2021.01.22 UP
観葉植物のおすすめの肥料と使い方をチェック!上手に活用して元気に育てよう!
観葉植物は人の暮らしの中に溶け込んでいる分、ちょっとした変化も気になりますよね。観葉植物を元気に育てるには、ほかの植物と同じく肥料は必須。でも、「どんな肥料をあげればいいの」「どのくらい与えればいいの?」など、肥料に対する疑問も多いはず。そこで観葉植物に必要な肥料と使い方、注意点などをまとめてみました。
観葉植物の肥料
観葉植物もほかの植物と同様に肥料は元気の源、欠かすことのできない大切な存在です。肥料が不足すると、元気がなくなったり、場合によっては枯れてしまったりすることもありますので要注意。ただ、肥料はやみくもにたくさん与えればいいというのではなく、必要な量をベストなタイミングで与えることが重要なポイントです。
観葉植物に大切な三大要素
植物の生長に欠かせない大切な成分が「三大要素」と呼ばれる「チッソ」「リンサン」「カリウム」です。観葉植物も同じで、この3つが不足すると植物に大きな打撃を与えることになります。なので、3つの成分と役割は必ず覚えておきましょう。
チッソ
チッソは「葉肥」といわれるほど、植物にとって大切な栄養素。たんぱく質を作り、葉緑素の元となったり、葉や茎を生長させたりします。チッソが不足すると、葉が変色したり、葉が落ちてしまったりと生育不良に陥ります。
リンサン
「実肥」「花肥」といわれるリンサンは、花や実の生長に大きな役割を果たします。また、根の生長を助ける働きもあります。リンサンが不足すると開花などに影響が出るほか、花や実の数が少なくなり、なんとなく貧弱な観葉植物になってしまいます。
カリウム
「根肥」といわれるカリウムは根だけでなく、茎、花や実など植物全体を丈夫に育てる栄養素です。カリウムが不足すると、植物全体の抵抗力が弱まるため、根腐れなどが発生しやすくなり、病害虫の被害を受けやすくなります。
観葉植物の肥料の種類
肥料は大きく「有機肥料」と「化成肥料」に分けられます。どちらも植物に必要な肥料ですが、特徴や効果が異なるため、シーンに応じて使い分けましょう。
有機肥料
動植物性由来の油かすや骨粉、牛ふん、鶏ふんなどを原料とした肥料です。施肥後、土の中の微生物が肥料を分解して発酵し、植物が吸収するため、緩効性に優れています。ただ、有機肥料はコバエなどが発生しやすく、においがあるものも多いので、観葉植物に使う場合は注意が必要です。
化成肥料
生物に由来しない、さまざまな鉱物を分解して作った肥料が化成肥料です。肥料の三大要素ほか、幅広い栄養素が含まれており、速効性に優れているのが特徴です。汚れにくく、においも少ないことからコバエなども発生しにくく、室内で育てる観葉植物に向いています。
タイプの異なる肥料を使い分けましょう
元肥
元肥とは植物を植え付けたり、植え替えたりする前に土に与える肥料のこと。土の持っている養分を補う役割があり、緩効性のゆっくり長く効くタイプの肥料が使われます。
元肥でおすすめの肥料は観葉植物向けにチッソを多く配合しているのも特徴です。また、ハイポネックス「マグァンプK 大粒」は約2年間、肥料効果を持続してくれるので手間いらずです。
置き肥
置き肥とは、その名の通り土の表面近くに置く肥料。追肥の一種で植物の植え付け時などに与えます。水やりのたびに少しずつ溶け出す緩効性のある固形肥料が一般的です。置き肥をする場合、根に直接触れないように注意しましょう。
置き肥のおすすめは、ハイポネックス「プロミック 観葉植物用」です。土の上に置くだけという手軽さに加え、早く効く成分とゆっくり効く成分をバランス良く配合。においも少なく清潔なので、室内でも安心して使えます。
液肥
液肥とは、液体肥料のこと。市販の液肥を水で希釈して使用するのが一般的です。液体なので、根からすぐに栄養を吸収できるのが最大の特徴。速効性に優れている半面、持続性はありません。
液肥でおすすめなのが、「ハイポネックス原液」。植物が元気に育つ15種類の栄養素をバランス良く配合。花や葉の色を良くして丈夫に育てます。アブラムシなどの虫が気になる場合、「ハイポネックス原液 殺虫剤入り」なら肥料やりとアブラムシ駆除が同時にできます。
また、ハイポネックス「ストレート液肥 観葉植物用」はそのまま使えるので手間いらず。チッソ、リンサン、カリをバランス良く含み、植物を鮮やかに生き生きと育てます。
・ハイポネックス「ストレート液肥 観葉植物用」
活力液も上手に活用しよう
