ」の女性形「シルフィード」の愛称が命名される。
アーリーモダンローズの古風な美しさを、いまに蘇らせようという小山内健氏の最新作。
実親は多くの“青バラ”の親となった往年のHTの銘花‘スターリング シルバー’。
「宵闇が迫るころもっともきれいです」。
咲き始めはやわらかに芯を巻き上げ、往年のHTのよう(写真:京阪園芸)
咲き進んで花色は灰色みをおびて淡くなり、咲き始めの藤色の花と咲き混じる(写真:京阪園芸)
花弁の中央に黄色いしべを見せても可憐
玉置一裕 Profile
バラの専門誌『New Roses』編集長。
『New Roses』の編集・執筆・アートディテクションを行うかたわら、ローズコーディネーターとしてバラ業界のコンサルティングやPRプランニング、関連イベントのコーディネート、バラの命名等に携わる。
また園芸・ガーデニング雑誌への執筆や講演を通じて、バラの「美」について語ると同時に、新しいバラの栽培法の研究も行っている。
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