2021.03.29 UP
【バラの育て方】初心者におすすめのバラ3選!育て方やお手入れの方法は?
バラは栽培が難しいイメージを持たれがちですが、園芸初心者でも育てやすい品種は多数存在します。基本的なバラのタイプや特徴を知り、バラの栽培に挑戦してみましょう。
今回は、初心者にもおすすめのバラ品種やタイプ別の特徴、一般的な育て方など、基本的な知識をご紹介します。これからバラを育てたい方は、ぜひこちらを参考にしてみてください。
バラを育てよう!初心者でも大丈夫?
気品ある佇まいが人気のバラの花。「花の王様」と呼ばれるほどの華やかさや存在感を持ち、ほかの花に代えがたい魅力があります。園芸に興味があるなら、一度は育ててみたいと考える方も多いのではないでしょうか?ただ、バラには育てるのが難しいというイメージがあり、なかなか栽培にチャレンジできないというケースも少なくありません。
バラの花は、適した環境を整えてあげれば、病気にもかかりにくい丈夫な花です。園芸初心者であっても十分に育てることができます。ぜひお気軽にバラの栽培を始めてみましょう。
バラの開花時期はいつ?
バラの開花時期は四季咲き性・一季咲き性・返り咲き性の3タイプに分けられます。主に春から秋にかけて咲きますが、品種によって開花のタイミングや回数は異なります。
四季咲き性
四季咲き性のバラは、ある程度の温度(暖かさ)があれば花を咲かせます。そのため、季節を問わず、一年を通して開花する可能性があります。ただし、バラにとって日本の冬は厳しい環境となるため、屋外で育てている場合、冬に咲くことはほとんどありません。
一季咲き性
一季咲き性とは、年に1度だけ開花する性質のことです。バラの場合は、春にのみ開花するものを一季咲き性に含めます。
返り咲き性
返り咲き(繰り返し咲き)性の品種は、開花後に花がら切りをすることで次の花が咲いてくれます。春に開花した後、適切な剪定を行えば、夏や秋に再び花を楽しめるでしょう。
バラの育てる前に知っておきたいバラの種類!大きく分けて3つ
バラは古くから栽培されていたためか、実に多くの種類があります。株の形は大きく分けると「木立ち性」「つる性」「半つる性」の3つに分類されるため、それぞれの特徴を確認してみましょう。
木立ち性のバラ
プリンセス・シャルレーヌ・ドゥ・モナコ
木立ち性のバラは、簡単にいうと上に向かって枝が伸び茎もしっかりしていて自立できるバラのことです。環境が良ければ春から秋まで花を楽しむことができます。花の大きさは中型から大型のものが多く、さまざまな品種が存在します。
つる性のバラは、枝を長く伸ばす自立しないバラのこと。よく間違われがちなのですが、朝顔やアイビーのように自ら壁やフェンスに蔦を絡ませることはありません。そのため枝が伸びてきたらそれを誘引するお手入れが必要となっています。バラの愛好家のお庭ではアーチやオベリスクなど、様々な形に美しく仕上げられていることが多いです。
ミニバラ
ミニバラとは、簡単に言うと小さくなった木立性のバラです。小さいのでお部屋の中などでも育てやすく、見た目も可愛いので初心者からも人気があります。ただし病気になりやすいので、こまめなお手入れが必要。お部屋のなかで育てる時は日当たりや風通しなどにも気を配りましょう。
ミニバラとは、「ロサ・キネンシス・ミニマ」という小型品種の系統である、小さなバラのことです。木立ち性で、樹高は約30cmとコンパクトなのが特徴です。ただ、品種改良により、大きく育つミニバラも誕生しています。小さいミニバラは手軽に育てやすく、見た目も可愛いため、初心者からも人気があります。ただし病気になりやすいので、こまめなお手入れが必要です。お部屋で育てる際は日当たりや風通しなどにも気を配りましょう。
つる性のバラ
つる性のバラは、枝を長く伸ばす、自立しないバラのことです。よく間違われますが、朝顔やアイビーのように、みずから壁やフェンスに蔦を絡ませることはありません。そのため、枝が伸びてきたら誘引する作業が必要とされます。バラの愛好家のお庭ではアーチやオベリスクなど、さまざまな形に美しく仕上げられているものが多く見られます。
半つる性のバラ
半つる性のバラは、木立ち性とつる性の両方の特徴を持っています。仕立て方次第で、木立ち性のようにもつる性のようにも育てることが可能です。花の色や大きさ、香りはさまざまです。枝を横に広げるように伸ばすものもあれば、上に向かって伸びるタイプもあります。
初心者におすすめのバラ3選
バラにはとてもたくさんの種類があります。これからバラを育てようという方は、まず「どの品種を選べばいいのか?」と悩むのではないでしょうか。
