2021.10.20 UP
【果樹栽培】
育てやすい柑橘類|初心者にもおすすめのみかん、レモン、ゆずの育て方をご紹介
果樹の中でも、柑橘類は初心者におすすめの植物です。病害虫に強く、寒さにも強く、日々の手入れも少なく、極端な話放っておいても育ってしまうくらいの丈夫な性質があります。また、大きな庭で地植えにしなくても、鉢植えで育てることが出来るのも大きなメリット。この記事では、柑橘系おすすめの理由と共に、初心者におすすめの柑橘類3種をご紹介します。
柑橘類が初心者におすすめの理由
鉢植えで育てることが出来る
庭で育てると、場所の確保だけでなく、土をあらかじめ耕しておく必要などの手間がかかります。しかし柑橘系は、鉢植えで育てることが出来ます。むしろ鉢植えで育てたほうが根の成長に制限がかかり早く収穫することが出来ます。また、日当たりが極端に悪かったり雨や雪などの影響で生育環境が悪くなった場合に移動も楽です。鉢植えで育てることが出来る柑橘系は、他の果実よりはるかに初心者におすすめです。
病害虫に強い
柑橘系の植物は、全般的に病害虫強いです。殺虫剤を使わずに育てることもできます。害虫対策などを講じる必要がありません。
寒さに強い
柑橘系はマイナスの気温でも耐えることが出来ます。極寒地でない限りは寒さ対策に気を使う必要もありません。寒さに強いことは、初心者にとって安心材料の一つです。
作業が少ない
日々の作業は特段なく、「剪定」「摘果」を行う程度です。複雑な作業や頻繁な作業がないため、初心者でも楽です。
1本でも実がなる
柑橘類の多くは自家結実性があるので、1本の木で実がなります。結実させるのにテクニックは不要です。
花も咲く
果実の収穫は楽しいですが、花が咲くのも柑橘類の良いところです。縁起の良い花言葉が付いているので、調べてみるのも良いでしょう。
基本的な育て方
おすすめ品種のご紹介の前に、柑橘類に共通する、水やりと、肥料の共通項目をご紹介します。
柑橘類の水やり
鉢植えの場合、土の表面が乾いたら、鉢底から溢れ出るくらいたっぷりと水を与えましょう。花芽が付いてから実が付く時期は水切れを起こさないように。地植えの場合特別な水やりは不要ですが、夏場に日照りが続いた場合は水を与えて下さい。
また、収穫前の9月下旬あたりの時期は、敢えて乾かし気味にすることで実を充実させることが出来ます。
柑橘類の肥料の与え方
肥料は年に3回与えます。活動が始まる前の3月。花が散り実が出来始める前の6月。実がなり養分を消耗している10月。この3度のタイミングで肥料を与えましょう。「土に置くだけ 錠剤肥料シリーズ かんきつ・果樹用」ですと、肥料が植物に直接あたらないように土の上に置くだけで簡単です。
おすすめの柑橘類① みかん
基本情報
科:ミカン科
原産地:日本、インド、中国
分類:常緑低木
耐寒性:普通 -5℃以上
耐暑性:強い
開花期:5月
花の色:白
成育適温:18℃
収穫時期:9月下旬~12月
代表品種
温州みかん、ぽんかん、伊予感、八朔など、日本では約80種栽培されています
特徴や魅力
日本の代表的な果物で、100種類以上の品種があります。育てやすく、果実も良くつき、食べやすいことから人気がある果樹です。ビタミンCが豊富で、風邪予防などの効果も。
栄養素
ビタミンC、βクリプトキサンチン、カリウム、ビタミンB1、食物繊維、ヘスペリジンなどが含まれています。
花言葉
「純粋」「愛らしさ」「結婚式の祝宴」といった花言葉があります。
剪定
新芽が出てくる前の2月下旬~3月頃に行いましょう。前年に実をつけた枝には今年は実をつけないので、この枝を中心に剪定を行います。
摘果
7月~8月頃に、まだ青い実を摘み取って、実の数を減らします。数を制限することで栄養の回りを良くします。鉢植えの場合、枝一本に対して1,2個にしましょう。地植えの場合、葉25枚に対して1個程度が目安です。
☘33:ミカンの育て方|鉢植えでも育てられる?植えつけの注意点や、美味しく実らせるための摘果もご紹介|
【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
おすすめの柑橘類② レモン
基本情報
科:ミカン科
原産地:インド、ヒマラヤ
分類:常緑高木
耐寒性:やや弱い -3℃以上
耐暑性:強い
開花期:5月
花の色:白
成育適温:15℃
収穫時期:10月~4月
代表品種
リスボン、ユーレカ、ポンテローザ、ビアフランカ、ピンクレモネードなど
特徴や魅力
病害虫の被害の明らず、鳥の被害もありません。他の柑橘系と比較すると寒さに弱いので、冬の寒さが続くときは藁などでマルチングしましょう。関東以北は鉢植えで育てるのが良いです。
栄養素
クエン酸、ビタミンC、ポリフェノール、リモネンなどが含まれています。
花言葉
「思慮分別」「誠実な愛」といった花言葉があります。
剪定
2月~3月に伸びすぎた枝を切り落としましょう。前年に実をつけた枝には今年は実を付ける可能性は低いです。この枝を中心の切り落としましょう。
摘果
みかん同様に、7月~8月頃に、まだ青い実を摘み取って、実の数を減らします。数を制限することで栄養の回りを良くします。鉢植えの場合、枝一本に対して1,2個にしましょう。地植えの場合、葉25枚に対して1個程度が目安です。
☘51:レモンの育て方|鉢植えでも育てられる?植えつけの注意点や、美味しく実らせるための摘果もご紹介
【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
おすすめの柑橘類③ ゆず
基本情報
科:ミカン科
原産地:日本、中国
分類:常緑小高木
耐寒性:強い -7℃以上
耐暑性:強い
耐陰性:普通
開花期:5月~6月
花の色:白
成育適温:15℃
収穫時期:9月下旬~12月
代表品種
木頭、海野、スダチ、カボス、シークワーサーなど
特徴や魅力
ゆずは、日本でも古くから育てられてきた植物です。寒さにも強く、日本の風土に合っています。料理のほかに、柚子風呂などでも楽しむことが出来ます。
栄養素
ビタミンC,ミネラル、リモネン、ペクチン、βカロテン、βクリプトキサンチンなどが含まれています。
花言葉
「健康美」「汚れなき人」「恋のため息」といった花言葉があります。
剪定
最初の数年は剪定を行わなくても大丈夫です。横に広がり過ぎてきたら行いましょう。収穫後の3月~4月に伸びすぎた枝を切り落としましょう。
摘果
実が膨らみ始めると、自然落下が始まります。その後7月~8月頃に、まだ青い実を摘み取って、実の数を減らします。多くは青ゆずのうちに収穫し、黄色く熟させるのは、5個前後にしましょう。
柑橘類を育てて、実も花も楽しもう!
いかがでしたか?この記事では、おすすめの柑橘類の特徴、育て方のポイント、花言葉などもご紹介させていただきました。柑橘類はどの品種も、丈夫で寒さにも強く病害虫にも強いです。地植えであれば、特別な水やりも必要ありません。初心者でも十分に育てやすい樹木です。収穫を楽しむのはもちろん、毎年花を咲かせ香りを放ちます。どの樹木も常緑性で年間を通して楽しむことが出来ます。是非、家庭菜園としても、柑橘類にチャレンジしてみて下さいね。
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