Plantiaトップ 学ぶ 人物から学ぶ 富田英明のすてきな寄せ植えづくりpart3はじめてのリングバスケットづくり

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富田英明のすてきな寄せ植えづくりpart3
はじめてのリングバスケットづくり

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前の2回は寄せ植えづくりについて書いてきましたが、今回は人気のリングバスケットづくりについて説明させていただきます。

第1回  第2回  第3回

みなさん、つくりたいけど難しそうに思われるリングバスケットですが、個人的には寄せ植えをつくるよりも簡単につくれるものです。リングバスケットも寄せ植えと同様、出来上がりのフォルムをきれいに出すことがポイントになります。

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① 今回用意した市販のリングバスケットは直径が33cm で、はじめての方でも簡単に植えられるサイズのものです。

 

2-img_6397② 花苗が8ポット、バラせるリーフが1ポット入ります。リングバスケットがはじめての方は、たくさん種類を使わずにまずは2種からはじめてみてはいかがでしょう。
  今回はペチュニア4ポット、ニチニチソウ4ポットを使います。つくり慣れてきたら苗の種類をふやしていくとよいでしょう。

 

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③ ポイントはフォルムをきれいに出すこと、上から見て丸くなるように苗の向きを配置します。

 

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◆悪い例 少し向きを変えるときれいな円にならなくなり、美しさが失われます。

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④ まず、頂点を設定します。リングバスケットについているフックを時計で言うところの12 時の位置に置きます。

 

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⑤ 元肥を施します。今回は土を敷かずに肥料を直接施しますが、苗のサイズが小さい場合は土を敷いて、そこに肥料を施します。

 

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⑥ リングバスケットを丸くきれいにするポイントです。苗を上から見て、横幅が広い方を見つけます

 

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⑦ 横幅が広い方を見つけたら、それと同じく根鉢を横長に潰すように押さえます。

 

8-img_6404⑧ ポットから苗を外すと根鉢が横長になっています。

 

9-img_6405⑨ そして根鉢をくずしますが、私の場合は寄せ植えづくりと同様、上半分の肩部分をくずします。

 

10-img_6406⑩ 肩の部分をくずしたら、下半分はそのままにします。

11-img_6407⑪ 最初に、頂点、12時の位置に根鉢を横長にしたニチニチソウの苗を植え込みます。

 

12-img_6408⑫ 次に残りの3ポットを3時、6時、9時の位置に、その順で同じように植え込んでいきます。

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⑬ 次に、同じように根鉢を横長に処理したペチュニアの苗を、同じように植え込んでいきます。その際のポイントは、ニチニチソウの葉とペチュニアの葉の高さを合わせることです。そのままでは高さが合わないときは、リングに土を足して植え込んでいきます。

 

14-img_6411⑭ 花の苗をすべて植え込んだところです。次にアイビーを入れていきます、写真の中の線や丸の位置にアイビーを入れ込んでいきます。その際、アイビーは単に外側に垂らすだけではなく、より丸く、きれいなフォルムを出すアイテムとして活用します。

 

15-img_6412⑮ 今回使用したのはセシリアという品種のアイビーです。少し長めで使いやすいアイビーです。

16-img_6413⑯ アイビーをばらします。ばらしたアイビーは長短が少しありますので、短いものは凹んでいる箇所へ入れ込んでいきます。

 

17-img_6414⑰ さらに凹んでいるペチュニアの部分にアイビーを入れ込みます。アイビーを入れ込む箇所は、そのときの花苗の状態で変わってきます。よく見て凹んでいる場所を補うよう入れ込んでいきます。

 

18-img_6415⑱ 2本のアイビーを入れ込みました。さらにアイビーを足して、丸みを出すようにしてください。

 

19-img_6416⑲ 長めのアイビーは花の上にふわっと被せるイメージで入れ込みます。アイビーを円に沿って入れ込むことで、花の苗と苗の境目を隠し、より一体感を出していきます。

 

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⑳ アイビーの先端がピンとはねてしまう場合は、花の茎に引っかけるようにするとよいでしょう。

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㉑ アイビーを入れ込むと一体感や丸みそしてボリュームも出てきます。

 

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㉒ すべての苗を入れ込みました。苗を上から見て丸くなるように植えることと、写真のように真横から見ても高さが揃うようにすることがリングバスケットでは一番大事なポイントです。特に、アイビーは最終的に面合わせの調整と隙間隠しのアイテムとして上手に使うことでより完成度が高まります。

 

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㉓ すべての苗を入れ込み終えたら、最後に隙間に土を足していきます。この際、リング内側から足していくのがポイントです。さらに、花にできるだけ触れないように注意し、そっと株をめくって足していきます。

 

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㉔ 内側を終えたら外側からも足していきます。重点的に土を入れる箇所は苗と苗(白い丸)の隙間(緑の丸)です。足す土の量ですが、最後まで力一杯押さないことがポイントです。最初の一杯目はよく押し、それ以降は力を弱めながら足していきます。

 

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㉕ 次に水ゴケを土の表面に軽く敷いていきます。ただし、苗と苗の間には絶対に敷かないでください。せっかくつくった一体感を分断してしまうからです。水ゴケも大量に敷くと見た目が重くなってしまうので注意してださい。

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㉖ まずは内側から、花に触れないようにして水ゴケを敷いていきます。

 

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㉗ 次に外側です。敷いた後は、葉を少し引っ張って、水ゴケを隠すようにしていくとよいでしょう。

 

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㉘ 水ゴケを敷き終わったら水を与えます。写真のようにリングバスケットより大きくて深い皿のようなもの、例えばプラスチックの鉢皿のようなものに水を溜め、リングバスケットごと水に漬けます。時間は30分程度でも大丈夫ですが、うっかり忘れて2時間くらい経っても問題ありません。そして2~3日に1回、水に浸すとよいでしょう。これで完成です。

 

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飾り方は、本来は壁にかけたりするものですが、今回のリングバスケットは初心者向けで、土を多く使っていますので、重いリングバスケットになります。小さな木の椅子やレンガを2個ぐらい積んで、立てかけるようにして楽しむとよいでしょう。

 はじめてのリングバスケットづくり、いかがでしたでしょうか、リングバスケットに使用する花苗は、一般的に横に這うようなものを選びがちですが、逆に高さが出ずに潰れた仕上がりになりやすいので、上に向かって生長する苗を選ぶと、ボリューム感も出てきれいに仕上がります。春や秋に楽しむのに適したリングバスケット、ぜひみなさんもつくってみてはいかがでしょう。

🌼富田英明さんの簡単‼︎寄せ植え講座
そのほかの動画はこちらから

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富田英明(トミタ ヒデアキ) 

1974年11月15日東京都生まれ。高校・大学時代にアルバイトで園芸店へ。
卒業後入社し2010年退社。2013年5月 jungleberry(ジャングルベリー)を屋号として活動を始める。
各地園芸店にて、講習会、教室等で寄せ植えの楽しさを伝える。個性を活かした、手軽に楽しめる寄せ植えづくりを目指し活動中。

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前の2回は寄せ植えづくりについて書いてきましたが、今回は人気のリングバスケットづくりについて説明させていただきます。 第1回  第2回  第...

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