2021.01.15 UP
【マーガレットの育て方】
晩秋から春に花を咲かせるマーガレット、育て方のコツと注意点
細長い形をした真っ白な花びらと中央の黄色い花柱のコントラストが美しいマーガレット。子どもの頃、花占いをした記憶がある方も多いのではないでしょうか。
マーガレットは、晩秋から春まで長期間花を楽しめる、ガーデニングにピッタリな植物です。
今回は、そんなマーガレットの特長や育て方のポイント・育て方の注意点などをご紹介します。
マーガレットの特長
細長い形をした真っ白な花びらと、中央の黄色い花柱のコントラストが美しいマーガレット。子どもの頃、花占いをした記憶がある方も多いのではないでしょうか。
マーガレットは、晩秋から春まで長期間花を楽しめる、ガーデニングにぴったりの植物です。
今回は、マーガレットの特長や育て方のポイント、注意点などをご紹介します。
マーガレットの特徴
マーガレットは、カナリア諸島を原産とするキク科の常緑低木です。品種によって一重咲きや八重咲き、ポンポン咲き、丁子咲きなどがあります。草丈も50cm前後のものから1m前後になるものまでさまざまです。
花の色は白が有名ですが、ピンクや赤・黄色・オレンジなどもあります。秋から冬にかけて殺風景になりがちなお庭やベランダを、カラフルに彩ってくれるでしょう。
マーガレットの開花時期
マーガレットは11月~5月にかけて花を咲かせます。長期間花が楽しめることから、ガーデニング植物として大変人気です。ただし、寒さにはあまり強くありませんので、冬場の管理には少々コツがいります。
マーガレットの育て方|土づくり
マーガレットは高温多湿な環境を嫌います。排水性の良さを重視した土をつくってあげましょう。
鉢植えのマーガレットの土づくり
マーガレットの用土には水はけの良いものが適しています。小粒の赤玉土と腐葉土、酸度調整済みピートモスを5:3:2で混ぜたものや、赤玉土と腐葉土、川砂を5:3:2で混ぜたものなどがおすすめです。
「ハイポネックス培養土 鉢・プランター用」なら、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されているため、購入したらそのまま使えます。手軽に栽培を始めたい方は活用してみてください。
地植えのマーガレットの土づくり
地植えの場合、植えつけの1週間ほど前に苦土石灰を土に混ぜて酸度を調整しておきましょう。腐葉土も加えると、土がふかふかになります。
ただ、マーガレットは夏の暑さにも冬の寒さにもあまり強くはありません。温度管理が必要になります。とくに冬に霜が降りる地域では、移動できる鉢やプランターで栽培したほうが良いでしょう。
マーガレットの育て方|種まき・育苗
マーガレットは、種からでも苗からでも育てることができます。まずは、種まきからマーガレットを育てる方法をご紹介します。
マーガレットの種まき適期
マーガレットの種は、気温が高すぎても低すぎてもうまく発芽しません。気候の穏やかな9月頃に種まきしてあげましょう。
マーガレットの種まきのコツ
マーガレットの種は大変小さいのが特徴です。種まき後の水やりで流されてしまわないように注意しましょう。水で湿らせた土にばらまきして、その後は霧吹きを使って水やりするのがおすすめです。
マーガレットの育て方|苗選び
マーガレットは苗を購入して育てるのが一般的です。種まきからだと、苗が大きく育つのに時間がかかるためです。手軽に栽培をスタートしたい場合は、苗を入手しましょう。
マーガレットの苗の選び方
マーガレットの苗は、主に春と秋に販売されます。茎ががっしりとしていて、葉の色が濃いものを選びましょう。株全体を注意深く観察し、虫がついていないかも確かめておきます。花芽がたくさんついたものなら、購入してすぐに花を楽しめるためおすすめです。
また、マーガレットは根詰まりを起こしやすい性質があります。購入した苗は、一回り大きな鉢やプランターに植え替えましょう。
マーガレットの苗を購入した後の注意点
