缶詰の汁

2020.12.21

もしかしたら、普段捨ててしまっているかも知れない缶詰の汁。
缶の中にある汁には旨みも栄養もあります。
今日は馴染みのある「サバ缶」「コーン缶」を取り上げます。

サバ缶

サバの栄養

サバの栄養成分で有名なのはEPAとDHA。
余分なコレステロールを減らし、血液をサラサラにしてくれる働きがあるので、高血圧や動脈硬化になりにくい働きがあります。

EPA(エイコサペンタエン酸)

・血液がサラサラになる効果がある
・中性脂肪や悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす

DHA(ドコサヘキサエン酸)

・血流の改善
・生活習慣病やガン予防に効果が期待されている

サバ缶の作られ方

サバ缶は、サバをぶつ切りにして缶に入れ、調味液を缶に入れ、そのまま封をします。
缶のまま加熱するので、缶の中に栄養がすべて溜まっている状態です。
骨まで柔らかくなっているので、カルシウムもしっかり摂れます。

サバ缶の汁を捨てずに使う

EPAやDHAは皮に2割、骨に4割あると云われています。
サバの脂が缶の中の汁に溶けだしているので、缶の汁は捨てずに、汁ごと調理に使いましょう。

コーン缶

トウモロコシの栄養

トウモロコシの栄養で豊富なのが食物繊維です。
その他、糖質、ビタミンB1、ビタミンB2、葉酸、ビタミンE、ナイアシン、カリウムなどの栄養素がバランスよく含まれています。

あまり知られていませんが、トウモロコシに含まれている「植物性グリコーゲン」はガンに効果があることが期待されている成分です。

トウモロコシは鮮度落ちが早い

トウモロコシは収穫してすぐが一番栄養価が高く、時間が経てば鮮度も栄養価も落ちます。
収穫から1日経つと栄養は半減すると云われています。

コーン缶の汁

トウモロコシの栄養素は水溶性が多く、茹でると水分に溶け流れ出てしまいますが、缶詰であれば栄養は缶の汁に残っているので、汁も使うことで栄養を摂取できます。
ガンに効果があることが期待されている「植物性グリコーゲン」も水溶性のため、汁に入っています。

コーン缶の汁を捨てずに使う

コーン缶は生トウモロコシに比べ、栄養価はやや落ちますが、食物繊維量はコーン缶の方が多いです。
食物繊維はコレステロール値を下げ血糖値の急上昇を抑える働きがあります。

コーン缶と生トウモロコシの違いは、缶詰の汁にはナトリウムが使用されていることです。
生トウモロコシは、調理の際に味付けで食塩を使用されることが多いので、コーン缶を使用される際は、食塩を控えるとナトリウム量の差はクリアできると思います。
食塩無添加のコーン缶もあります。

市場にトウモロコシが出回る時期とそうでない時期、生トウモロコシとコーン缶を上手に使い分けると良いですね。

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