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初心者にもおすすめの寒さに強い花10選
花の特徴や育て方は?

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寒い季節にガーデニングを楽しむなら、時期に合った種類を選んで育てることが大切です。耐寒性の強い植物であれば、冬の間にも元気よく花を咲かせてくれます。今回は、寒さに強く育てやすい冬の花を10種類ご紹介します。これからガーデニングを始める方は、ぜひ参考にしてみてください。

寒さに強い花1:スノードロップ

雪のしずくという名前にふさわしい、清らかな姿を持つスノードロップ。開花は2月~3月で、雪解けの時期に花を咲かせる耐寒性の強さがあります。日本でよく育てられている「ガランサス・エルウェシー」という品種は、白い花びらにハート形の緑の斑点を持つ愛らしい外見が特徴です。球根をつくる多年草で、夏越しすることで長く育てていけます。スノードロップの名前の由来は、ヨーロッパで流行した耳飾りだといわれています。地面に向かって垂れ下がる花の形は、ゆらゆらと揺れるイヤリングを連想させます。また、和名の「松雪草(マツユキソウ)」は、雪を待つように咲く花の様子から名付けられたとの説も有力です。

 

スノードロップの基本的な育て方

土づくり

スノードロップは排水性の良い土で育てましょう。鉢植えにするなら、赤玉土と腐葉土、パーライトを5:3:2の割合で混ぜたものや、市販の園芸用土などが手軽です。おすすめは元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されているハイポネックス培養土 鉢・プランター用です。地植えの場合は植える場所に腐葉土を混ぜておきます。

 

植えつけ

スノードロップは球根を入手して植えつけするのが基本です。8月下旬~10月の涼しい時期に植えつけを済ませます。発芽するまでは半日陰で管理し、芽が出たら日当たりの良いところへ移しましょう。

 

肥料

植えつけ時、元肥としてマグァンプK中粒を混ぜ込みましょう。花後に緩効性肥料プロミックいろいろな植物用を1回、もしくは、液体肥料ハイポネックス原液を10日に1回のペースで施しましょう。

 

日当たり

スノードロップが生長し、花が終わるまでは日当たりの良い場所で育てましょう。開花後、気温が上がってきたら日陰へ移します。地植えの場合は移動が難しいため、日よけをつくるか落葉樹の下などに植えつけておくのがおすすめです。

 

水やり

鉢植えの場合、土の表面が乾いたら水を与えます。地植えは降雨に任せて問題ありません。雨が降らずに乾燥したら水をあげましょう。

 

夏越し

スノードロップは球根のみで夏越しをします。秋になるまで大切に管理して、再びの発芽を待ちましょう。スノードロップの花が終わったら、葉や茎が枯れるまでは水をあげ続けましょう。葉が黄色く変色してきたら水やりを減らします。球根は土に植えたままで夏越しを行います。掘り上げると乾燥してしまうため、土の中で管理しましょう。

寒さに強い花2:アネモネ

鮮やかな赤や紫、ピンク、白、青などの花をつけるアネモネ。秋に球根を植えつけして、冬の終わりから初夏にかけて咲く花を楽しみます。花が少なくなる冬にも、アネモネを植えたらカラフルな花壇をつくれるでしょう。原産地はヨーロッパ南部や地中海沿岸です。名前は、ギリシャ語で「風」を意味する“anemos”から由来するといわれています。春風が吹く季節に花が咲くことから、この名前がついたようです。

 

アネモネの基本的な育て方

土づくり

アネモネを栽培するときは、水はけの良い土を用意しましょう。鉢植えの場合、赤玉土と腐葉土、酸度調整済みピートモスを5:3:2で混ぜたものや、市販の園芸用土などが手軽です。地植えの場合は苦土石灰を混ぜて、弱アルカリ性の土をつくっておきましょう。

 