室内で育てられていたマーガレットの苗を急に屋外に出すと、気温の変化に耐えられず弱ってしまうことがあります。とくに秋から冬にかけて植えつけする場合は、徐々に寒さに慣らすようにしましょう。
マーガレットの育て方|植えつけ
マーガレットの植えつけ適期は3月~6月、または9月~10月です。とくに温暖な春に植えつけすると、長く花を楽しめます。秋に植える場合は、霜が降りない時期を選びましょう。冬の管理がうまくいけば、長い期間花を咲かせてくれます。
マーガレットの植えつけ方法
マーガレットの苗をポットから取り出すときは、根鉢を崩さないように注意します。鉢植えの場合、縁ぎりぎりまで土を入れるのは避けましょう。土の高さは鉢よりも少し低めにしてウォータースペースをつくるのが基本です。また、底には鉢底ネットと鉢底石を敷きます。
地植えの場合は、排水性を高めるために、少し土を持ったところに植えつけするのもひとつの方法です。
マーガレットの育て方|水やり
マーガレット栽培では水の与えすぎに注意してください。水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと行います。水をあげすぎると根腐れの原因になるため気をつけましょう。
春、秋
生育旺盛になる春と秋は、土の表面が乾いたタイミングで水を与えます。花に直接水がかからないよう、根元へ向けて水を注ぎましょう。
夏
夏場はマーガレットの生育が緩慢になっています。水やりは控えめにしましょう。土が乾いたのを確認して与えるくらいで十分です。
冬
冬場は土が乾きにくいため、水やりの頻度を少なくします。寒さによる凍結にも注意しましょう。
マーガレットの育て方|日当たり、置き場所
マーガレットは日当たりを好みます。しっかりと日が当たる場所で栽培しましょう。また、夏冬は暑さ・寒さ対策が欠かせません。
春、秋
春や秋は、日光の当たる屋外で栽培できます。ずっと日陰で管理していると徒長し、花つきが悪くなるため気をつけましょう。
夏
マーガレットは日当たりを好むものの、真夏の直射日光は苦手です。夏は日陰や室内など高温多湿にならない場所に移動させます。とくに強い西日が当たる場所は避けましょう。寒冷紗などで日よけをつくるのもおすすめです。
梅雨のように雨が多い時期は、過湿対策も必要です。鉢植えの場合は雨の当たらない場所へ移動させましょう。鉢をブロックや棚などの上に置くと、より通気性が良くなります。
冬
冬場、霜に当たると枯れてしまうため、暖かい室内で管理しましょう。霜が降りない暖かい地域では、屋外にて冬越しすることも可能です。寒風の当たらない場所へ植えつけし、土の表面をワラやウッドチップなどでマルチングしてあげましょう。
マーガレットの育て方|肥料
マーガレットは長期間開花するため、適したタイミングで肥料を与えてあげましょう。多肥は避け、適量を施すのがコツです。
植えつけ時
元肥が入っていないタイプの用土を使う場合は、植えつけ前に元肥を施しましょう。元肥にはリン酸成分が多く、肥効期間が約1年と、ゆっくり長く効く緩効性肥料「マグァンプK中粒」がおすすめです。
春、秋
生育期に当たる春と秋には追肥を与えます。いろいろな植物の花や実つき、花色・葉色を良くする液体肥料「ハイポネックス原液」を水に薄めて1週間に1回、与えましょう。
夏
夏場は生育が緩慢になるため肥料はストップします。夏場に肥料を与えてしまうと、株が弱る原因となることもある点に注意しましょう。
冬
冬は速効性のある液体肥料を使うのがおすすめです。2週間~3週間に1回の頻度で施肥しましょう。
マーガレットの育て方|アブラムシ対策
マーガレットにはアブラムシがつくことがあります。とくに気温と湿度が高い環境で発生しやすいため、風通しの良いところで管理するのが大切です。
アブラムシを見つけたら、すぐに駆除しましょう。放っておくと花が開かなくなったり、枯れてしまったりといった被害に見舞われます。あらかじめ薬剤を使って予防するのもおすすめです。
おすすめは、肥料やりとアブラムシ退治が同時にできるハイポネックス原液殺虫剤入りが便利です。
マーガレットの育て方|花がら摘み
