2022.02.18 UP
多肉植物はいつでも楽しめる!
元気に育てるコツをご紹介
ぷにぷにとした質感で、個性的な魅力を持つ多肉植物。暖かい地域の植物というイメージがありますが、管理方法がわかれば秋冬も気軽に育てられます。今回は、多肉植物の基本的な育て方や管理方法などをご紹介します。
目次
どこか愛嬌のある独特の形が魅力
・日本原産の多肉植物
・寄せ植えの人気
多肉植物を育てて増やしてみよう
・土づくり
・植えつけ
・日当たり
・水やり
・肥料・活力剤
秋冬でも大丈夫! 多肉植物の管理方法
・冬越し
・紅葉のコツ
・植え替え
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⭐多肉植物はいつでも楽しめる!元気に育てるコツをご紹介!
どこか愛嬌のある独特の形が魅力
多肉植物は、世界各地の熱帯や乾燥地帯が原産です。中南米や南アフリカ、アラビア半島、中国、メキシコなどに数多く自生しています。品種の数は2万を超えるともいわれ、多種多様な外見をしているのが特徴です。大きさや葉の厚み、色合いなど、好みのものを探す楽しみもあります。
日本原産の多肉植物
多肉植物の中には、日本原産のものも存在します。海岸や高山、岩場などに自生しており、愛らしい花を咲かせるものもあります。ふだんは見過ごしているところでも、じっくりと観察してみると多肉植物が見つかるかもしれません。
寄せ植えの人気
多肉植物は、さまざまな種類を組み合わせて寄せ植えにするのも人気です。各々がユニークな形をしている多肉植物たちは、寄せ植えにすることで個性的なアレンジをつくり出すことができます。多肉植物を育てる際は、ぜひ寄せ植えにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
多肉植物を育てて増やしてみよう
多肉植物は「春秋型」「夏型」「冬型」など、品種によって生育期が異なります。ここでは、土づくりや植えつけ方法など、多肉植物の基本的な育て方をご紹介します。
土づくり
多肉植物は水はけと水もちの良い土を好みます。市販の園芸用土に、赤玉土や鹿沼土、川砂などを同量ずつ混ぜたものや、サボテン・多肉植物用の専用土がおすすめです。鉢植えの場合、底面に穴があいて排水できるものを用意しましょう。土の下には鉢底石を多めに敷いて水はけを良くします。
多肉植物は、高温多湿になる日本の夏が苦手です。真夏には植えつけを避けましょう。春秋型と夏型の植えつけ適期は3月~5月、冬型の植えつけ適期は9月~11月です。植えつけ時には、元肥として「マグァンプK大粒」を少量混ぜ込みましょう。
多肉植物は日光のよく当たる場所を好みます。ずっと日陰に置いておくと株が徒長し、葉が色あせてしまうことがあります。植えつけ時から存分に日の当たるところへ置いておきましょう。ただ、夏場は半日陰へ移動するか日よけをつくり、直射日光を当てすぎないように気をつけます。また、一年通して風通しの良い場所を選ぶのが大切です。
水やり
多肉植物の水やりは、基本的に土が全体的に乾いたタイミングで行います。だいたい2週間おき程度で行うのが目安です。まだ地中に水分がたくさん残っている場合は水を与えないように気をつけます。株にたくさんの水を貯めこむ多肉植物にとって、湿気の多い夏場は株が傷みやすい時期となります。春までと同じ頻度で水やりしていると株が弱ってしまうため、夏になったら水やりを控えましょう。葉に元気がないときは、ようすを見ながら夜間に水を与えます。梅雨や夏の時期は雨水が当たらない場所へ移動させるようにしましょう。
大きく健全に育て、葉挿しや挿し木で増やしたい方は、肥料を定期的に与えましょう。「ネクスコート観葉植物用」やハイポネックス原液を与えましょう。樹形を保って育てたい場合は、活力剤がおすすめです。活力剤は肥料の三要素(チッソ・リンサン・カリ)の含有量が規定以下のもので、微量要素等が多く含まれています。おすすめは水に薄めずにそのまま使える『キュートサボテン・多肉植物用』や微量要素を補う植物用活力錠剤『ガーデンエッセンス』がおすすめです。
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※肥料と活力剤の違いについてはコチラをご覧ください。⇒もっと知りたい肥料! vol3 肥料と活力剤の違いを教えて!