植えつけ

アネモネは球根を入手して育てるのが一般的です。10月~12月の、15℃以下が保たれる時期に植えつけを行いましょう。土の温度が高いと球根が腐ってしまうことがあるためです。

アネモネの球根は、根が長く伸びるのが特徴です。鉢植えにするなら、根をしっかりと伸ばせるよう、深めの鉢を準備しておきましょう。

 

肥料

植えつけ時、元肥として緩効性肥料マグァンプK中粒を混ぜ込みましょう。花をたくさん咲かせるため、葉をつけはじめたら緩効性肥料プロミックいろいろな植物用を追肥しましょう。つぼみの時期になったら液体肥料ハイポネックス原液に切り替え、10日に1回施肥します。晩春のころには施肥をやめます。

 

日当たり

アネモネは日当たりの良い場所を好みます。風通しが良い日なたで育てましょう。開花後、地上部が枯れたら日陰に移します。

 

水やり

アネモネは過湿を嫌います。鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたくさん水をあげましょう。花が終わり、地上部がすべて枯れるまでは水やりを続けます。球根だけの状態になったら水やりを止めて、乾いた土で管理しましょう。

 

うどんこ病・アブラムシ対策

うどんこ病は、葉に白い粉のようなものがつき、どんどん広がっていく病気です。過湿になると起こりやすいため、風通しの良い環境をつくってあげるのが大切です。うどんこ病になっている部分を見つけたらすぐに取り除きましょう。アブラムシは、温かい時期になると発生します。発見したらすぐに駆除しないと、数を増やしていきます。うどんこ病もアブラムシも、専用の薬を使うことで防除できます。大切なアネモネを守るため、薬剤を活用するのもおすすめです。

☘127:アネモネの育て方|きれいな花を咲かせるには?水やりや肥料など日々の管理もご紹介

 【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

寒さに強い花3:キンセンカ

キンセンカは、冬でも元気いっぱいに花を咲かせる耐寒性の強さを持ちます。原産地は地中海沿岸ですが、日本でも幅広い場所で親しまれている花です。黄色やオレンジなどのビタミンカラーの花をつけるものが多く、見ているだけでパワーをもらえそうな姿が魅力です。キンセンカは漢字で「金盞花」と表記されます。あまりなじみのない「盞」という漢字は、「盃」という意味があります。キンセンカの花が金色の盃に見えることから、この名前がついたようです。

 

キンセンカの基本的な育て方

 

土づくり

キンセンカを育てるときは、水もちと水はけの良さを兼ね備えた土をつくりましょう。鉢植えの場合、赤玉土と腐葉土を7:3で混ぜたものや、市販の園芸用土などを使います。地植えの場合は土に腐葉土を混ぜておきましょう。

 

種まき

キンセンカの種まき適期は9月ですが、冬の盛りに花を楽しみたい場合は夏に種をまきます。育苗ポットに2~3粒ずつまいて、発芽するまでは日陰に置いておきましょう。夏に種まきして育苗する場合、強い日差しに当てないように気をつけます。

 

植えつけ

本葉が4枚~6枚になるまで育苗したら、鉢や花壇などへ植えつけします。複数の株を植えたいときは、矮性種なら株間を15cm~20cm、高性種なら25cm~30cmはあけておきます。

 

肥料

キンセンカは肥沃な土でなくても育てることができますが、植えつけの際には元肥として緩効性肥料マグァンプK中粒を混ぜ込みます。その後は生育の様子をみながら液体肥料ハイポネックス原液を与えましょう。夏の時期は施肥をすると、かえって根や株が弱ってしまう場合がありますので植物用活力液リキダスを与えると良いでしょう。

 

日当たり

キンセンカは日陰で育てると花つきが悪くなってしまうことがあります。日当たりの良い場所を選んで植えつけしましょう。

 

水やり

水やりは過湿を嫌います。鉢植えの場合は土の表面が乾いたら水やりを行いましょう。地植えは基本的に降雨に任せます。雨が降らない日が続いたら水をたくさんあげましょう。

 