こちらでは、初心者の方におすすめの品種を3つご紹介します。
アッサンブラージュ
京阪園芸ローズソムリエの小山内健さんが育種したバラです。数種類のワインをブレンドする製法から取られた名前のように、いくつものバラを組み合わせた気品あふれる花を咲かせます。
香りはバラ特有のダマスク香に加え、果実のような上品さが絡まる芳香を感じられます。
咲き方は花びらが重なるカップ咲きです。白く可憐な花びらが幾重にも重なる姿が、気品の中に儚さを感じさせる品種です。
■ピエール ドゥ ロンサール
別名「エデンローズ」と呼ばれる品種です。丸く重なりあう花びらの白とピンクのグラデーションが、まさに天国のバラという名前にふさわしい美しさ。病気や害虫にも強く、育てやすいのも嬉しいですね。
育成させるときは、大きな木やフェンスなどを伝わせながら枝を伸ばさせるのがおすすめです。
ある程度まで生長すると返り咲きして、春と秋の2回にわたって花を咲かせてくれます。選り好みされず、さまざまな人から人気が出る外見もグッド。
大きなお庭でバラ園のように立体的に育ててみたいという方におすすめです。
■スカーレット ボニカ
京成バラ園から発売されている品種です。国際コンクールで多数の受賞を受けています。「メンテナンスの手間が少ないバラ」として開発された「ボニカ(R)」シリーズの新品種です。
とても育てやすく、手間をかけずとも絶え間なく咲きます。病害虫にも強く、ビギナーや植栽におすすめです。
バラの好む土づくりとは?
バラは水はけが良く肥沃な土を好みます。鉢植えの場合、小粒の赤玉土と堆肥(もしくは腐葉土)を7:3で混ぜたものなどがおすすめです。初心者の場合は、市販のバラ専用土を購入すると良いでしょう。バラを育てるのにちょうど良い配合で土がブレンドされているほか、元肥になる肥料も含まれています。
地植えの場合は植えつけ予定地を掘り返し、腐葉土などを加えて耕しておきます。BrilliantGarden バラの培養土もおすすめです。
バラの植えつけ時期はいつ?
バラの植えつけ適期は苗の種類によって異なります。苗を購入するときに、適した植えつけ時期をチェックしておきましょう。
新苗の植えつけ
新苗は、冬に接ぎ木が行われ、翌春に「新苗」として販売されます。4月~6月に店頭に並び、安価で入手できるのが特徴です。新苗は、4月~5月に植えつけするのがおすすめです。
大苗の植えつけ
大苗とは、接ぎ木から1年ほど育てた後に販売される苗を指します。新苗は育てるのに少々手間がかかるため、初心者の場合は大苗を購入すると良いでしょう。
大苗の植えつけは、休眠期にあたる10月~2月が適期です。とくに11月下旬~2月中旬にかけて植えつけすると、根が張りやすくなります。
適期以外の植えつけ
適期以外に苗を購入したときも、すぐに植えつけすることは可能です。根詰まりを起こす前に、はやめに大きな鉢へ移してあげましょう。ただし、適期以外の植えつけでは、とくに根を傷つけないように配慮することが大切です。ポットから取り出すとき、根鉢は崩さないように気をつけましょう
バラの水やり方法は?
バラの水やりは、基本的に土の表面が乾いたタイミングで行います。鉢植えの場合は、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水をあげましょう。
春から秋にかけての暖かい時期は水切れに注意し、1日に1回を目安に与えましょう。日当たりが強い場所に置くのなら、朝と夜の1日2回あげたほうが良い場合もあります。ただ、水のあげすぎは根腐れを引き起こすため、土の状態をチェックしながら調節するのがポイントです。
2018.08.18:公開
2021.03.29:更新
バラの肥料の選び方は?
バラの花を美しく咲かせるためには、適切な施肥が欠かせません。植えつけ時には、元肥として緩効性肥料を与えましょう。市販されている肥料はいくつもありますが、バラを育てる場合はバラ専用の肥料を購入するのがおすすめです。バラに適した成分が、ちょうど良く配合されています。
生育期になったら、しっかりと開花できるよう追肥を行います。育てている地域の環境や品種にもよりますが、3月~7月、9月~11月に毎月1回の頻度で施肥しましょう。
5月~6月の肥料は、開花後のお礼肥として与えます。9月の肥料は、秋の開花へ向けての追肥です。
また、地植えのバラには1月~2月に寒肥をすることで土壌改良と株が充実します。有機肥料と緩効性肥料を土に加えてあげましょう。
バラの置き場所はどこがいいの?
