身体を温め、免疫力を上げる

2021.11.18

旬のものを食べる。
冬野菜の特徴は、身体を温めてくれる効果があります。

と、思われがちですが、正確には「温めてくれる効果」のある野菜が多いです。
野菜や果物には身体を温めてくれるものと、身体を冷やすものがあります。

身体を温めてくれるもの

身体を温めてくれる野菜の特徴は、「色が濃い」「水分が少ない」ものが多く、地中で育つものが多いです。
また、「若返りのビタミン」と呼ばれるビタミンEを含んでいるものが多いことも特徴です。
ビタミンEは血液の流れをを良くする働きがあり、血管の老化を防ぐので、冷え性改善に効果が期待されています。

身体を冷やしてくれるもの

身体を冷やしてくれる野菜の特徴は、「水分が少ない」ものや暑い地域で育つもの、夏が旬の野菜など、地上で育つものが多いです。
また、南国の果物は身体を冷やしてくれるのも特徴です。

「大根」「白菜」が身体を冷やす野菜?

気付かれましたか?
身体を冷やしてくれるに「大根」「白菜」が入っています。
鍋に欠かせない白菜、大根が“身体を冷やす”ということに驚かれるかも知れません。

山田ねずみ大根

「大根」の原産地は諸説ありますが、地中海沿岸地方原産、エジプトで広く栽培され、その後中央アジアや中国に伝わったと言われています。
暑い国出身の大根は多くの水分を含んでいるため、体を冷やす作用があります。

「白菜」もアフガニスタンとパキスタンの国境に近い山地が原産ではないかと言われています。
出典:学術誌『Molecular Biology and Evolution』より

生で食べると大根も白菜も身体を冷やす働きがありますが、加熱をして食べることが多いので、身体が温まるのです。

菊芋

ごぼう

菊芋」「ゴボウ」には「イヌリン」という成分が含まれています。
イヌリンは「天然のインスリン」とも言われる水溶性食物繊維で、血中コレステロール濃度を下げるはたらきが有名ですが、利尿作用を促進するはたらきもあります。
身体に余分な水分が溜まっていることで、身体が冷える原因になるので、「イヌリン」で余分な水分を出し、身体が冷えるのを防ぎます。

「ショウガ」は加熱をすると成分が変わる特徴があります。
加熱する前、生の状態では「ジンゲオール」という成分で、解熱・殺菌作用に効果がありますが、生姜焼きのようにショウガを加熱するとジンゲオールは「ショウガオール」という成分に変わり、熱を作り出すはたらきがあるので、身体を芯から温めることができます。体温が1度上がると免疫力は何倍にもアップします。

免疫力を上げ、寒い冬を乗り越えましょう。

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