シクラメンの茎が倒れてしまう、葉が黄色くなる……どうしたらいい？

冬に花を咲かせる植物として人気が高いシクラメン。シクラメンはサクラソウ科の多年草であり、冬にも花を咲かせるため、冬を代表する「鉢花」としてお歳暮などに多く用いられます。また、荒涼しがちな冬のガーデニングに彩りを添えようと、シクラメンを育てる人も多くみられます。とはいえ、そうした人の中には茎がふにゃふにゃと倒れてしまったり、葉が黄色くなったりして見栄えが悪くなってしまったという経験のある人もいるかもしれません……。
そこで今回は、シクラメンの上手な育て方についてご紹介します。

☘67：シクラメンの育て方｜シクラメンの茎が倒れてしまうのは何故？長持ちする育て方などご紹介

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シクラメンの茎が倒れてしまうワケ

シクラメンの茎が倒れてしまう理由には、主に以下の原因が考えられます。

・寒すぎる、暑すぎる
シクラメンは、8～15℃程度が適温だとされています。5℃以下の場所だと花が枯れて倒れてしまったり、15℃以上の場所だと花茎が伸びすぎて倒れてしまったりするのです。暖房の入っている部屋や、日当たりの良い窓辺などはシクラメンにとって暖かすぎる場合があるので注意しましょう。また、夜間の窓辺は気温が5℃以下になってしまう場合もあるため、注意が必要となります。

・球根や根の調子が悪い
枯れた茎がカビていたり、倒れた茎が腐っていたりする場合があります。それらは、球根が腐っていることが原因かもしれません。球根が腐ると、残念ながら回復は困難です。
球根が腐る原因は、多湿です。水を多くやりすぎたり、水はけが悪かったり、風通しが悪ければ球根は腐ってしまうため注意が必要となります。そのため、水やりは土がしっかりと乾いてから行うことが大切です。

・水不足
水のやりすぎには注意が必要ですが、水不足にも注意が必要です。水やりを忘れてしまうと、茎も葉もぐったりと倒れてしまいます。水やりをする際は、鉢底から水が流れるまでたっぷりと水を与えるようにしましょう。
また１～２週間に一度、水やりの際に液体肥料をあたえましょう。

葉が黄色くなるトラブルも……

シクラメンの育て方に関する悩みには、「葉が黄色くなる」という症状もあります。葉が黄色くなってしまう最大の原因は、「高温」です。気温が暑すぎると、葉は黄色くなってしまいます。シクラメンの適温は、8～15℃。高くても20℃以下には室温を保つようにしましょう。

シクラメンを美しく健康的にするにはどうしたらいい？

シクラメンを美しく保つには、いくつかのコツがあります。その主なコツは、以下の通りです。

・置き場所
シクラメンを置く場所は、日当たりの良い場所がおすすめです。とはいえ、気温が高くなりやすい直射日光の差し込む場所は厳禁であるため、窓辺に置く場合はレースカーテン越しに置くようにしましょう。冬場など窓辺の気温が5℃以下になる場合は、冷え込まない場所に移す必要があります。玄関など一年を通して涼しい場所に置くと、シクラメンを長持ちさせることができるでしょう。

・水のやり方
水やりは、水の与えすぎも不足しすぎも禁物。水やりをする場合は、水が鉢底から流れ出るまでたっぷりと与え、次の水やりは土がしっかりと乾いてから行うようにしましょう。指を土の中に差し込んでみて、湿っていればまだ水やりは不要です。

・花がらの摘み方
花が咲き終わると、種ができます。それを放っておくと、次のつぼみが咲きにくくなってしまうため、咲き終わった花茎は根元から摘み取るようにしましょう。そうすることで、長期間にわたってシクラメンの花を楽しむことができます。根元からきれに摘み取るコツは、茎をねじるように引き抜くのがポイントです。

いかがでしたか。
シクラメンの育て方をしっかりと把握して、美しい花を長く楽しみましょう。