2019.06.24 UP
Labyrinth バラの迷宮 pickup68
『イルミナーレ』
■作出:ドイツ・コルデス
■花色:さわやかな黄色/花径10cmの大輪
■花形:房咲き/平咲き
■香質:淡香
■樹形:伸長1.8mのつるバラ
■花期:返り咲き
さわやかな黄色の花径10cmの大輪。返り咲き。枝は1.8m伸張。耐病性に優れ、2016年コルトレイク金賞、バーデンバーデンカジノ賞・HT金賞を受賞。2017年丈夫なバラを認定するADR受賞。同年のADR品種には‘メルヘンツァウバー’(コルデス/2015年)、‘スマイリング アイズ’(ワーナー/2017年)などがある。ドイツ本国では樹高表示80cmのグランディフローラタイプのHTだが、樹勢が強く、日本では‘アンジェラ’などと同様に枝がよく伸びるので、つるバラとして紹介される。丸弁平咲きで花弁数も20~30枚と少なめで、苗の状態で一つの花を見るとそれほどではないが、大きく育てられた樹に花が房咲きとなって降りかかるように咲くとき、淡い黄色が頭上にひらひらと舞っているようで優雅。少し離れて見ると花名(「照らす」の意味のイタリア語)のごとく、周囲がぱっと明るく開ける。2016年作出、2019年日本発表の最新品種。
木製ポールに大きく仕立てられた‘イルミナーレ’。
2019年リニューアル20周年の京成バラ園(千葉県八千代市)で
淡い色の花弁の重なりは、花一つのフォルムの輪郭より、質感が強く感じられる
さわやかな黄色の大きな花が房咲きになって、あたりを明るく優雅な雰囲気に
玉置一裕 Profile
バラの専門誌『New Roses』編集長。
『New Roses』の編集・執筆・アートディテクションを行うかたわら、ローズコーディネーターとしてバラ業界のコンサルティングやPRプランニング、関連イベントのコーディネート、バラの命名等に携わる。
また園芸・ガーデニング雑誌への執筆や講演を通じて、バラの「美」について語ると同時に、新しいバラの栽培法の研究も行っている。
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