アブラムシ・うどんこ病対策

キンセンカを育てる際は、アブラムシに気をつけましょう。アブラムシは育苗中から発生することもあるため、こまめに様子を見て駆除するのが大切です。開花時期になるとうどんこ病が発生することがあります。こちらも薬剤を使い、はやめに対策しておきましょう。おすすめは、アブラムシ退治と肥料やりが同時にできるハイポネックス原液 殺虫剤入りです。

寒さに強い花4:フクジュソウ

フクジュソウは日本原産の山野草です。開花時期は2月~4月ですが、必要な気温を保てなければ花が閉じてしまいます。黄色い花をつけるものが主ですが、園芸品種には白や紫褐色など、変わった色を持つものも存在します。漢字で「福寿草」と表す花は縁起物としても人気で、お正月の時期に鉢植えを購入する方も多く見られます。和風の庭園にもよく似合うため、ぜひ栽培してみましょう。

 

フクジュソウの基本的な育て方

 

土づくり

フクジュソウは水はけの良い土を好みます。鉢植えの場合は小粒の赤玉土や鹿沼土と腐葉土、軽石を5:3:2で混ぜたものがおすすめです。地植えの場合は、土に腐葉土や堆肥を混ぜておきます。

 

種まき

フクジュソウを種まきして育てると、開花までに4年以上はかかることが基本です。すぐに花を楽しみたい場合は、苗や鉢植えを購入しましょう。花が終わったフクジュソウから種を採取してまくときは、最初の1週間は土をかぶせずに置いておきます。1週間たったら1cmほど覆土しましょう。

 

植えつけ

フクジュソウの植えつけ適期は9月~11月です。根鉢をほぐして広げておくことで、水の吸収が良くなります。鉢植えの場合、深さがあって鉢底の穴が大きい鉢を用意しておきましょう。鉢底の穴が小さいと水はけが悪くなります。

 

肥料

元肥に緩効性肥料マグァンプK中粒を混ぜ込みます。開花したら1週間~10日に1回液体肥料ハイポネックス原液を施します。地上部が枯れるまでは定期的に施肥してかまいません。

 

日当たり

フクジュソウは日光を好みます。日光が足りないと開花しないこともあるため注意が必要です。ただし、強すぎる日の光は避け、穏やかな日差しが当たる場所で管理しましょう。

 

水やり

フクジュソウは水を吸収しにくいため、土の表面が乾きはじめたタイミングでたっぷりと水を与えます。花に直接水がかからないように気をつけながら、根本へ向かって水を注ぎましょう。地植えであれば、雨が降らないとき以外は水やりをしなくてもかまいません。

 

夏越し

フクジュソウは早春に花を咲かせ、夏までに地上部を枯らします。その後は土の中の根だけで夏越しします。地上部が残っている間は、水と肥料を与えておきましょう。枯れてきたら頻度を減らします。夏の間は敷き藁などで地温の上昇を防ぎましょう。夏越しが終わり、10月ごろになったら緩効性肥料プロミックいろいろな植物用を与えます。その後の発芽に備えましょう。

寒さに強い花5:クリサンセマム

クリサンセマムは12月~5月にかけて、長く開花を楽しめる花です。原産地の北アフリカでは多年草ですが、日本の気候では夏越しが難しく、一年草として育てるのが基本です。キク科のクリサンセマムは、デイジーやマーガレットに似ている可愛らしい花を咲かせます。一株にたくさんの花をつけるため、ボリューム感のある姿を楽しめるでしょう。

 

クリサンセマムの基本的な育て方

 

土づくり

クリサンセマムは排水性と保水性の両方を兼ね備えた土を好みます。鉢植えの場合は市販の園芸用土や、中粒の赤玉土と腐葉土、ピートモスを5:3:2で混ぜたものなどを使いましょう。地植えの場合は苦土石灰や腐葉土を混ぜておきます。

