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サクランボ(桜桃)を選ぶ
サクランボではなく、「桜桃(おうとう)」
学術用語として木そのものや、木に成っている実を「桜桃」と呼び、流通するためにもぎ取り、商品化され店頭に並んだものはサクランボと呼ばれています。生産者は桜桃と呼ぶことが多いです。チェリーというと、アメリカンチェリーをイメージしますが、加工品や輸入果実のことをチェリーと呼びます。
サクランボは追熟しません! 紅色がきっちりと色づいているものを。
実がしっかりと紅く色付き、鮮やかでつやがあるものを選ぶようにしてください。サクランボは追熟しないので、青みが残っている物はやめた方が良いです。ただし、紅い色が濃すぎると熟れ過ぎの場合があります。粒が大きいほど値段が高くなる傾向にあります。同じ値段なら大粒を選びましょう。
軸の色を見て鮮度を判断
軸の色は緑が鮮やかなものの方が収穫して日が経っていないので弾力のあるよい食感が味わえます。鮮度が落ちてくるとこの軸が茶色くなってきます。軸は、幹から果実に養分が運ばれる通り道なので軸が太いとその分たくさんの養分が運ばれるので美味しいサクランボになります。
サクランボ(桜桃)を保存する
タッパーに入れ、野菜室で保管、軸を取るのはNGです。
サクランボがおいしく食べられるのは収穫してから 2~3 日です。購入後は冷蔵庫の野菜室に入れて、なるべくその日のうちに食べましょう。野菜室のない冷蔵庫の場合、サクランボが冷えすぎてしまい、表面のツヤがなくなり、茶色く変色してしまいます。変色に伴って甘味が薄れてしまうので、キッチンペーパーや新聞紙に包んで保存、またはタッパーに入れましょう。また軸を取ってはいけません。軸を取ると、そこから水分が抜けていき、サクランボが傷む原因になってしまいます。買ってからすぐに食べたいときは、冷水にさっと通して冷やすと美味しく食べることができます。
国内で最も多く生産されている品種の「佐藤錦」は山形県の佐藤栄助氏にちなんでつけられた名前です。
月山錦(がっさんにしき)は黄色でとても甘いですが、栽培が難しく、市場への流通はとても少ないです。
最も一般的なアメリカンチェリーの品種で、国内で一番多く流通している、果皮が黒っぽい濃赤色の「ビング」。
サクランボを食べ、種を見たら一度は思った経験ありませんか。“この種でサクランボできるかな?”
サクランボ(桜桃)の豆知識
サクランボ狩りでのねらい目は、樹の上にあるサクランボ
品種は全世界で 1,000 種を超えると言われているサクランボ。紀元前 300 年頃にはすでに栽培されてきたと言われているほど古くからあるフルーツです。1 粒が小さく、量は少ないですが、カリウムやビタミン、ミネラル、ブドウ糖などがバランスよく含まれているので、疲労回復やむくみ予防、肌荒れ予防にも効果が期待できます。特に他の果物より鉄分が多く、吸収を助けるビタミンCも含まれているので鉄分を補いたい人にもおススメのフルーツです。
もし、サクランボ狩りに行かれる機会があれば、ぜひ覚えておいてほしいのですが、取りやすさなどから、下枝のサクランボが人気ですが、樹の高い方は、樹の下枝よりも、日光が当たりやすいため、色づきが良くなり、味も濃くなる傾向があります。また、樹木の栄養はどんどん高い方に行く習性がありますので、樹の高い方が美味しいサクランボが実っています。できれば脚立などを使い、樹の上のサクランボを食べてみると良いですよ。
ジャボレー
ジャボレーはフランスから来た品種です。ジャボレーは酸味が強いと言われていますが、思った程ではなく、甘みも感じます。
山形美人
山形美人は「佐藤錦」の枝変わりです。山形美人は縫合線の部分が白い筋のように見える特徴があります。甘みも酸味もあり濃厚でジューシーです。