ピーマンを選ぶ

緑でツヤがあり、より重いものを選びましょう

果皮の表面がフカフカせず、緑でツヤツヤしているものを選びましょう。ピーマンは鮮度と美味しさが比例します。なるべく地元の朝採りの物を選びましょう。鮮度が落ちると切り口から水分が蒸発して、フカフカと軽くなります。また、鮮度が落ちると苦味が出て、中の種から腐り始めるので注意が必要です。重い方が水分を多く含み新鮮であるため、日持ちも良いです。しっかりと弾力があるものが肉厚です。

ヘタの新鮮さにも注目しよう

野菜の鮮度を測る上で、やはり重要なポイントはヘタです。

軸の切り口がまだ新しく、茶色く変色したり干からびたりしていないか確認し、ヘタが緑でみずみずしいものを選ぶようにしましょう。ほとんどの人がピーマンの種やワタを捨てていると思いますが、実は種には貴重な栄養が含まれているのです。“血液サラサラ効果”で有名な「ピラジン」や“代謝をよくして体を温める効果”のある「カプサイシン」です。種やワタにも注目してみましょう。

また、「いかり肩」のピーマンもおススメです。栄養をしっかり吸収するには、枝にしっかりぶら下がることが出来る肩とヘタが必要なので、“肩が張っている”ピーマンがおススメです。

 

ピーマンが苦くて苦手な場合

唐辛子を品種改良し、食べやすくしたのがピーマンです。緑色のピーマンは未熟なうちに収穫したもので、完熟すると赤くなります。中型のピーマンが熟して黄色やオレンジ色、赤色へと変化したものがカラーピーマンです。大型の品種がパプリカです。

緑色のピーマンが苦手な方は、カラーピーマンやパプリカから食べてみてはいかがでしょうか?

甘く(糖度が高い)、さらに緑色のピーマンよりも栄養があるのでおすすめです。

ピーマンを保存する

ピーマンを保存する場合は、水分をしっかり拭き取り一個ずつ一つ一つ新聞紙かラップに包んで、ポリ袋かジップ付袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れましょう。

まとめて保存する場合、1個でも傷んでくると他に伝染してしまいます。傷んだ部分は捨てて、早めに使うようにしましょう。使いかけのものは、傷みやすいヘタと種を取り除き、ラップに包んで冷蔵庫で保存し、2-3日で使い切りましょう。

そのままひとまとめにして袋に入れて保存するのは止めておきましょう。

ピーマンはリンゴと同じくエチレンガスをたくさん出しますので、一つ一つ保存した方がお互い作りだしたエチレンガスでの成熟を抑えることができます。

またジップロックなどの保存袋などに入れることで、他の野菜がエチレンガスの悪影響を回避できるという目的もあります。

冷凍する場合は、刻んで硬めに塩ゆでしてから冷凍保存、もしくは刻んで1回分毎にラップして冷凍保存すると便利です。

 

縦半分に切り、親指をヘタにあててもぎるようにとる。

手で種の部分を取り除く。

油炒めにするとカロテンの吸収促進。

カロテンは油との相性が抜群。

赤くなったら完熟の証。

ピーマンの豆知識

ピーマンという名前は、フランス語で唐辛子を意味する「ピマン」が語源です。

独特の苦みがあるので苦手な人にはいささか不人気のピーマンですが、ビタミンCを多く含み動脈硬化や高血圧にも効果を発揮する野菜です。

レモンと変わらないくらいのビタミンC、赤ピーマンはレモンの約1.5倍のビタミンが含まれています。また一般的なビタミンCは加熱するとかなり減ってしまいますが、ピーマンのビタミンCは加熱しても減りにくいため、ピーマンを加熱してもあまり損失なくビタミンCを摂取することが出来ます。

また、ピーマンに含まれるカロテンは油との相性が抜群に良いです。ピーマンを油で炒めると体内吸収力が高まります。

切り方で苦味が変わる?

