
2020.01.13 UP
Labyrinth バラの迷宮 pickup74
『ドレープ』
■作出:河本バラ園オリジナル(河本純子育種)
■花色:モーブピンク・中心茶色
■花形:中輪/波状弁カップ咲き・房咲き
■香質:ティーの繊細な香り
■樹形:高さ0.8mの木立性・横張り
■花期:四季咲き
花弁の外側がピンク味の強い赤紫色(モーヴ)、内側に向かって茶色となって房咲きに咲き混じり、優美なグラデーションを表す。四季咲きで繰り返しよく咲き、季節によって花色のトーンを微妙に変える。波状弁カップ咲き中輪。小さめの丸くマットな質感の葉・細めの枝先に、花首短く朱色味のある蕾をつけ、最初は花の中央をやわらかに巻き、花の中央をふっくらと膨らませたかたちで咲き始める。花弁を外側にほどいていくと、内弁が小さめの舟弁・外側には波状弁が重なるカップ型に。ときに中央に黄色いしべを覗かせる。ティーの繊細な香り。樹は高さ0.8mとコンパクト。横に枝をふんわり広げて、やわらかな樹姿に。株をコンパクトに保ちよく繰り返し咲くことから、身近な鉢植えにして楽しみたい品種。河本純子氏育種、2019年秋発表。
花も株全体もやわらかで、何色・何咲きと言い切れない花色と花形は、河本純子氏の育種品種ならでは。同氏のほかの作出品種に比べ花弁が厚め・花色も濃い目なので、「これまでの発表作とは少し雰囲気が違います」(純子さん)。厚手の記事を使ったドレスが、「ひだ」をつくってゆったり波打つさまを思わせることから、「ドレープ」と命名される。
房咲きになってモーブピンクとブラウンが入り混じる「大人の色」。うつむき加減にやわらかに咲く
最初はふっくらと花芯を抱えて咲き始めるのは、河本純子さんの作品ならでは
咲き進んで波状弁咲きに。花芯に黄色のしべを覗かせてもかわいらしい
全体にモーブピンクにブラウンが混じった感じで咲く秋花

玉置一裕 Profile
バラの専門誌『New Roses』編集長。
『New Roses』の編集・執筆・アートディテクションを行うかたわら、ローズコーディネーターとしてバラ業界のコンサルティングやPRプランニング、関連イベントのコーディネート、バラの命名等に携わる。
また園芸・ガーデニング雑誌への執筆や講演を通じて、バラの「美」について語ると同時に、新しいバラの栽培法の研究も行っている。
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