2019.07.22 UP
Labyrinth バラの迷宮 pickup71
『ラディッシュ』
■作出:コマツガーデン「ブーケトス」シリーズ/メルヘンローズ
■花色:黄緑色に赤色、ときに白色も
■花形:花径4cmの小輪房咲き・ディープカップ咲き
■香質:淡香
■樹形:高さ0.5mの半横張り性
■花期:四季咲き
黄緑色に赤色がのった色合いの、コロコロとしたカップ咲き。人気の緑色のバラ‘エクレール’の枝変わりで、花色以外は元親と樹姿・性質はほぼ同じ。花径4cm、数輪~数十輪の房咲き。淡香。花付き良く、花保ちもとても良いので、年間を通していつも咲いている感じ。樹は高さ幅とも0.5mの半横張り性。もともと‘マザーズディ’などと同じポリアンサ系で、株のまとまりが良く、小さく細長い浅緑色の葉の耐病性は十分にあり、鉢栽培はもとより地植えにしてもOK。
切り花として国内で流通、2019年春ガーデンローズとして本格デビュー。苗が若いうちは株の力以上に花を付けるので摘蕾をまめに行い、成木となってからはあまり手入れしなくても常に花を咲かせ続ける。ブランド名「ブーケトス」の名の通り、咲いた花一房を切って飾れば、身近にバラのある暮らしを楽しむことができる。
庭でも鉢植えでもコンパクトに育ち、咲き続ける(写真:コマツガーデン)
花弁は黄緑色に赤色。ときに白色も入り混じり、しべの黄色もあわさって、複雑かつ個性的な花色
花名は食卓で身近な野菜のイメージ
玉置一裕 Profile
バラの専門誌『New Roses』編集長。
『New Roses』の編集・執筆・アートディテクションを行うかたわら、ローズコーディネーターとしてバラ業界のコンサルティングやPRプランニング、関連イベントのコーディネート、バラの命名等に携わる。
また園芸・ガーデニング雑誌への執筆や講演を通じて、バラの「美」について語ると同時に、新しいバラの栽培法の研究も行っている。
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