♪第9回 変化が楽しいブルーマロウ
ブルーマロウ
・分類:アオイ科/多年草
・原産地:南ヨーロッパ
・草丈:60cm~2m
・使用部分:花、葉
・用途:お茶、美容健康、クラフトなど
・効能:鎮静、鎮痛、収れん、美肌など
about ブルーマロウ
「ブルーマロウ」と言う名前がついていますが、赤紫色の花を咲かせるハーブ。花にはアントシアニンが含まれているので、乾燥させた花でハーブティを淹れると綺麗な青いティーが出来上がります(花の濃さによってティーの色は青や紫となります)。
このハーブティにレモン汁を垂らすと、一瞬でピンク色のティーに。これはレモンの酸とアントシアニンが反応したことによる変化です。
このような珍しいハーブティ。青からピンクに変化する事から「夜明けのハーブティ」と呼ばれることもあります。
ブルーマロウの作用
ブルーマロウにはアントシアニンや粘液質が含まれています。粘液質は特に多く含まれており、咳やのどの痛みになどに効果があるとされています。
また、ブルーベリーでおなじみのアントシアニン。目の疲れに良いとされていますが、アントシアニンにはコラーゲンを安定させる作用もあるとのこと。お肌をきれいに保つ手助けをしてくれそうですね。
栽培
ブルーマロウは地植えでも鉢・プランターでも栽培することができます。草丈は高くなるので、地植えの場合は植える場所を広めに取った方が良いでしょう。
水はけのよい乾いた場所を好むため、水のやりすぎには注意が必要です。また、風通しが悪いとうどんこ病にかかりやすくなります。葉が茂って風通しが悪くなっているところがあれば、葉を間引いてあげましょう。
挿し木や株分けでも増やすことができるので、ぜひ挑戦してみてください。
活用法
やはり色の変化を楽しめるハーブティは、とてもお手軽にブルーマロウを楽しんでいただける活用方法ではないでしょうか。花色の濃さや蒸らし時間を変えるだけでも、色の変化を楽しめます。さらには上記したように、レモンを一滴垂らすとピンク色に。ブルーマロウのティー自体は、あまり強い味がありません。お好みの甘味料を入れても美味しく飲めます。
また、乳酸飲料で割るのもおすすめです。乳酸飲料と氷の入ったグラスに、濃いめに淹れたブルーマロウのティーをゆっくりとそそぐと、きれいなグラデーションを楽しめます。この時、水出しで抽出するのがおススメ!もちろん、ここにレモンを垂らしてもピンク色になりますよ。