2017.10.26 UP
お庭のバラ生育を支える vol.2 庭師 金子さん
ローズガーデンのオーナーである金子さんは、庭師さんとしての一面も。そんな金子さんのお仕事やお庭についてお伺いしました。
庭師・金子さん
――独立してお仕事をなさったきっかけはありますか?先生に付いたりなどがあったのですか?
金子:先生に付いたりしたわけではありません。一匹狼みたいな感じで始めてしまって…危険ですよね(笑)年末に花屋さんを辞めて1月から何をしようと言うときに、まずはお庭にバラが見えたお宅を回って飛び込み営業から始めました。見本として肥料をあげたりするバラのお手入れをやってあげて「こんな感じのお手入れなんですよ」って。そこから庭木の手入れや伐採などをやり始めました。もちろん今でもバラのお手入れはやっていますよ。
――ガーデンの中にある建物もお作りになったんですか?
金子:ベースは作ってもらいましたが、色塗りは自分でやりました。最初は建物ではなくテントだったんですよ、汚いテント(笑)でも「レジ小屋がないと」っていうことで去年の夏に作ってもらいました。色塗りは楽しかったですね。結構こだわってしまいました。
――他に庭師さんのお仕事は何をしているんですか?
金子:庭木の手入れや伐採以外に、除草作業、庭工事など普通の植木屋さんです。木に登って枝を切ったり、機械を使って草刈りをしたり。普段は足袋を履いて頭にタオル巻いて仕事しています。
バラを這わせるための柵を作ったりもします。バラの流れで今来ている仕事も多いんですよ。あとは、松やもみじの剪定が好きですね。枝のきれいな流れを考えて剪定したり、葉っぱをとったり。繊細で芸術ですね。
――庭師さんとしてのお仕事はローズガーデンがお休みの12月~3月の間にやってらっしゃるんですか。
金子:いえ、年間通して現場に出ています。なので、シーズン中の平日はローズガーデンの店番は奥さんにやってもらっています。ローズガーデンにバラを買いに来てくれたお客さんから話を広げてもらったりして、バラでいろいろと繋がって仕事も来ているんですよ。
――ガーデンで販売している苗も、バラだけでなくお庭全体に植えられる感じの植物ですよね。
金子:そうですね。お庭全体ですね。その中でもバラは欠かせない存在ではあります。庭を作るにあたって、バラがあるのとないのとでは印象が変わりますからね。オープンガーデンも盛り上がってきているので、バラはメインになっています。群馬県ではオープンガーデンを市ごとにパンフレットを作って広めているところが多いんです。そのオープンガーデンをやっている方がうちに来てくれて、広めてくれるんですよ。うちで取り扱う宿根草などは、ちょっと変わった輸入の苗なんかもあるので、珍しがってくれることも多いです。そういうときは嬉しいですね。
――バラや宿根草でお庭を作るためのガーデン経営と庭師としてお仕事をしていらっしゃいますが、今後何かやってみたい事はありますか。
金子:最近若い方にも流行っている多肉植物は少し揃えてみたいですね。寄せ植えが楽しめる植物だと思うので。あとは、盆栽にも少し興味があるので販売とかではなくレジ小屋の前にちょっと盆栽とか置いてみたら面白いなぁと思っています。
――華やかなバラから和の庭園には欠かせない松まで幅広くお仕事をしている金子さん。お庭を作る楽しさが伝わってくるお話を伺うことができました。多肉植物や盆栽を飾るなど、今後もとても楽しみです。群馬県伊勢崎市へお越しの際はぜひ足を運んでみてください。色とりどりのバラや珍しい宿根草と、素敵な庭師の金子さんが迎えてくれます。
金子 慎吾さん Profile
1977年11月8日生まれ
1995~2009年まで花屋さんに勤務。
2004年から畑にガーデンを作り、2010年にローズガーデンを開業。
2015年に現在の伊勢崎市に場所を移す。
≪ローズガーデン・カネコ≫
群馬県伊勢崎市曲沢町51-1
この記事で紹介された植物について
バラ
学名:Rosa /科名:バラ科 /別名: /原産地:アジア、ヨーロッパ、中近東、北アメリカ、アフリカの一部 /分類:落葉(ツル性)低木 /耐寒性:中~強/耐暑性:中~強
気品あふれるその華やかな姿から、花の女王とも呼ばれるバラ。
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