2021.02.19 UP
スイセンの育て方や増やす際のポイント
国内の名所をご紹介!
スイセンの見ごろは11月から4月にかけて訪れます。ご自宅で育てるのはもちろん、スイセンの季節を存分に楽しみましょう。今回は、スイセンを育てる際のポイントや、数えきれないほどのスイセンを鑑賞できる国内の名所をご紹介します。
目次
スイセンをご自宅で育てる際に気をつけたいポイント
・苗の選び方
・土づくり
・花後にすべての葉を切らない
・球根の毒
自分で育てたスイセンを増やすには
・球根の増やし方
・球根を掘り上げるときは
・種の採取
日本にはスイセンの名所がたくさん!
・葛西臨海公園
・野比海岸 水仙ロード
・下田爪木崎
・男木島灯台
スイセンをご自宅で育てる際に気をつけたいポイント
スイセンは丈夫で、ガーデニング初心者でも育てやすい花です。ただし、ご自宅で栽培する際には、いくつか注意しておきたいことがあります。ここでは、スイセンを育てるときに気をつけたいポイントを3つご紹介します。
苗の選び方
スイセンは秋の球根からでも気軽に育てられますが、苗を購入して植えつけすることも可能です。その後の育てやすさを考慮し、元気な苗を選ぶのが大切です。スイセンの苗は、1月ごろから販売されはじめます。ホームセンターや園芸店などで、苗を直接見て選びましょう。まず、虫がついている、葉が変色しているなど、ひとめ見てわかるような異常がある苗は避けるのが基本です。同時に売られている苗を見比べて、茎や葉の色があせているものも除外します。また、株がぐらつくことなくしっかりと立っており、徒長していないかも調べます。良さそうな苗を見つけたら、最後に葉の裏や茎をよく見て、虫がついていないかを確認し、購入しましょう。
土づくり
スイセンは水はけのよい土を好みます。
鉢植えの場合は元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されているハイポネックス培養土 鉢・プランター用がおすすめです。水はけが悪いと感じた時は砂やパーライトを足すことで改善されることがあります。「球根用」と書かれた培養土もあります。
地植えの場合には日当たりと水はけのよい場所を選び、あらかじめ堆肥や腐葉土をすき込んで耕しておきます。水はけが悪いときは、川砂も加えて水はけをよくしてください。あらかじめ元肥として「マグァンプK中粒」を施しておきましょう。
花後にすべての葉を切らない
スイセンは冬から春にかけて花を咲かせ、夏になると枯れていきます。見た目が悪くなるため、花後に葉をすべて切り取ってしまいたくなる方も多いのではないでしょうか。ただし、スイセンは花が終わってからしばらくの間、葉で光合成をして球根に栄養をためていきます。すぐに葉を切ってしまうと光合成ができないため、枯れていない葉はカットしないようにしましょう。
球根の毒
スイセンは毒性を持つ植物です。誤って食べてしまうと中毒症状を起こすことがあります。特に気をつけたいのが、毒が多く含まれている球根部分の管理です。家庭菜園をされている方が玉ねぎと間違えて食べたり、小さいお子様やペットなどが掘り起こして食べてしまったりする可能性もあります。誤食には十分に気をつけましょう。
自分で育てたスイセンを増やすには
スイセンは基本的に球根をつくる植物で、ご自宅でも簡単に増やせます。ぜひ丁寧に管理して増やし、たくさんのスイセンを楽しみましょう。ここでは、スイセンの増やし方をご紹介します。
球根の増やし方
スイセンを増やすときは、球根に十分な栄養を与える必要があります。花が終わってからも、茎や葉が枯れるまでは変わらずに水やりを続け、日に当ててあげましょう。その際に1週間~10日に1回、液体肥料ハイポネックス原液を与えて、球根を成長させましょう。 枯れてきた葉は切り取ってかまいません。基本的に、スイセンは植えっぱなしにしておいても子球をつくって増えていきます。花壇や鉢に植えたまま放置しておいても、翌シーズンに再び開花するスイセンを楽しめるでしょう。ただし、植えてから4年~5年たつと、土の中に球根が増えすぎて株どうしの間隔が狭くなってしまいます。密植状態になると球根も十分に大きくなれないため、植え替えが必要です。
