エリンギ

2020.10.14

時期:10~12 月
ただし、ほとんどが人工栽培のため、実質的な旬はなし。
主な産地:長野県、新潟県

エリンギを選ぶ

カサがあまり開いていないものを

カサはあまり開ききっておらず、内側に軽く巻いていて、薄茶色のものが良品です。カサの裏のひだが真っ白で綺麗に揃っている物が新鮮な証拠です。黒ずんでいたり、カサに張りがなく割れているものは鮮度が落ちています。

軸の白色がきれいなものを

軸が白く、太くて弾力がありきれいな白色のものを選びましょう。鮮度が落ちると、軸が黄色味を帯びてきます。歯触りが特徴ですが、歯触りは鮮度と共に落ちます。古くなり傷み始めるとアンモニア臭のような臭いが出始めます。

切り方で食感が変わる

エリンギは縦方向に繊維があり、繊維に沿って切ると、食感が硬く感じられます。素焼きや揚げ物やソテー、炒め物の場合は縦に切りましょう。逆に輪切りにする切り方で、繊維に逆らって切ると、食感が柔らかくなります。トマト煮やマリネなど、味を染み込ませたい場合は手で裂くのが一般的です。

エリンギを保存する

とにかく水気は NG

エリンギに限らず、キノコ類にとって水気は大敵です。保存する際は洗わずに保存しましょう。

スーパーなどで売られているキノコ類の大半は工場のクリーンルームなどで栽培されていますので、もし汚れなどが見つかっても、洗ったりせずにキッチンペーパーなどで軽く拭うだけで十分です。使い残したエリンギはキッチンペーパーに包みジップロックに入れて野菜室で保存しましょう。冷凍保存も可能です。キノコ類は冷凍保存することにより、キノコの中の水分が膨張し細胞を破壊するので、旨みや風味があふれ出し、深い味わいを楽しむことができます。ただし冷凍したことで細胞が破壊され、歯ごたえが失われるという、デメリットがあります。天日干しにしても長期保存可能です。

天日干しする事で豊富なビタミン D が更にアップし、旨みまでアップします。

カサの裏のひだが真っ白で綺麗に揃っている物が良品なエリンギ。

熱々のキノコソテーをレタスにのせて、バター醤油のキノコのソテーが食欲をそそるサラダです。

エリンギの食感を活かしたパスタ。エリンギは切り方によって食感が変わる野菜です。料理に応じて切り方を変えよう。

エリンギの素焼き。バター醤油ではなく、だし醤油で。

エリンギの豆知識

日本の山にエリンギは自生していない

エリンギは、ヨーロッパや中央アジアなどが原産のキノコで、シイタケやマツタケのような和名がありません。エリンギはエリンジウムという植物の枯れた根に生えるのですが、日本にこのエリンジウムが自生していないため、日本ではエリンギは人工栽培されています。エリンギの主な産地は長野県と新潟県で、栽培が始まった当初と比べると現在は、約 20 倍以上の生産量がある短期間で浸透に成功した野菜です。

味はもちろん、生活習慣病対策としても注目

高脂血症の改善効果が認められているほか、食物繊維を豊富に含み、腸の運動を活発化、コレステロールを排出します。更にビタミンB1やビタミンD、βグルカンが豊富です。  食物繊維が多く噛み応えがあり満腹感を得やすくなるため、減量中の人にもおすすめの食材です。縦に割いたり輪切りにしたりして、切り方を変え食感の違いを楽しみましょう。

とっとき 1 号

「とっておき」という意味の「とっとき」と命名されたこのエリンギは幻のエリンギといわれています

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