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ポピーの基本的な育て方は? 春めく花壇をつくってみよう

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黄色やオレンジ、赤、ピンク、白など、色とりどりの花を咲かせるポピー。管理も簡単でガーデニング初心者でも手軽に育てられます。ぜひポピーをたくさん植えて、春爛漫のガーデンを演出してみましょう。今回は、ポピーの種類や基本的な育て方、お手入れ方法、増やし方などをご紹介します。

春風に揺れる可憐な姿が魅力のポピー

ポピーは春から初夏にかけて、可愛らしい花を咲かせます。ふわふわとした大きな花びらが大変華やかで、春の花壇にぴったり。鉢植えにして楽しむのはもちろん、地植えにして一面のポピーを観賞するのもおすすめです。

 

ポピーの種類

現在、育てられているポピーにはいくつかの種類があります。主なものは以下の3つです。それぞれの特徴の違いを知り、お好みのものを選んで栽培してみましょう。

 

アイスランドポピー

主なポピーのなかでも、とくによく育てられているのがアイスランドポピーです。開花時期は3月~5月で、ほかのポピーよりも早めに花を咲かせるのが特徴です。発見された場所から、シベリアヒナゲシという和名で呼ばれることもあります。原産地が冷涼なため、育てる際は高温多湿の環境を避けましょう。

 

オリエンタルポピー

その名の通り、トルコやコーカサス、イランなどが原産のオリエンタルポピー。こちらも寒さには強い一方、高温多湿が苦手です。暖地で地植えにするのは難しいかもしれません。開花時期は5月~6月です。アイスランドポピーやシャーレポピーよりも大きな花をつけるため、壮麗な花畑をつくりたいときにもおすすめできます。

 

シャーレポピー

シャーレポピーは、ヒナゲシや虞美人草(ぐびじんそう)の名前でも親しまれている花です。原産地はヨーロッパや西アジア、北アフリカなどですが、日本へは桃山時代にはすでに伝わってきていたとされています。種を保存できる期間が長く、何十年もたってから花を咲かせることも可能です。開花時期は5月~6月で、葉には産毛のように細かい毛が生えてきます。

 

ポピーの基本的な育て方|日当たりが良く暖かい場所へ植えよう

ポピーは種からでも育てやすい花のひとつです。春の花壇に、ポピーを加えてみませんか?こちらでは、ポピーの基本的な育て方をご紹介します。

 

土づくり

ポピーは水はけの良い土を好みます。とくに冷涼地以外で育てる場合は、排水性を高めてあげましょう。鉢植えの場合、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されているハイポネックス培養土 鉢・プランター用がおすすめです。水はけを良くしたいときは、川砂や鹿沼土、パーライトなどを少々混ぜてみましょう。地植えの場合は、酸度調整のために苦土石灰を混ぜておきましょう。植えつけ直前ではなく、1週間ほど前までに済ませておくのがコツです。

 

種まき

ポピーの種まき適期は品種によって異なります。基本的には9月~10月の秋まきですが、オリエンタルポピーの場合は3月~4月にまくこともできます。寒冷地の場合は、苗が小さいうちに霜の被害に遭うことがあるため、春まきにしたほうが良いかもしれません。ポピーの種はとても小さいのが特徴です。風で飛ばないように気をつけましょう。発芽には光が必要なため、ばらまきした後は土をかぶせずに水やりします。

 

苗選び

市販の苗を購入して植えつけすれば、育苗の手間なく花を楽しめます。葉や茎が退色していないか、虫がついていないか確認して、元気が良いものを選びましょう。茎ばかりがひょろひょろと伸びて徒長しているものも、避けたほうがよいでしょう。

 

植えつけ

本葉が6枚~8枚になったら植えつけをしましょう。適期は10月~12月、2月~4月です。直根性のため、根鉢を崩さないように気をつけて植えつけしましょう。複数株を植える場合は、株間を20cm以上あけます。オリエンタルポピーのように大きくなるものは、30cm以上あけるのがおすすめです。

 