 

種まき

9月~10月の秋が種まき適期です。冬の寒さが厳しい地域では春に種まきしましょう。種は土にばらまきします。種が小さいため、流れないように育苗ポットを活用しましょう。水やりには霧吹きを使います。種まきしたら発芽までは日陰で管理し、芽が出たら日光の当たる場所へ移動させます。

 

植えつけ

本葉が5枚~6枚になったら植えつけが行えます。根鉢を崩さないように育苗ポットから出して、優しく植えつけしましょう。

 

肥料

植えつけ時に元肥として緩効性肥料マグァンプK中粒を混ぜ込みます。開花時期になると次々と花を咲かせるため、緩効性肥料プロミックいろいろな植物用を追肥するか液体肥料ハイポネックス原液に切り替え、10日に1回施肥します。定期的に施肥することで、元気よく花を咲かせてくれるはずです。

 

日当たり

クリサンセマムを日陰で育てると、茎ばかりが伸びて花つきも悪くなることがあります。日当たりの良い場所を選んで植えつけしてあげましょう。

 

水やり

クリサンセマムを育てるときは過湿にならないように気をつけます。水やりは土の表面が乾いたときに行いましょう。地植えであれば雨の降らない時期以外は水やりをしなくても問題ありません。

 

アブラムシ対策

気温が高くなってくるとアブラムシが発生することがあります。はやめに駆除を済ませましょう。薬剤で予防するのも大切です。おすすめは、アブラムシ退治と肥料やりが同時できるハイポネックス原液殺虫剤入りです。

 

切り戻し

開花がいったん落ち着いた3月~5月に、切り戻しをしてみましょう。そうすることで脇芽がつき、次の花が咲くはずです。株の高さの半分から3分の1程度までカットして、そのまま育てていきましょう。

寒さに強い花6:デイジー

八重や一重の可愛い花を咲かせるデイジー。クリサンセマムと同じく、12月~5月にかけて、長く開花を楽しめます。筒状花のフィストゥローサ種と舌状花のリグローサ種があり、草丈は15cm~40cmとコンパクトです。原産地は地中海沿岸やヨーロッパで、いたるところに咲いているのを見かけます。原産地では多年草ですが、日本の気候では一年草として扱われることがほとんどです。

 

デイジーの基本的な育て方

 

土づくり

デイジーを育てるときは、水はけと水もちの良い土を準備します。鉢植えの場合は赤玉土と腐葉土を5:4で混ぜたものや、市販の園芸用土などを使います。地植えの場合は腐葉土や堆肥を混ぜておきましょう。

 

種まき

デイジーは種から気軽に育てられます。ただし、種から育てた場合は、苗から育てたときよりも開花期間が短くなることが大半です。種まきの適期は8月~9月です。20℃前後になる時期を狙って種まきしましょう。また、デイジーの種は好光性のため、覆土をせずにおくのが大切です。種が流れてしまわないよう、水は霧吹きを使って与えましょう。

 

植えつけ

本葉が2枚~3枚になったら植えつけが行えます。複数の株を植えるときは、株間を20cmほどあけましょう。苗から育てる場合、植えつけは9月~11月の間に済ませます。はやめに植えつけて根をしっかりと張らせることで、冬の寒さを乗り越えられます。

 

肥料

デイジーは花の時期が長いため、定期的に肥料を与えます。植えつけ時には元肥として緩効性肥料マグァンプK中粒を混ぜ込みます。夏と冬以外の生育期には、1週間~10日に1回、液体肥料ハイポネックス原液を施します。

 

日当たり

デイジーは日光の当たる場所を好みます。日当たりと風通しの良い場所へ植えつけしてあげましょう。ただし、冬に寒風の当たるところは避けます。

 