球根を掘り上げるときは
球根を掘り上げて保管しておきたい場合は、花が終わってもしばらく植えたままにしておき、栄養を蓄えましょう。掘り上げるタイミングは、土から出ている葉や茎が枯れはじめたときです。球根を掘り上げたら土を落とし、親球についた子球を取り分けて分球します。自然に割れそうな部分を手で分けるのがおすすめです。小さすぎる子球は、植えてから花が咲くまで数年かかることがあるため気をつけましょう。分球したら、次の植えつけまでは風通しの良い日陰で保管します。球根をしっかりと乾かし、余計な葉を取ってから、ネットに入れて保管しましょう。
種の採取
スイセンには「ナルキッスス・バルボコディウム」をはじめとして、種をつくって増えるものがあります。種を採取したら、すぐに同じ用土にまく「とりまき」を行いましょう。ただし、種まきしたスイセンは、発芽が翌年の秋~冬、開花にいたっては3年以上かかるのが基本です。育てるのに根気が必要なため、できるだけ早く花を増やしたい方には向いていません。じっくりと育てたスイセンを開花させる感動を味わいたい方は、ぜひ試してみましょう。
日本にはスイセンの名所がたくさん!
スイセンの見ごろは11月~4月にかけてです。日本では各地にスイセン畑があり、花の季節になると、咲き誇るスイセンの姿を鑑賞できます。スイセンの季節になったら名所を巡って、美しい花畑を堪能してみましょう。ここからは、日本各地にあるスイセンの名所をご紹介します。
葛西臨海公園
東京都近辺にお住まいの方におすすめなのが、「葛西臨海公園」です。公園では、毎年20万本のスイセンが敷地内に植えられます。スイセン畑の広さは、東京都23区最大の規模となるそうです。公園内には大きな観覧車や水族園などもあるため、ご家族でのお出かけにもおすすめです。また、「葛西臨海公園」では毎年1月~2月に「水仙まつり」が行われます。期間中はさまざまなイベントがあるため、お花の鑑賞と併せて楽しみましょう。
野比海岸 水仙ロード
野比海岸は、横須賀市の北下浦にあります。海岸沿いの歩道にあるのが「水仙ロード」です。200万株のスイセンが歩道沿いに植えられており、爽快な海の景色と共に花の姿を鑑賞できます。毎年1月中旬になると「水仙ウォーク」や「水仙まつり」などのイベントも行われるため、お近くの方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
下田爪木崎
伊豆の青く澄んだ海と砂浜、そして300万本のスイセンの花が楽しめる「下田爪木崎」は、静岡県でも人気の観光スポットです。高台から全景を眺めるもよし、海の近くまで降りて花を間近で鑑賞するもよし。色鮮やかな海とスイセンのコントラストが味わえます。毎年12月の下旬から「水仙まつり」が始まりますが、見ごろは1月になってからです。また、同時期にはアロエの花も咲き誇ります。お出かけの際は、ぜひふたつの花を堪能してみましょう。
男木島灯台
「男木島灯台」は、香川県高松市の男木港にあります。1895年に点灯された、歴史ある石造りの灯台です。瀬戸内海を見渡すようにたたずむ灯台の姿は、それだけでも絵になりますが、さらに圧巻の光景をつくりだしているのが1100万本のスイセンです。遊歩道沿いに植えられたスイセンを眺めながら、男木島散策をしてみてはいかがでしょうか。
おわりに
冬から春にかけて花を咲かせるスイセン。管理方法に気をつけて増やし、ぜひたくさんの花を楽しみましょう。また、各地のスイセン畑へ行き、広々とした空間で育つスイセンの花を楽しむのもおすすめです。スイセンの季節を存分に楽しみましょう。
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2019.12.13公開
2021.02.19改訂
【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
☘130:スイセンの育て方|きれいな花を咲かせるには?水やりや肥料など日々の管理もご紹介
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