野菜の捨てがちな部分を食べてフードロス削減へ

2021.07.06

八百屋さんやスーパーなどに野菜を陳列させている時、段ボールの横に「S」「M」「L」で大きさを区別していたり、「優」「秀」で品質を区別しているのを見たことありますか?

野菜や果物は平成13年に廃止されるまで「標準規格」が制定されていました。

規格を設ける理由は、流通を効率化するためです。

例えばレタスをイメージしてください。トラックでレタスを運ぶ際、レタスは収穫したままの姿ではなく、ダンボールに詰めます。もしレタスの形がバラバラだったら、1箱に詰める玉の数が違ってしまうかも知れません。

また野菜の形やサイズが同じであれば、野菜を仕入れるスーパーは陳列しやすくなり、飲食店も料理をし易くなります。大量に野菜を使用するお惣菜工場などでは、不ぞろいの野菜は機械の投入口に入らなかったりするので、規格化された野菜を選びます。

 

スーパーやデパートで売られている野菜や果物は特に、見た目もよく、きれいな野菜・果物が中心です。それは不ぞろいの野菜や果物は消費者が買わないからと言われています。

多少形が不ぞろいでも味には大差ないと分かっていても、やはりきれいな形のものを選んでしまいますよね。

たいていの規格外野菜は、市場には流通することは滅多にないです。カットされサラダ用の加工野菜や、ソース、ジュース、ジャムなどに形を変えるものもありますが、大部分は廃棄されてしまいます。

最近野菜では「規格外野菜」、魚では「未利用魚」を消費者に知ってもらおうと、販売会をしていることがテレビのニュース番組に取り上げられたりしています。

最近は直売所の人気も上がってきています。スーパーなどには並ばない地元のみで栽培されている野菜が並んでいたり、形は多少不ぞろいでも鮮度や価格に満足される消費者が増えているからです。

食品ロスを少しでも減らそうという取り組みも最近、よく耳にするようになりました。

節分の恵方巻やクリスマスケーキの大量廃棄などが問題視され、それらのことが食品ロスについてみんなが考えるきっかけになったのではないかと思います。

ちなみに、市場出荷されていない規格外野菜は食品ロスには含まれません。

毎年出る食品ロスのうち半分近くは一般家庭から出ていると言われています。

安かったので買いすぎてしまい、結局食べきれなくて廃棄になったり、冷蔵庫に入れっぱなしで、あることを忘れていて気付いた時には腐っていたなどもあります。

では僕たちに出来る事は何か?を考えた時、次のことを考えました。

それは

・食材を使い切る

・食材を食べ切る ということです。

野菜の捨てられがちな部分は、苦かったり食感にクセがある場合が多いのですが、少し工夫をしたり、知らなかったことを知るだけで、食品ロス削減に繫がるかも知れません。

 

例えば、ブロッコリー。

房の部分だけでなく、茎の部分も美味しいです。根元にある硬い部分をとり除き、茎の表面を薄くピーラーで引くだけです。房の部分よりも食物繊維が多いのが特徴です。

 

大根の葉は有名ですね。栄養価が高く、じゃこ炒めにしてご飯に混ぜるととても美味しいですよ。

 

あまり知られていないですが、なすのヘタを取る時、ヘタを丸ごと切り落としていませんか?ヘタに隠れている実の部分がとても美味しいのです。

こんな感じで、捨てられがちなところも食べることが出来るだけでなく、美味しく栄養がたくさんある部分もありますので、少し意識をしてみてはいかがでしょうか。

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