水やり

ポピーは過湿を嫌います。水をあげすぎると根腐れするため気をつけましょう。基本的には、土の表面が乾いたタイミングで次の水やりを行います。地植えの場合は、ほとんど水やりしなくてもかまいません。

 

肥料

ポピーの植えつけの際には、元肥としてマグァンプK中粒を混ぜておきます。その後は、株に元気がなくなったタイミングで追肥を行います。葉が色あせて黄色く変色しているのを発見したら、500倍に薄めたハイポネックス原液をあげてみましょう。

 

日当たり

ポピーは日当たりの良い場所を好みます。日陰で育てると、生育が停滞することもあるため注意が必要です。植えつけ後に移植しなくて済むよう、よく日の当たる場所を探して植えるのが大切です。

 

ポピーのお手入れ方法|できるだけ長く咲かせるには

ポピーは、ほとんどお手入れの手間がかからない花のひとつです。ただ、長く咲かせるためには、アブラムシ対策や花がら摘みなどをしっかりと行いましょう。こちらでは、ポピーの管理方法をご紹介します。

 

アブラムシ対策

ポピーを育てていると、アブラムシが発生することがあります。アブラムシは高温多湿の環境を好むため、風通しの良い場所で育てることが大切です。

それでも発生した場合は、見つけ次第すぐに駆除しましょう。花き類や観葉植物など幅広い範囲の植物でアブラムシ類の防除に有効な『ヒットゴール液剤AL』を使って防除するのもおすすめです。肥料と殺虫剤がひとつになった「ハイポネックス原液 殺虫剤入り」もおすすめです。

 

花がら摘み

ポピーの花が咲き終わったら、花茎から摘み取ってしまいましょう。そのまま放置していると、種をつくりはじめるため、次の花を咲かせる元気がなくなってしまいます。

 

植え替え

ポピーは一年草扱いされることが大半ですが、多年草タイプのものも存在します。多年草のポピーを何年も同じ土で育てていると、生育が悪くなってしまうことも。そうなる前に、植え替えを行いましょう。

植え替えの適期は10月~11月の穏やかな時期です。植えつけ時と同様に根を傷つけないよう注意し、作業を進めましょう。

 

ポピーの増やし方|開花が終わったらチャレンジしよう

ポピーは種の採取や株分け、根伏せで増やすことができます。花が終わったら、ぜひチャレンジしてみましょう。最後に、ポピーの増やし方をご紹介します。

 

種の採取

ポピーの花後、花がら摘みをせずに置いておくと、種をつくりはじめます。花びらが落ちて実が膨らみ、茶色くなってきたら種を採取しましょう。

見た目だけでは採取のタイミングがよくわからないという方は、実をつかんで優しく振ってみましょう。種がこぼれ落ちてくれば、しっかりと熟している合図です。

採取した種は、乾燥させてから保管します。湿気が残っているとカビが生えてしまうこともあるため気をつけましょう。

 

株分け

多年草のオリエンタルポピーは、株分けで増やすことも可能です。ただし、株が小さいうちは株分けできません。植えてから数年たち、大きく育ったものが対象です。

株分け適期は10月~11月です。植え替えの際に作業をすると効率的です。手で分けても良いですが、難しい場合はナイフやマイナスドライバーなどを使いましょう。

 

根伏せ

オリエンタルポピーは、根伏せでも増やすことができます。根伏せとは、根を土に植えて発芽や発根させる増やし方のことです。適期は株分けと同じく10月~11月です。根を5cmほどにカットし、新しい土へ埋めてみましょう。根は横に寝かせ、土を少しかぶせます。順調にいけば、発根・発芽するはずです。暖かくなるまでは育苗ポットで管理し、3月~4月に植えつけしましょう。

 

おわりに

ポピーは丈夫で育てやすく、ガーデニング初心者におすすめの花です。寒いうちに種まきを済ませておくと、春になって美しい花を咲かせてくれます。春の開花へ向けてポピーを育て、可憐な花壇をつくっていきましょう。

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