水やり

デイジーは乾燥しすぎると弱ってしまいます。鉢植えの場合、基本的には毎日のように水やりしてあげましょう。地植えの場合は乾燥した日が続いたらたくさん水をあげます。

 

アブラムシ対策

春を迎えるころには、アブラムシが発生しはじめます。はやめに薬剤を使用しましょう。アブラムシ退治と肥料やりが同時できるハイポネックス原液殺虫剤入りです。

 

寒さに強い花7:クロッカス

クロッカスは、2月~4月の早春、または10月~11月の秋に花を咲かせます。耐寒性が強く、寒い時期でも力強く育ってくれるのが魅力です。水栽培にて室内で育てるスタイルも人気を集めています。原産地は地中海沿岸や小アジアなどです。黄色や紫、白などの鮮やかな花をつけます。草丈は5cm~10cmと大変コンパクトで、少ないスペースでも育てられます。秋咲き品種のひとつに香辛料として有名な「サフラン」を採取できるものがあります。紀元前から栽培されてきたといわれており、現在でも世界各地で親しまれている花です。

 

クロッカスの基本的な育て方

 

土づくり

クロッカスは水はけの良い土を好みます。鉢植えの場合、赤玉土と腐葉土を7:3で混ぜたものや、市販の園芸用土などを使いましょう。おすすめは元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されているハイポネックス培養土 鉢・プランター用です。地植えの場合は腐葉土を混ぜておきます。

 

植えつけ

クロッカスは球根を植えつけて育てます。植えつけ適期は10月~11月です。秋咲きの品種を育てる場合は夏に植えつけを行います。球根は土を深く掘って植えつけしましょう。球根の上のほうに新しい球根ができていくためです。とくに霜柱のできる地域の場合は注意が必要です。より深く植えておかなければ、霜柱によって球根が持ち上げられ、地上へ飛び出してしまうことがあります。

 

肥料

クロッカスはそれほど肥沃な土でなくても育てられます。地植えの場合、植えつけ時に緩効性肥料マグァンプK中粒を土に混ぜ込みます。鉢植えの場合、つぼみの時期に液体肥料ハイポネックス原液を追肥します。

 

日当たり

クロッカスは日当たりの良い場所で管理します。とくに発芽してから地上部が枯れるまでは、球根を大きくするためにも、たくさん日の光を当ててあげましょう。

 

水やり

クロッカスの生育期は、水切れを起こさないように注意します。土の表面が乾いたらたくさん水をあげましょう。とくに鉢植えは水切れしやすいためこまめに様子を確認します。地上部が枯れたら水やりしなくてもかまいません。

 

夏越し

クロッカスは球根のみの状態で夏越しを行います。基本的には植えっぱなしにしても夏越し可能です。掘り上げて保管する場合は、風通しの良い日陰で乾燥させましょう。掘り上げる時期は6月ごろです。新しい球根ができていたら分球して、数を増やしてみましょう。

寒さに強い花8:エリカ

エリカは、ひとつの枝にたくさん小さな花をつける低木です。開花時期は品種によってさまざまで、春に咲くものもあれば、耐寒性が強く冬に咲くものもあります。原産地は南アフリカのほか、地中海やヨーロッパなどです。主に耐寒性が強いのは、ヨーロッパ原産の品種です。反対に、南アフリカ原産のエリカは強い耐暑性を持ちます。ただし、日本の真夏の気候には弱いため、夏の管理には気を配りましょう。日本でよく育てられているのはジャノメエリカと呼ばれる南アフリカ原産種です。寒冷地でなければ地植えでき、1月~4月に開花を楽しめます。ほかにも、エリカには多数の品種が存在します。それぞれ性質が異なり、育てやすさも変わってくるため、品種についてよく確かめてから購入することが大切です。

 

エリカの基本的な育て方

 

土づくり

エリカは排水性と保水性の両方を備えた土を好みます。鹿沼土とピートモスを7:3で混ぜたものや、赤玉土と鹿沼土、ピートモスを4:4:2で混ぜたものなどがおすすめです。