名前の通り、植物に活力を与えてくれるのが「活力液」。中には肥料成分が入ったものもありますが、活力液は肥料とは異なる栄養補助剤です。とはいっても、肥料と併用することで、植物のパワーをぐんと引き出すことができますので、上手に活用しましょう。
活力剤でおすすめなのが、植物が本来持っている力を引き出してくれる成分を配合したハイポネックスの「リキダス」。カルシウムをはじめとする各種ミネラルが植物に活力を与えてくれます。
肥料を正しく与えましょう
さて、観葉植物に必要な肥料はお分かりいただけたでしょうか? それをいつ、どのように与えるかは大切なポイント。ここでは、肥料の正しい使い方についてご説明します。
最初に緩効性のある「元肥」を
観葉植物を育てる際に、まず必要となるのが「元肥」です。新しく植える土の中に元肥を混ぜ込みます。元肥はゆっくり長く効く遅効性あるいは緩効性のあるものを選びましょう。
季節によって異なる肥料の与え方
最低気温が15度以上になる5月から10月にかけてが観葉植物の生育が活発になる時期。この時期は、2ヶ月に1回を目安に緩効性のある置き肥を追肥し、規定に応じた頻度で、液肥・活力液を与えましょう。とくに、春先は生長期となり大量の栄養を必要とするため、こまめに肥料を与えましょう。
夏を過ぎて気温が下がり、新芽が出なくなったら置き肥を取り除き、1,000倍に希釈をした液肥を2週間に1回を目安に与えます。
冬は休眠期となるため、一般的に植物に肥料は与えませんが、室内の暖かい場所で育てている観葉植物の場合は、濃度を薄めた液肥を2週間に1回ほど与えるといいでしょう。
肥料を与える時に気をつけること
肥料は植物を元気にする要。ただし、使い方を間違えると、観葉植物が弱ったり、枯れたりすることもあります。肥料が植物の生長にきちんと役立つように、肥料を与える際に注意する点をピックアップしてみました。
1.肥料の与えすぎは禁物
いくら元気に育てたいからといって、肥料の与えすぎは禁物です。肥料を与えすぎると、土の中の肥料濃度が高くなり、根から栄養を吸収できなくなるばかりか、根の水分を奪われてしまい、植物を枯らしてしまいます。肥料を与える際は、必ず規定量を守るよう心がけましょう。また、冬の休眠期に肥料を与えると、肥料焼けを起こして枯れてしまうので、肥料は与えないでくださいね。
2.追肥のタイミングに要注意
植え替え直後の追肥は避けましょう。植え替え直後は、どうしても根が傷んでいます。そこに肥料を与えると、肥料焼けを起こして観葉植物が枯れてしまいます。植え替えたあとは2週間ほどそっと休ませて、その後、液肥などで栄養補給してあげましょう。
3.植物の特性を知ることが大切
すべての観葉植物が肥料を必要とするわけではありません。例えば、サボテンなどはあまり肥料を必要としません。大切なのは、適正量を守って使用すること。育てている観葉植物がどれだけ肥料を必要とするのか、しないのか。しっかりとチェックしてから肥料を与えましょう。
こんな時はどうすればいい?
一言で肥料といっても、種類や用途は幅広く、分かっているようで分からないこともたくさんあるようです。そこで、よくあるQ&Aをまとめてみました。
Q.元気がなくなってしまったけど肥料で回復する?
弱ってしまった観葉植物は肥料を与えれば回復すると思いがち。でも、弱っている原因が、根が傷んでいるせいだとすると、肥料を与えるのは逆効果。まずは、日当たりや風通しなどの生育環境を見直したり、水不足や根詰まりなどほかの原因を探ってみてください。弱ってしまった原因を取り除いて元気が復活してから、追肥を施しましょう。
Q.野菜用の肥料を与えてもいい?
冒頭でもご紹介したように、必要な栄養素が含まれている肥料であれば、与えても大丈夫です。ただし、有機肥料はコバエなどの虫が発生しやすいため、室内で育てる観葉植物に使う場合は注意が必要です。
まとめ
観葉植物のある暮らしって素敵ですよね。観葉植物の生き生きした姿を見ていると、いつのまにかパワーをもらえるような気がしませんか? 観葉植物のパワーの源は「肥料」です。ぜひ、さまざまなシーンで上手に肥料を使って、元気な観葉植物を育ててくださいね。
さて、観葉植物の肥料は大切ですが、同じくらい大切なのが「土」です。観葉植物を育てる基本となる「観葉植物の土」についての記事はこちらをご覧ください。
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