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【家庭菜園】大根におすすめの肥料や追肥のポイント、栽培時のトラブル対処方法

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アブラナ科の大根は、人気の高い野菜のひとつです。煮物やサラダなど、幅広い料理の食材として活躍します。お好きな品種を選んで、大根の家庭菜園を始めてみましょう。今回は、大根に適した肥料や基本的な育て方、よくあるトラブルの対処方法についてご紹介します。

 

 

大根に適した肥料とは

大根におすすめの肥料は、肥料の三要素であるチッソ・リン酸・カリがバランスよく配合されたものです。それぞれの成分が葉や根などの生長を促進することで、程よく肥大した大根に育ちます。

また、大根の場合は、肥料の形状にも気を配ったほうが良いでしょう。大根の根は、土の中で固形物にぶつかると、その部分から曲がってしまったり、途中から枝分かれすることがあるためです。深さ30cmを目安に、土の塊や石を取り除き、十分に耕し土をふかふかにしてあげてください。肥料もあまり大きな粒を選ばずに、細かい粒状肥料や液体肥料をえらぶとよいでしょう。

 

 

大根栽培の流れや肥料を与えるタイミング

大根は野菜のなかでもお手入れの負担が少なく、短期間で収穫できることが魅力です。こちらでは、基本的な栽培の流れや施肥のタイミングなどをご紹介します。

 

土づくり

大根を大きく育てるには、根を十分に伸ばせるよう、土をふかふかにしておくことが大切です。地植えの場合、植えつけ前に完熟堆肥を加えてしっかりと耕しておきましょう。石や土の塊などは、できるだけ取り除いておきます。大根は排水性の良い環境を好むため、水はけが悪い場合は畝を高めにつくりましょう。

プランター栽培の場合は、市販の野菜用土を使うと手軽です。根を伸ばせるよう、深さのある鉢で育ててあげましょう。プランターでも育てやすいミニサイズの品種を選ぶのもおすすめです。

 

元肥

植えつけの1週間ほど前までに、元肥として緩効性肥料「マグァンプK中粒」を加えておきます。株に直接当たらないように、土に混ぜることがコツです。一度に大量の肥料を施さず、規定の量を守るように気をつけましょう。「マグァンプK中粒」の代わりに「Plantia 花と野菜と果実の肥料」を土に混ぜ込んであげても問題ありません。

 

種まき、植えつけ

大根には、主に春まき品種と秋まき品種が存在します。春まきは3月~5月、秋まきは8月~10月に種まきをします。気温が10℃を下回ると根の肥大がストップしてしまうため、秋まきの場合は9月中旬までに種まき作業を終わらせることがおすすめです。

種は畑やプランターに直接まいてかまいません。30cm間隔で穴をあけ、ひとつの穴につき5~6粒の種をまきましょう。その後、掌で軽く押さえてください。種まき後は、種が流れてしまわないように注意しながら水をあげます。

 

間引き

種まきから2日~3日経つと発芽します。双葉が開いたら、形の悪いものを間引いて3本立ちにしましょう。その後、本葉が2,3枚の時に2本に、本葉が5,6枚ほどつくようになったら、一番元気なものを残して間引き、1本立ちにします。

 

追肥、土寄せ

間引きを2回終えたら、追肥のタイミングです。「Plantia 花と野菜と果実の肥料」等の緩効性肥料を施し、株の生長を促しましょう。株のまわりに肥料をぱらぱらと撒き、手で軽くつまんで土の表面と混ぜ合わせてください。難しい場合は、「ハイポネックス原液」を与えても問題ありません。大根は肥料不足や水不足などのストレスの影響を受け、根が辛くなる性質を持ちます。辛みの強くない大根を育てるために、肥料・水を切らさないように管理するとよいでしょう。

また、追肥と同時に土寄せも行います。大きくなってきた大根が倒れないよう、株元に土を寄せておきましょう。その後も、土の状態を見て、必要であれば適宜土寄せをしてあげます。

 

収穫

早生種など育つのがはやい品種であれば、種まきから60日程度で収穫できます。適期を逃すと「す」が入り、見た目も味も悪くなるため注意が必要です。大根の葉が大きく開き、扇のように広がっていたら収穫できます。大根の首と、葉の根元をしっかりと持ち、真上に引き抜いて収穫しましょう。

 

 

大根栽培におけるトラブル対処方法

大根栽培では、病害虫被害や生育不良などのトラブルが発生することがあります。それぞれの対処方法を確かめておきましょう。

 

病害虫

大根栽培は、アブラムシや軟腐病の被害を受けることがあります。アブラムシは大根の芽や葉などに付着し、汁を吸うだけでなく、ウイルスを媒介することもあるため注意が必要です。見つけ次第駆除するのはもちろん、薬剤で防除することもおすすめです。

軟腐病は細菌が原因といわれており、窒素成分が多かったり、地温が高くなり土壌の有機物から多くの窒素成分が供給されたときに発生しやすいとされています。発症したら株が腐り、悪臭を放つことも。肥料を選ぶ際には、窒素があまり多く含まれていないものを選ぶようにしてください。また、軟腐病にかかった大根を見つけたら、すぐに畑から引き抜いて処分し、ほかの株への伝染を防ぎましょう。

 

とう立ち

とう立ちとは、植物が花芽分化を始めて花茎を伸ばすことです。花が咲いている大根やネギの頭に咲くネギ坊主を見かけたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。とう立ちすると、株が大きくならなくなります。大根の場合、根の生育が悪くなり、根が太らず、また、根にスがはいりスカスカになる等、可食部に問題が生じてしまうことがあります。

とう立ちは、気温と大きく関係します。大根のとう立ちは、ある程度の低温に一定期間さらされることで起きるので、夜に低温を防いで昼を温かくすることで、とう立ちを防ぐことができます。生育適温を守って育てることが大切です。とう立ちを防ぐには、種まき後に低温に当てないよう、マルチングをして地温を上げるとよいでしょう。

 

生育不良

大根は、根が分かれてしまう「岐根」「叉根」や、ひび割れてしまう「裂根」、中心部に空白ができる「空洞症」などの生育不良が発生する可能性があります。基本的な育て方を守ることで防げるものも多いため、栽培方法をよく調べておきましょう。

 

 

おわりに

大きく立派な大根を育てるには、栽培のポイントを押さえておくことが大切です。適切な時期に種まきをして、適量の肥料を施すほか、間引きや土寄せなどのお手入れも行ってあげます。ご紹介した情報も参考に、ぜひ大根の家庭菜園にチャレンジしてみましょう。

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