 

苗選び

エリカは苗を入手して育てるのが一般的です。好みの品種を探して苗を購入しましょう。すぐに花を観賞したいなら、つぼみのついた鉢植えを選ぶのがおすすめです。また、葉の色が濃く、株元からたくさん茂っているものが元気な苗といえます。葉が黄色く変色しているものは根詰まりを起こしているかもしれません。

 

植えつけ

エリカの植えつけは、春や秋の穏やかな気候のもとで行います。ただし、つぼみがついている間や開花期間中は植えつけを避けましょう。

 

肥料

植えつけ時、元肥として緩効性肥料マグァンプK中粒を土に混ぜ込みます。その後は、春と秋に追肥を行います。2ゕ月に1回の頻度でプロミックいろいろな植物用を置肥するか、液体肥料ハイポネックス原液に切り替え、10日に1回施肥します。

 

日当たり

エリカは日当たりが良く、風通しの良い場所へ植えてあげましょう。ただし、冬に寒風が当たる場所は避けます。

 

水やり

エリカは根が細く繊細なため、過湿にも乾燥にも注意しましょう。鉢植えの場合は土の表面が乾燥してから水をあげます。地植えの場合は降雨に任せ、晴れた日が続いたら霧吹きで葉に水をあげましょう。

 

植え替え

鉢植えのエリカは、1年~2年に1回の頻度で植え替えします。春と秋のどちらかに掘り起こし、土を新しいものへ交換しましょう。このときに根をチェックして、傷んでいるものがあったら切り落とします。

 

アブラムシ対策

アブラムシは薬剤を使って防除するのがおすすめです。放置しているとすぐに増えてしまうため、はやめに対処しましょう。

寒さに強い花9:ウメ

日本ではなじみ深いウメの木。冬から春にかけて、香りの良い花をたくさん咲かせます。ウメには花の観賞を目的として育てられる「花ウメ」と、食用目的の「実ウメ」があるため、栽培するときは品種による違いも考慮しておきましょう。ウメの原産地は中国です。日本には奈良時代になるまでには伝わってきたといわれています。長い歴史の中でウメを題材にした芸術作品がいくつも誕生しており、現在は日本を代表する花のひとつに数えられています。

 

ウメの基本的な育て方

 

土づくり

ウメは水もちと水はけの良い土を好みます。鉢植えの場合、市販の果樹用土を使うと手軽です。自分で混ぜる場合は中粒の赤玉土と腐葉土を7:3で混ぜたものなどが良いでしょう。地植えの場合は、植えつける場所に腐葉土や堆肥を混ぜておきます。

 

苗選び

ウメはたくさんの品種の苗木が販売されています。実ウメを植えて収穫したい場合は、2つ以上の品種を近くに植えると実がつきやすくなります。また、花ウメも実ウメも、幹が太くがっしりとしていて、根がしっかりと張っているものを選びましょう。

 

植えつけ

ウメの植えつけ適期は11月~3月です。落葉している間に作業を済ませましょう。発芽しているときや開花中、真冬などは植えつけを避けます。植えつけが終わったら水をたっぷり与えます。必要に応じて支柱を使って、倒れないように対処しましょう。

 

肥料

植えつけの際、元肥として緩効性肥料マグァンプK大粒を土に混ぜ込みます。その後は花後に追肥しましょう。肥料の量が多すぎると徒長するため、適量を与えるのが大切です。鉢植えの追肥にはプロミックいろいろな植物用がおすすめです。地植えの場合は12月~1月に寒肥を施します。実ウメの場合は、収穫が終わったらお礼肥をあげましょう。

 

日当たり

ウメを日陰で育てると、株そのものがうまく生長しなかったり、花つきが悪くなったりする可能性があります。日当たりと風通しの良い場所を探して植えつけしましょう。また、耐寒性はありますが、強い寒風に当てないことも大切です。

