2019.04.01 UP
Labyrinth バラの迷宮 pickup60
『ザ ポエッツ ワイフ』
■作出:イギリス オースチン
■花色:色褪せしない黄色
■花形:中輪/八重咲き/四季咲き
■香質:強香
■樹形:高さ1.2×幅0.9m
花と香り、樹のバランスがとれたイングリッシュローズの佳品。はっきりとしたイエローの花弁は色褪せしない。花の外側の丸いフォルムは整って、内側のややくだけた感じに重なる多くの舟弁を包み込む。房咲き。四季咲きで細い枝先にも花を咲かせる。香りは、はっきりとしたレモンのような香りから次第に甘くなる。「レモンティー」の香りと言われ、花から受ける印象とぴったり。葉は浅緑色でつやがあり、株丈は低めで丸い樹形。株全体として黄色~浅緑のトーンでさわやかな印象。ボーダーの前面に植えるのに適していて、はっきりとした花色ながら、ほかのイングリッシュローズや草花にもよく馴染む。鉢植えにも。花名は「詩人の妻」の意味。2014年発表。
開き始め。花の中央から黄色が現れたとき
レモンの香りが立つ半開の花(左)、咲き進んでも花色がさめない満開過ぎの花(右)
満開の花。整ったフォルムの外側の花弁が、少し乱れて重なる内側の舟弁を包み込む
玉置一裕 Profile
バラの専門誌『New Roses』編集長。
『New Roses』の編集・執筆・アートディテクションを行うかたわら、ローズコーディネーターとしてバラ業界のコンサルティングやPRプランニング、関連イベントのコーディネート、バラの命名等に携わる。
また園芸・ガーデニング雑誌への執筆や講演を通じて、バラの「美」について語ると同時に、新しいバラの栽培法の研究も行っている。
人気コンテンツ
POPULAR CONTENT