2019.04.08 UP
Labyrinth バラの迷宮 pickup61
『シャトー ドゥ シュベルニー』
■作出:フランス デルバール
■花色:鮮黄色からレモンイエロー
■花形:中輪(6~7cm)/カップ咲き/四季咲き
■香質:強香 さわやかな柑橘系の香り
■樹形:高さ1.5×幅1.2m
株全体を覆う黄色のグラデーションは、品の良いさわやかさ。紅をさした蕾から鮮やかな黄色に開花。咲き進んでレモンイエローになっていき、花芯をほのかにのぞかせ、はらはらと散っていく。
中輪カップ咲き・房咲き。花の印象通りのさわやかな柑橘系の香りがあり、「新鮮な春の果実の香りの後に夏の果実の香りがあらわれ、最後にはバニラの香りに」と表現される。
樹は直立気味に伸びるシュラブでよく茂るが、まとまりの良い株に。樹勢が強いが2m以上伸びることはなく、耐病性も高い。小さめのつるバラとしてさまざまな構造物に仕立てることが可能。
2016年パリ・バガテルコンクールでベストシュラブ賞受賞、2017年フランス園芸協会のローズ・オブ・ジ・イヤー、第14回ぎふ国際ローズコンテストで銀賞・可児市長賞(耐病性・修景性に優れる)・シティ・オブ・アデレード賞(BestFL)受賞。2016年秋にフランス・ロワールの古城シュベルニー城の城主・ヴィブレー侯爵に捧げられた。 2017年日本発表。
咲き始めは鮮黄色、咲き進んでレモン色に
満開時は株を黄色のグラデーションで覆う
シュベルニー城とバラ‘シャトー ドゥ シュベルニー’
ポタジェにも植わる
玉置一裕 Profile
バラの専門誌『New Roses』編集長。
『New Roses』の編集・執筆・アートディテクションを行うかたわら、ローズコーディネーターとしてバラ業界のコンサルティングやPRプランニング、関連イベントのコーディネート、バラの命名等に携わる。
また園芸・ガーデニング雑誌への執筆や講演を通じて、バラの「美」について語ると同時に、新しいバラの栽培法の研究も行っている。
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