 

水やり

鉢植えの場合、土の表面が乾いたときに水をたくさん与えます。地植えも同様ですが、植えつけから2年経過したら降雨に任せるように切り替えて大丈夫です。晴れて乾燥した日が続いたときのみ水やりするようにしましょう。

 

アブラムシ対策

春になると発生することが多いアブラムシ。こまめに観察して、すぐに駆除しましょう。たくさん発生する前に、薬剤で予防するのも大切です。

寒さに強い花10:クレマチス(冬咲き)

クレマチスは北半球のさまざまな地域を原産地としています。初夏の花というイメージがありますが、品種によって開花時期が異なり、冬咲きのものは寒さに負けずに花を咲かせてくれます。華やかな姿からガーデニング人気が高く、複数の品種を同時に育てている方も少なくありません。花びらに見えるのは萼片です。花びらは存在しないか、ごく小さいものがついている場合がほとんどです。萼片の形が細長いものやベル状のもの、大輪のものなど、品種によって幅広い姿を楽しめます。色は白やクリーム色、緑、ピンク、赤、青、紫、茶、黒、複色などさまざまです。お好みのものを探して栽培してみましょう。

 

 

クレマチスの基本的な育て方

 

土づくり

クレマチスは排水性・保水性があり、肥沃な土を好みます。市販のクレマチス専用土を使うと簡単です。自分で用意する場合は、赤玉土:鹿沼土:腐葉土を4:3:3で混ぜたものが良いでしょう。

 

植えつけ

クレマチスは苗から育てるのが基本です。一年生苗や二年生苗などが販売されていますが、二年生以上の苗が育てやすいためおすすめです。植えつけは真夏や休眠期などをのぞいて一年中行えます。おすすめの時期は12月~2月です。苗の根鉢を崩さないよう、優しく取り扱いましょう。また、クレマチスは根をよく伸ばすことが特徴です。地植えにするとほかの植物の根に影響を与えてしまうことがあるため、仕切り板などを土に差し込んで、根が広がりすぎないように管理しましょう。

 

肥料

元肥として緩効性肥料マグァンプK大粒を土に混ぜ込みます。生育期に2か月に1回の頻度でプロミックいろいろな植物用を置肥するか、液体肥料ハイポネックス原液を1週間から10日に1回施肥します。ただし、真夏の間は施肥を避けます。

 

日当たり

クレマチスを植えるときは、日当たりと風通しの良い場所を選びましょう。地植えの場合、植え替えしなくても済むように、よく考えてから植えつけすることが大切です。

 

水やり

クレマチスは水切れを起こすと株が弱ってしまいます。つぼみがついて花が開くまでの間は、土の様子をこまめに見て水をたくさん与えましょう。地植えの場合、根付いたものであれば降雨に任せてかまいません。晴れて乾燥した日が続き、クレマチスがしおれてきたら水をあげましょう。

 

夏場の管理

クレマチスは真夏の高温多湿を苦手とします。鉢植えの場合、乾燥していたら1日に2回水やりしてかまいませんが、休眠期が夏にあたる品種は水やりを控えます。土の表面が乾いたら水を与えるようにしましょう。また、真夏の間は直射日光を避けて半日陰で管理します。地植えの場合は、真夏に強い日差しが当たりにくい場所を選んで植えつけしておくことが大切です。

☘53:クレマチスの育て方|上手に花を咲かせるには?植えつけの注意や、水やり、肥料の与え方などもご紹介

【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

おわりに

冬に花を育てるなら、耐寒性の強い花を選ぶのがおすすめです。今回ご紹介したもの以外にも、耐寒性のある花はたくさんあります。ぜひ色とりどりの花を栽培して、冬のお庭をにぎやかに飾りたてましょう。

 

 

公開: 2020年12月9日

更新: 2021年12月24日

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