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殺虫剤を使いたくない…ほかの対処法はある?

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ガーデニングなどの植物栽培をしている時、お花の蜜を求めてミツバチが飛び交う姿は心が和みます。
ですが、中には招かれざる客もあります。特に頭を悩ませるものの一つとして植物につく害虫があります。害虫は大切な植物を食い荒したり、植物の汁を吸い上げ、生育を悪くするだけでなく、病気やウイルスに感染させ、最悪の場合枯らせてしまいます。
また、植物の見た目も悪くなります。アブラムシがたかっているバラの蕾を想像してください。

害虫は外から飛来したり、購入した苗や土の中に潜んでいるため、完全に防ぐ事は非常に困難です。ですが、繁殖する前の初期段階であれば駆除も用意で、被害も最小に抑える事が出来ます。
日々、「植物をみる(観察する)」ことが最良の対処方法につながります。
しかし、残念ながら発見が遅れ害虫が繁殖した場合や、予防として効果的なのが殺虫剤です。
ラベル記載に従い、正しく使用する事で害虫を駆除することができます。

適切に使用する事で、非常に効果的な殺虫剤ですが、環境や人体への悪影響などが気になるとか「イメージがよくない・・・」ことから「できるだけ殺虫剤(農薬)は使いたくない……」と考える人も多いのではないでしょうか。「殺虫剤とはどういったものなのか?」「殺虫剤以外で害虫に対抗できる方法はないのか?」

殺虫剤は絶対にダメ?

植物栽培をする中で殺虫剤に強い抵抗を覚える人は、「土や植物に影響が残るかも……」「人体に悪影響があるかも……」といった点に不安を抱いているのではないでしょうか。
昔の農業(園芸)において、「害虫」、「病気」、「雑草」は大きな問題でした。
少しでも多くの穀物や野菜、植物を育てられる方法はないのか?と日々研究と試験を繰り返し、「農薬」が誕生しました。
最初は「害虫」、「病気」、「雑草」への薬効のみが注目されていましたが、残留性などが指摘され1970年代には社会問題になりました。
過去の反省を踏まえ、農林水産省はそれ以降の農薬登録に対して厳しい評価基準を設け、検査に合格した者のみを認可するようになりました。
薬効は当然ですが、製品としての安定性確認、毒性検査、一定期間での分解性、農作物や土壌への残留性検査など、項目は多岐にわたり、第三機関による客観的視点での検証試験も行われます。
すべての項目をクリアしたものだけが「農薬」として認可を受けます。

殺虫剤以外の対策と予防策

植物栽培で大切なのは「植物をみる(観察する)」ことです。
普段から栽培している植物をよくみる(観察する)ことで、害虫や病気による異常を発見することができます。
「早期発見、早期適切対応」する事で被害は少なく、処理後の回復も早くなります。

被害の程度にもよりますが、早期であれば園芸薬品(農薬)を使用せずに対処する事も可能です。
殺虫剤を使用しない場合の対策及び予防策を記載します。
害虫を発見したら最初に害虫の種類を確認します。
次に害虫に応じて物理的に除去を行います。害虫の種類によっては毒をもつものもいるので園芸用手袋を着用して作業されることを推奨します。

①補殺したりブラシやテープを用いて除去
直接補殺したり、ブラシやテープを用いて除去します。また、茎や葉の内側にいる場合、先端部分で切除が可能な部位であれば剪定し取り除きます。(切りすぎに注意)

②水で吹き飛ばす
バラの葉の裏についているハダニなどは葉裏に潅水する事で溺死させたり、洗い流す事ができます。
但し、 ダニも糸を膜のように張り、水が自分たちにかかりにくくする事があるため、ダニの絶対数は
減らせますが、完全駆除は難しいと思われます。
散水の際には水圧で植物を痛めないように注意しましょう。

③園芸薬品以外の資材に関して
園芸薬品以外の資材として、牛乳や砂糖水、石鹸水や薄めた酢を散布する方法などが情報として挙げられていますが、これら資材の効能に対しては「効果がある」とか「効かない」など意見は様々です。
ご使用される際にはお客様ご自身でお確かめの上、お使いください。

④被覆資材を使う
野菜などの植物栽培は、できるだけ薬品を使わずに害虫をシャットアウトしたいものです。そういった場合は、種まき直後から防虫ネットなどの被覆資材でプランターを覆ってしまう栽培方法がおすすめ。
蝶や蛾の飛来を防ぎ、アオムシやケムシ等による食害を予防する事ができます。
但し、小さい虫は網の隙間をくぐり抜ける場合があるので、被覆資材を使う場合はしっかり隙間なく覆い、時折葉の裏などを見て入り込まれていないかチェックしましょう。

「植物をみる(観察する)」ことで異常を「早期発見」
「早期適切対応」する事で園芸薬品の使用を控える事が可能です。

先にも記載しましたが、植物栽培で大切なのは「植物をみる(観察する)」ことです。
普段から栽培している植物をよくみる(観察する)ことで、害虫や病気による異常を発見することが
できます。初期段階であれば園芸薬品を使用せず物理的に処理することが可能です。

但し、闇雲に園芸薬品を排除するのではなく、「数ある害虫対策の中のひとつ」として考えてみてはどうでしょうか。
植物全体に広がったアブラムシを補殺で全て駆除する事は非常に困難です。
人も軽い風邪なら休養する事で回復しますが、重い病気の場合には薬や治療が必要です。
植物も同じです。「園芸薬品は植物の具合が悪くなった時や、事前に予防するためのお薬」ですので、
症状に応じて適切に使用すれば、それ以上被害が拡大する事はなく、次に出てくる新芽や葉は元気に育ちます。

園芸薬品以外の方法ですが、情報社会である今日、様々な方法が紹介されています。
これら資材及び方法の効能は、一部を除き確認が必要なものもありますので、使用される際にはお客様ご自身でお確かめの上、お使いください。

植物栽培ではさまざまな害虫及び病気対策が存在しますので、状況や考え方によって賢く使い分け、
大切な植物を害虫から守りましょう。

この記事で紹介された植物について

バラ

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