目次
スプラウトとは
「かいわれ大根」「豆苗」「ブロッコリースプラウト」「からし菜(マスタード)スプラウト」「レッドキャベツスプラウト」「そばスプラウト」など人気のスプラウトがありますが、『スプラウト』とは、野菜や豆類などの種子を発芽させ、出てきた新芽の部分を食べる野菜です。
もちろん「もやし」もスプラウトです。日本ではまだあまり馴染みが無いですが、海外では「ヒマワリスプラウト」が人気あるようです。
発芽方法
育て方はもやしのように暗室で発芽させ、出荷するまでずっと暗室で栽培する方法、かいわれ大根のように暗室で発芽させ、茎が伸びたら光に当て緑化させる方法、その中間方法で、暗室で発芽させ、その後光に当て緑化させる方法などあります。
かいわれ大根
「かいわれ大根」は、双葉の形が貝を開いたような形なので「かいわれ(貝割れ)」という名前が付きました。
大根の種を発芽させると「かいわれ大根」になりますが、どの品種の大根でも「かいわれ大根」になるという訳ではありません。
一般的な大根の種を発芽させても「かいわれ大根」のように食べることは出来ず、逆に「かいわれ大根」の種をまいても、大きな大根が出来ることはありません。かいわれ大根の種は「発芽」に特化された種で、大根の種は「根」を大きくすることに特化された種でそれぞれ目的に応じて品種改良されている種になります。
「かいわれ大根」の種は、種子消毒が施されていない「スプラウト専用種子」になります。
「豆苗」って何の豆?
では「豆苗」はどうでしよう?
何かの“豆”が関係していることはイメージ出来ますが、何の豆なのでしょう?正解は「エンドウ豆」になります。
「エンドウ豆」が発芽して「豆苗」となりますが、そのまま食べずに栽培し続けていくと、「サヤエンドウ」になります。「サヤエンドウ」はサヤがまだ柔らかい時期に収穫しているのでサヤごと食べます。
「サヤエンドウ」をさらに栽培し続けていくと、サヤエンドウのサヤが堅くなりますが、サヤの中の実(豆)はまだ未熟です。その未熟な実(豆)が「グリーンピース」なのです。未熟な実(豆)の「グリーンピース」が熟すと「エンドウ豆」となり、みつ豆などに出て来ますね。
実エンドウ(グリーンピース)
主な産地:和歌山県、鹿児島県
…
魚にはボラ、スズキ、ブリなどのように成長するにつれて名が変わる魚を「出世魚」と呼ばれていますが、このエンドウ豆も「豆苗」「サヤエンドウ」「グリーンピース」「エンドウ豆」と成長するにつれて名が変わるので、野菜界の出世魚、いや、「出世野菜」です。
豆苗として食べるのならば、スプラウト専用(無消毒種子)を使用してください