大豆

2021.01.26

時期 :9~11 月
産地 :北海道
※大豆の単収は、大豆作に積極的に取り組んでいる主産県ほど高い傾向にありますが、気象条件に左右され、順位は入れ替わりが多いです。

大豆を選ぶ

粒が揃って、光沢ある大豆を選びます

粒の大きさ、粒揃いなどを確認します。色つやがよく、きれいに膨らんでいる大豆が良いです。販売されている大豆や豆類は、品質にばらつきが出ないように、あらかじめ選別されていますので、ほぼ間違いないです。

袋入りで購入したものは早めに使いましょう

袋に入っている大豆の保存は常温でも大丈夫です。冷蔵庫の野菜室での保存はなお良いです。バラで購入されたものは、湿気を避けるため缶やガラス瓶などの容器に入れて保存します。

黄大豆

一般的に大豆としてイメージされるものがこの「黄大豆」です。国内で一番多く生産されている品種で、豆腐や味噌などほとんどの加工食品に使用されています。

青大豆

あまり聞き慣れないですが、「枝豆」が青大豆です。青豆のもつ独特の香りを活かした青大豆豆腐もあります。うぐいす餅は、うぐいす粉(青大豆きな粉)をまぶして仕上げています。

黒大豆

「黒大豆」はおせち料理に出てくる黒豆です。黒豆茶に使われているのも「黒大豆」です。

赤大豆

小豆によく似た赤茶色をした大豆です。皮は赤いですが、中身は黄色です。煮豆用の大豆として少量生産が行われている、「紅大豆」(山形おきたま伝統野菜)があります。

鞍掛豆(くらかけまめ)

鞍掛豆は青大豆の一種で、模様が馬に鞍をかけたような模様に見えることから、「鞍掛豆」という名前になったと云われています。パンダのような模様にも見えることから「パンダ豆」と呼ばれたり、香りや味が、海苔に似ていることから「海苔豆」とも呼ばれています。

見延あけぼの大豆

山梨県見延町曙地区の「見延あけぼの大豆」です。見延あけぼの大豆は一般的な大豆に比べ大粒で甘みが強いので、コクがあります。豆乳にするとまろやかで、しっかり「豆の味」がするのに後味がさらりとしています。

大豆の豆知識

大いなる豆

大豆という字は、“大きな豆”から「大豆」となったと思われがちですが、これは「大いなる豆」の意味から名付けられたと云われています。大きさの違いや色の違いなどにより、日本の中でも数百種類あると云われています。

大豆といえば、節分の豆まきの大豆、納豆などをイメージしますが、黄・青・黒・赤・白などの   色があり、大きさも大粒種、中粒種、小粒種があります。

大粒種は煮豆などの料理に、中粒種は豆腐や味噌、醤油などの加工食品に、小粒種は納豆などに使用されています。

畑の肉

大豆の栄養素の約 30%は良質な植物性タンパク質です。タンパク質は、私たちの内臓や筋肉、髪、血液などに欠かせない成分です。また肉に匹敵する栄養素を含んでいるので「畑の肉」と呼ばれています。大豆レシチン、大豆サポニン、大豆イソフラボンなどの成分にも注目です。

節分に豆まきをする理由

古来より日本人は、五穀(米・麦・豆・ひえ・あわ)には精霊が宿っていると考え、神社などに奉納していました。

平安時代、京都の鞍馬山に鬼が現れた際に、毘沙門天のお告げによって大豆を鬼の目に投げつけ鬼を退治できたという逸話があり、魔の目(魔目=まめ)に豆を投げつけて魔を滅する(魔滅= まめ)ということで、豆まきをします。「魔(ま)をいる(射る=炒る)」ので、生の大豆ではなく炒り豆を使います。

「しょうゆ」と「丸大豆しょうゆ」の違い

原材料である大豆の違いです。一般的なしょうゆは「脱脂加工大豆」、丸大豆しょうゆは「丸大豆」を使用します。

しょうゆは製造過程で、大豆から出た脂肪分を取り除く工程がありますが、「脱脂加工大豆」を使用し脂肪分を最初から取り除いている原料を使用するかどうかの違いです。「丸大豆」を使うとまろやかな風味、「脱脂加工大豆」を使うとスッキリとした風味になります。

「冷奴」は冷たいヤツが名付けた?

約3cm 角の正立方体に切ることを「奴(やっこ)に切る」と言い、奴とは大名行列の先頭で槍を持っている槍持奴のことです。奴の着ている着物の紋にその形が似ていることから、「奴に切る」と云われています。このように約3cm 角の正立方体に切った豆腐を冷たく冷やしたのが「冷奴」 です。

「奴」よりもう少し小さい切り方を「さいの目」、さらに小さいものは「あられ」と言います。

納豆にも旬がある

1 年中店頭に並んでいるので、いつが旬かは分かりにくいですが、1 月から 2 月が美味しい納豆の旬と云われています。

大豆は収獲後しばらく経つと余分な水分が抜け、程よく引き締まり甘みが増します。この時期に加工されるので美味しいという理由です。

有名武将出身地は味噌どころが多い

武田信玄は「信州味噌」、徳川家康は「豆味噌」、伊達政宗は「仙台味噌」、戦国武将の出身地には味噌どころが多いです。

戦国武将たちは米と味噌を戦陣食として携帯していました。特に味噌は貴重なタンパク源だっ  たので、味噌玉にしたり、干したり焼いたりしていました。芋がら(ずいき)を帯のように長く編み、味噌で煮しめて荷縄として使用したり、ちぎって椀に入れて湯を注ぐと味噌汁にもなり、重   宝されていました。

えだまめ

主な産地と時期
時期:6~8月  
産地:北海道…

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