ピーマンの細胞は縦に並んでいるので、縦に切っても苦味の成分はそのままですが、横に切るとピーマンの細胞を壊し、そこから苦味成分(クエルシトリン、ピラジン)が出てきてしまうので、苦く感じます。しかもこの苦み成分に栄養があるので、栄養が流れ出ない縦切りがおススメです。

ピーマンの苦味が苦手な人は、品種改良され苦みの少ない「こどもピーマン」という品種があるので、そちらもぜひ試してみて下さい。

おススメ調理法

旬の出始め頃のピーマンに穴を開け、フライパンに油を引き、ピーマンを丸ごと焼きます。包丁で切る必要が無く、苦みも少ないので、苦手な方でも食べやすくなります。旬の出始め頃のピーマンは、種も柔らかいので種ごと食べることが出来ますよ。

品種

青(緑)ピーマン

未熟な状態で、苦味のもととなる「ピラジン」を含みます。「ピラジン」は血液をサラサラにする効果があり、心筋梗塞や脳梗塞の予防に期待できます。シャキシャキとした食感があるのが赤ピーマンとの違いです。

赤ピーマン

完熟の状態で、全体的に豊富な栄養素を含みます。ビタミンEは「緑ピーマン」の約5倍、ビタミンCは約2倍、カロテンは約2倍もあります。また、新陳代謝を活性化する「カプサイシン」という栄養素も含まれています。青(緑)ピーマンにある「ピラジン」は、熟していくと無くなるので、ピーマン特有の苦みが少なく、甘みがあります。

カラーピーマン

カラーピーマンとは、赤・黄・オレンジなどカラフルな色の小型ピーマン、パプリカ、トマトピーマン、くさび型ピーマンなどの総称です。つまりパプリカは、カラーピーマンという分類の中の一種です。

こどもピーマン

品種名は「ピー太郎」です。「ししとう」を大きくしたような形で、ピーマンが苦手な子供でも食べることができるように、苦味とにおいを抑えたピーマンです。肉厚でジューシーなピーマンです。

【ジャンボピーマン】

長さ15~20cmの大きなピーマンです。「とんがりパワー」や「ジャンピー」などがあります。

一般的なピーマンに比べ、苦みやにおいは無く、肉厚でパリッとしています。

【トマピー】

肉厚でジューシー。苦味はなく、甘い。ビタミンCの含有量が多く、ビタミンA、ビタミンB2も一般的なピーマンの約5〜6倍あります。

【黒ピーマン】

このピーマンは「アナスタシア」という品種のピーマンです。一般的なピーマンに比べ、糖度が高いのでフルーツピーマンと呼ばれたりもします。この黒い色はポリフェノールの色です。

【ピートン】

ピーマンの「ピー」、トウガラシの「トン」です。ピーマンにトウガラシを接ぎ木して出来た実を選抜し、栽培期間50余年をかけてできました。ピーマンとトウガラシの良いところがミックスされていて、全く苦味や辛味が無いので、食べやすいです。

【浜クロピー】

珍しい黒ピーマンです。ピーマン特有の苦みが少ないので、ピーマンが苦手な人にもお試しいただきたいピーマンです。甘みもあるのでパプリカのようなイメージです。加熱すると緑色になるので、黒色を活かすために生でサラダなどもオススメです。

【フィレンツェテンダーピーマン】

ハンガリーの伝統野菜で、クリーム色のピーマンです。
ピーマンの風味はありますが苦味は少なく、果肉はジューシーで柔らかいです。ピーマンが苦手な方におススメです。まるごと素揚げでも、肉詰めでもサラダでもピクルスでもバーニャカウダもいいと思います。

【ベル型ピーマン】 (UFOピーマン)
この形、かわいい鈴型の小さなピーマンです。ハンガリーの伝統品種で、苦味が少ないので、フルーツピーマンのようです。生でサラダでもOKです。

産地視察

2019年8月9日

茨城県神栖市にある、株式会社 agri new windsさんのピーマン、パプリカの栽培を見学。

神栖市は、温暖な気候と水はけのよい土壌に恵まれ、ピーマンの生産量・作付面積は日本一を誇ります。収穫直後のピーマンはみずみずしく、水分がしたたり落ちるほどです。

その他

ピーマンは完熟すると赤くなります

緑→オレンジ→赤への色の変化

品種によって緑→赤になるものもありますあります

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