みかん以外のちょっと珍しい柑橘類 

2021.01.31

愛媛クイーンスプラッシュ(愛媛)

「愛媛クイーンスプラッシュ」は柑橘の女王と呼ばれ、甘味がとっても強く、ほのかに酸味もあり濃厚です。

品種は西之香とポンカンを掛け合わせた「甘平(かんぺい)」なのですが、その中でも大きさが2L~4L、糖度13度以上の厳しい基準をクリアしたものだけが、「愛媛クイーンスプラッシュ」となります。

外皮は薄く簡単にむくことができ、中のじょうのう(内皮)もとても薄く、果肉はプチプチ食感です。

 

黄金柑(愛媛)

神奈川県民の皆様、この形と色、どこかで見たことはありませんか?

そうです、黄金柑はあの「湘南ゴールド」の新品種なのです。 さわやかな香りで果汁が多く、ナイフで切っただけで果汁がたくさん溢れます。 見た目がレモンみたいな黄色なので、酸っぱそうですが、甘さもあって美味しいです

あすみ(香川)

「あすみ」という名前は「はるみ」の子であることと、明日の柑橘産業を担う品種になるようにとの期待を込めて命名されたようです。 糖度が18度と高いですが、やさしい酸味もあります。 またオレンジのような香りがします。 果汁が多く、果肉はプチっとした食感でとてもおいしいです。

ぽめろまん

さわやかな香りとコクのある甘さでとってもジューシーな「ぽめろまん」は、熊本県の農家さん1軒のみで育てられています。果肉は食べごたえのある弾力で、文旦系柑橘なので厚い皮を剥いて食べます。日持ちが良いので、買ってからも家で香りを楽しむことができます。

安政柑(あんせいかん)

安政柑は文旦の仲間で、江戸時代安政年間に広島県因島で偶発的に生まれた品種と言われています。あまり一般市場には流通していないようですが、サッパリとした柑橘です。果汁は少なく、1粒1粒がしっかりとしているので、サクサクした食感です。

アンコール

濃厚な味わいで、一度食べたら、もう一度食べたいという意味で「アンコール」と名付けられました。イチゴにも「もういっこ」という品種があります。美味しくてついつい“もういっこ”と食べてしまうからです。どのようにネーミングするかで、認知度が変わってきますね。

三宝柑(さんぽうかん)

【三宝柑(さんぽうかん)】(和歌山)

三宝柑は、三方(三宝)に乗せて献上していたから三宝柑と呼ばれ、多くは葉付き(枝付き)で出荷されています。

肥の豊(ひのゆたか)

【肥の豊(ひのゆたか)】(熊本)

肥の豊は、熊本県が新しく育成した熊本限定栽培のデコポン(不知火)です。

津之望(つののぞみ)

【津之望 (つののぞみ)】
温州みかんと似ていますが、みかんよりやや大きく、皮がかなり薄いので皮がむきやすいです。ジョウノウ膜も薄く、食べやすいです。「清見」と「アンコール」の交配なので、アンコールのような爽やかな香りが特徴です。甘味が強く、酸味は少ないとてもジューシーな柑橘です。

たまみ

【たまみ】 愛媛
見た目は温州みかんに似ていて、皮も簡単に剥けますが、皮剥いた瞬間にオレンジ様な強い香りがパッと広がります。プリプリの果肉で、口の中で果汁が弾ける感じです。酸味はあまりなく、甘味が強いです。

紅映(べにばえ)

【紅映(べにばえ)】
温州みかんとオレンジの掛け合わせです。名前の「紅映」の通り、紅が映えています。糖度が15度あるのでそれだけでも甘いのですが、酸味が少ないのでより一層甘さが引き立っています。果肉を包む薄い皮(じょうのう膜)が薄いので食べやすいです。香りも食感もオレンジに近いです。

ひめのつき

【ひめのつき】愛媛
日向夏とアンコールの交配なので、日向夏のさっぱりとした酸味が感じられます。プリッとしてジューシーな果肉です。酸味がキリッとしていますが、甘みもしっかりあります。

弥生紅(やよいべに)

「弥生紅」は品種名ではなく、ブランド名です。「宮内いよかん」というメジャー品種ですが、1月に樹上完熟させていたものを収穫し、3月まで専用貯蔵施設で熟成させ、糖度11.5度以上のものを「弥生紅」として厳選出荷されています。
 

媛小春(ひめこはる)

「清見」と「黄金柑」の交配。果皮の厚さは薄いので、簡単に剥けます。見た目は酸っぱそうな感じですが、実際は甘味が強く、とてもジューシーです。味は濃厚なのにさっぱりとして、脂分の多い食事の後におススメです。

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