マーガレットは一株にたくさんの花を咲かせます。咲き終わった花をそのままにしておくと種をつくり始め、次の開花へのエネルギーが取られてしまいます。こまめに花がら摘みをして、できるだけ長く開花させましょう。
開花が終わったものは、花茎ごと摘み取ります。花茎の根元から長めにカットしてかまいません。
マーガレットの育て方|切り戻し
多年草であるマーガレットを何シーズンも育てていくためには、切り戻しでお手入れしてあげることが大切です。適した時期と方法を確認しておきましょう。
マーガレットの切り戻し適期
マーガレットの切り戻しは、春と秋に行います。
春
春を過ぎて開花が一段落したら、切り戻しをして形を整えます。放置しているとヒョロヒョロとした弱い株になってしまいます。また、新芽が出てきたら、伸びた部分を半分ほどに切り詰めてみましょう。摘心することで脇芽が増え、花数も多くなります。
この時期の切り戻しは、梅雨や夏に備えて風通しを良くする目的もあります。過湿予防のためにも、さっぱりとカットしてあげましょう。
秋
秋の切り戻しは、夏の暑さがおさまってきた頃に行います。草丈が半分ほどになるよう、大胆にカットしましょう。ただし、葉や脇芽は残すように気をつけます。
切り戻し時期が遅くなると、次の開花も遅くなってしまいます。作業は9月~10月までに済ませましょう。
マーガレットの切り戻し方法
マーガレットを切り戻すときは、草丈を半分くらいまでカットし、多すぎる葉を切り落とします。こうすることで、新芽が出やすい状態になり、翌年もたくさんの花が咲くようになります
マーガレットの育て方|植え替え
マーガレットは、鉢植えも地植えも定期的に植え替えを行います。
マーガレットの植え替え適期
マーガレットの植え替え適期は3月~5月と9月~11月です。花後に行いましょう。鉢植えの場合は1年に1回、地植えの場合は2年~3年に1回の頻度で植え替えます。
マーガレットの植え替えの流れ
植え替え作業に取り掛かる前に、新しい土や肥料、鉢などを準備しておきます。必要なものを揃えたら、植え替えを始めましょう。
掘り上げたマーガレットの根鉢は崩さないのが基本ですが、根が回ってしまっている場合は3分の1程度までほぐしてあげます。腐って黒ずんだ根があったらカットしましょう。
その後は、植えつけ時と同じように新しい土へ植えてあげます。根と土がなじむように軽く押さえたら、水をたくさん与えましょう。
マーガレットの増やし方
マーガレットを増やす場合、もっともおすすめの方法は挿し木です。種を採取してまくこともできますが、挿し木のほうがより手軽に育てられます。最後に、マーガレットの挿し木の方法をご紹介します。
マーガレットの挿し木の適期
挿し木の適期は5月~6月、9月~10月です。切り戻しのついでに行うと効率的です。
マーガレットの挿し木の準備
挿し木をする前に、挿し木用の清潔な土や水を入れる容器などを用意しましょう。土は専用のものも販売されているため、そちらを購入するのもおすすめです。
マーガレットの挿し木の流れ
マーガレットの先端から10cm程度を切り取って挿し穂をつくります。挿し穂には葉を2枚~3枚残し、あとは取り除きましょう。
水を入れた容器に挿し穂を入れ、2時間ほど給水させたら植えつけましょう。土に挿したら水を与え、日陰で管理します。水切れを起こさないように、こまめに状態を確認するのも大切です。
順調にいけば1カ月ほどで発根します。植えつけ適期が来たら、お庭や鉢へ植え替えてあげましょう。
おわりに
マーガレットは育てやすいため、ガーデニング初心者にもおすすめの植物です。ボリュームがあり、一株植えるだけでも見栄えが良くなります。夏と冬の管理には気をつけて、たくさんの花を咲かせましょう。
【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
☘98:マーガレットの育て方|夏越え冬越えの注意点は?苗の選び方や水やりや肥料など日々の管理もご紹介
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