鉢植えでも庭植えでも、バラを育てるなら日当たりと風通しの良い場所が一番です。少なくとも、1日に4時間は日光の当たる場所を選んで植えつけしましょう。
ミニバラなど、室内で育てたい場合は、できるだけ日当たりの良い場所に置いてあげましょう。位置は南向きの窓辺などが最適です。もしも日の当たらないお部屋に置きたいときは、たまに外へ出して太陽に当ててあげましょう。
バラの剪定は開花時期に合わせよう
剪定には、栄養状態を調整するほか、全体像を綺麗に整えたり、風通しを良くしたりすることで植物本体を健康にする目的があります。より綺麗な花を咲かたいときは、しっかりとバラを剪定してあげましょう。
バラの剪定は、夏と冬に行います。夏の剪定は主に四季咲き性かつ木立ち性の品種に向けたものです。8月頃、秋の開花準備のために花芽のない枝や不要な部分をカットします。新芽を切ったり、枝を長く切りすぎたりしないよう気をつけましょう。
冬の剪定は12月~2月に行います。すべてのタイプのバラが対象です。この時期であれば、大胆に枝を切り詰めてもかまいません。形を整えて、春の開花へ備えましょう。
バラの植え替えの方法は?時期はいつ?
鉢植えのバラは、元気に育っていれば根っこをすくすくと生長させ、すぐに鉢をいっぱいにしてしまいます。土の栄養も吸い尽くしてしまうため、だいたい1年ごとに植え替えをしてあげましょう。
バラの植え替え適期は休眠期にあたる12月~2月です。新しい土に交換して、バラの元気を取り戻しましょう。また、苗が大きくなっていたら鉢も一回り大きなものに入れ替えます。この時期の植え替えは根が張りやすいため、根鉢を崩してもかまいません。適期以外に植え替えする場合は、根鉢を崩さないように注意しましょう。
方法は一般的な鉢植えの植え替えと同じです。大きめの鉢にネットと鉢底石を敷き、苗と土を入れてから水をたっぷりあげましょう。肥料は1週間以上たってから施します。
バラを育てる時に気をつけるべき病気や害虫は?
バラを育てる際に気をつけるべき病気は黒星病やうどんこ病などです。風通しが悪いとこういった病気にかかりやすくなるので、剪定などをしっかり行い、過湿を避けましょう。
うどんこ病にかかった葉を見つけたら、すぐに薬剤を散布して広がるのを防ぎます。放置していると株全体が被害を受けてしまうため気をつけましょう。専用の薬剤を使い、防除するのもおすすめです。おすすめは、バラのうどんこ病・黒星病の予防と治療に効果を発揮する「brilliantgarden サルバトーレME」です
害虫としてはカイガラムシ、テッポウムシなどに気をつけましょう。カイガラムシは幼虫には薬剤散布、成虫は歯ブラシなどでこそぎ落として対応します。テッポウムシはゴマダラカミキリの幼虫のこと。茎を食べてしまうので、フンが出ている穴を見つけたら針を刺すか、スポイトなどで薬剤を入れましょう。
バラを育ててガーデニングを華やかにしよう!
華麗なルックスで見るものを魅了し、お部屋や花壇をパッと鮮やかにしてくれるバラの花。種類も多く花を咲かせてくれる期間も長いため、育てる楽しみが多いところも嬉しいポイントです。
園芸好きのなかには、バラにはまってバラだけを育ててしまう方がいるほど、奥深い世界でもあります。ただ、現在は品種改良がさかんに行われた結果、初心者でも育てやすい丈夫なバラがたくさん誕生しています。まずは育てやすい品種を選び、バラ栽培に親しんでみましょう。ぜひお好きなバラをお家に迎えて、華やかなガーデンをつくりあげてください。
🌹002 バラの育て方 秋バラの花後の管理(鉢植え)
🌹金子慎吾さんのバラ栽培の基本
店舗のバラの品質管理、庭師としても注目されている”ローズガーデン・カネコ ”(群馬県伊勢崎市)金子慎吾さんに動画で分かりやすくバラの育て方をご紹介頂いています。
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2018.08.09:公開
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