多肉植物は「葉挿し」や「挿し木」で増やすことができます。葉挿しとは、取れてしまった多肉植物の葉を土に寝かせておき、新しい芽を育てる方法です。何かの拍子に葉が取れてしまったら、葉挿しにチャレンジしてみましょう。ただし、葉の付け根がきれいなものでなければ、芽が出る確率が低くなります。葉挿しをする際は平たく浅い容器を用意し、新しい土を入れておきましょう。その上に葉を寝かせ、水を与えずに放置しておきます。数日たって芽が出てきたら水を与えましょう。もうひとつの方法は挿し木です。葉挿しでは増えにくい品種も、挿し木なら育つことがあります。特に長く茎を伸ばす品種が向いています。伸びすぎた部分をカットした際、挿し木をしてみましょう。茎をカットしたら、下のほうについている葉を何枚か取り除きます。その後、風通しの良い場所に置いて切り口を乾燥させましょう。地面に寝かせず、切り口を浮かせて縦にした状態で置くのがおすすめです。うまくいけば数日で根が出てくるため、新しい鉢に植えつけましょう。
秋冬でも大丈夫! 多肉植物の管理方法
多肉植物は暖かい地域を原産とするため、寒さに弱いイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。日本の秋冬でも、丁寧に手入れすればしっかりと育てることが可能です。ここでは、多肉植物を長く楽しむための管理方法をご紹介します。
冬越し
多肉植物は暖かい土地が原産ですが、気をつけて管理すれば冬越しも可能です。水やりを控えて土を乾かし気味にするのが基本ですが、冬型の品種は土が乾いたらたっぷり水を与えます。水道から出したばかりの冷たい水を与えるのは避け、ぬるくなったものを用意して水やりしましょう。また、霜が降りる時期になったら、玄関や窓辺などの気温変化が少ない室内で管理しましょう。温暖な地域であれば、日のよく当たる戸外へ置いてもかまいません。地植えの場合は不織布を何枚かかぶせておくと霜や凍結を防げます。ただ、寒冷地の場合はそれでも寒さを防げないことがあるため、できれば室内へ取り込みましょう。品種によっては特に寒さに弱いものもあります。その場合、完全に乾燥させて水やりも行わず、春まで室内に置いておきましょう。春になったらおだやかな天気の日を見計らって少しずつ外へ出し、水を与えます。いきなり直射日光の強く当たる場所へ出すと葉焼けしてしまうこともあるため、最初は日よけをかぶせてあげるのがおすすめです。
多肉植物には、モミジやイチョウのように、秋になると紅葉する品種があります。きれいに紅葉させるためには、日光に当てることが大切です。夏場に直射日光を避けておいたものを移動させ、再び日光がよく当たる場所へ置いておきましょう。また、紅葉させるためにはある程度気温の低い場所へ置いておくのも大切です。5℃以下にならないうちは戸外へ出しておきましょう。
何度か秋冬を乗り越えた多肉植物は、根がいっぱい伸びているはずです。鉢植えの場合、そのままにしておくと根詰まりを起こしてしまうこともあります。2年ほど育てたら植え替えを行いましょう。植え替え適期は、植えつけの時期とだいたい同じです。鉢から根を掘り起こしたら根鉢をほぐし、根が長すぎるときはカットしてしまいましょう。
おわりに
多肉植物は品種が豊富で、寄せ植えにもぴったりです。丁寧に管理すると、何年も育てることができます。まずは小さな鉢植えからはじめて、徐々に数を増やしていくのもおすすめです。ぜひ栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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